暮れに暮れる徳川園

 織田さんのライブが名古屋であるというので,日帰りで名古屋へ。
 若干早めに名古屋に着いたので,徳川園に寄ってみました。この日の昼には小石川後楽園で紅葉を見てきたので,1日2庭園,しかも東京と名古屋・江戸と尾張であります。

 場所が場所だけに,尾張徳川家から続く由緒正しき大名庭園かと思わせつつ,どうも空襲で焼けたものを平成16年に徳川美術館の脇に作られた歴史の新しい庭園のようです。解説を読んでも,焼ける前の図面を参考にした等々の記載はなく,平成16年に完全にゼロから作ったのでしょうか??てことは,結婚式とかで使うことが主目的の庭園かな?ホームページの「歴史」を読むに,江戸期に園内に泉水があったことは間違いなさそうですが。


表門
どうやって空襲から逃れたのか…

 さて,ここも入ってからいきなり橋が登場する立体構造。都会のど真ん中にこんなアップダウンある土地が登場するってのが凄いですね。
 とりあえず,奥の渓谷も気になりますが,まずは左に折れて池の方向に進みます。


立ち止まるな,というのは
なかなかきつい注文

 さて,池周りの庭園風景ですが,名古屋という大都会にありつつも,周囲にはそこまで高い建物もなく,落ち着いた景色が見られます。西湖堤があったり,滝石組があったりと,本当に昔からあったんかいな,といいたくなる雰囲気満載ですが,余計なことを考えずに落ち着いて見て回ればのんびりできます。残念ながら,日没の関係で自分自身は全然落ち着いて見て回ってませんが。


この石組みは個人的に好き

 そして,そこから上がっていくと,滝があります。こっちの滝は水が流れているものです。おそらくあえて直線的・人工的にしてるんだろうと思います。建物の脇だし。
 と思っていたら,どうも尾張藩江戸下屋敷にあった龍門の滝をここに再現したようです。へぇえ。ただ,戸山庭園の絵と今の姿はそんなに似ていないような…。
 このあたりで日が沈んできて写真が限界になりました…。


 で,再度入場時の橋に出てきました。今度は林の中に向かって進んでいきます。タダでさえ日が沈みかかってるのに,光が入らない木の中に入っていくのでありました。
 ここの滝は大曽根の瀧という名前のようで,散策案内ではこのあたりの地名をとった,という以上の歴史的背景を語っていないので,もしかしたら平成の世の中に完全に新しく作り上げたのかもしれません。だとしたら,たいしたもんだな。(ちなみに,散策案内は龍門の滝に並々ならぬ意気込みを見せる一方でそれ以外は極めて説明が簡素。やはり歴史的な背景がないのかなあ)

 時間に関しては完全に自己責任ですが,その点を脇に置くと紅葉が綺麗です。水の流れと紅葉がうまくマッチしていて,何とも言えない雰囲気を出しています。名古屋の街中とは思えません。また,暗いなりにライトを木にあてていて,この時間ならではの景色が見られます。写真なんてくそ食らえ。美しい渓谷美が見られるのでありました。繰り返しますが,名古屋の街中にこんな景色を凝縮してるってのは凄いな。


 そんなわけで,慌ただしく一周終了。この時期に名古屋に来たのは織田ライブの関係で,まして紅葉期に徳川園に来ることができたのは完全に偶然の産物であります。その意味で,非常にいいタイミングに来ることができて大満足でありました。
 新しい庭園ではありますが,名古屋の街中に渓谷的雰囲気を作り出してるのは凄いな……。どうも龍仙湖の水は地下水のようですが…くみ上げたり循環させたりするのにもお金かかりそう(←発想が完全に貧乏人)。
 次回は是非もうちょっと明るい時間に来てみたいものです。
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