ユキノアカジゾウ

 「ゆきのあかじぞう」で変換したら,「雪の赤字増」と出ました。商売人には不吉なお地蔵さん,それが赤地蔵です。

 とまあ,それはさておき。長野に出張する機会があったので,善光寺に行くことにしました。長野駅から歩きます。
 長野は若干雪が残っておりましたが,特に歩けないというほどのものでもなく,まあちょっと気をつければ大惨事にならない,という感じでありました。

こいつは望月で見たから覚えてます
あるくまだな
工事に入る前の長野駅 如是姫像
この人はあくまで善光寺如来に助けられた人ですね
参道へ

1.西光寺

 で,まずは刈萱山西光寺。絵解きの寺として有名なようです。その他,もろもろ解説があり,みどころたくさん。絵解きはキリスト教の絵画と似た役割を持つ,ってことでいいのかな。面白そうではあるんだけれども,時間がないので解説はパス。
 狭い敷地内に色々詰まっていてなかなか興味深いお寺でございました。

西光寺へ 絵解き案内 六地蔵憧と六地蔵 千羽鶴 朝日山大蛇の塚説明
山門 観光案内記
なお,英語説明だと
Karukaya-sanの“san”は
敬称の「さん」だと
誤解されると思う
本堂 信濃最古の芭蕉碑
かるかや親子の対面 寿老人 稲荷大明神
博多から勧奨したとは。
解説によると,当寺の
百萬塔に納められている
陀羅尼経は
銅板または木版(曖昧だな)
で印刷された世界最古の
印刷物らしい
作りかけの鶴?が木に結びつけられていた 圓通殿というか大師堂 刈萱塚
右が石童丸の母千里御前,中が刈萱証人,左が石童丸

2.栽松寺

 さて。歩みを進めます。
 続いて,「セントラルスクゥエア」のゥが気になる栽松院。何気なく立寄ると,登場しましたるは赤地蔵!実は,赤地蔵については,ここを見たことがあり,愛知県にそれがあることは知っておりました。が,長野にもあったとは!!これはびっくり。そして,豪快に真っ赤っかだ。しかも,なぜか子育地蔵尊の社内の地蔵は1つだけ赤い。どういうことなのだろうか……。いずれにしても,これは面白い。





 
境内 嶋の天神 子育地蔵尊
頭巾と同じくらいの赤さです
その並びにも赤いお地蔵さんがおられます

3.秋葉神社

 そんなわけで,先に進みます。次は秋葉神社。ここも奥が深そうなのでぷらっと入ってみました。全然善光寺に到達できないな。
 ここはなお神仏習合の色が濃く(というかもしかしたらこのあたりは善光寺が強くて廃仏毀釈がそこまで強まらなかったのかもな),境内には大仏堂がありました。阿弥陀仏様は見たところまだピカピカの○年生,といったかたちでした。ちなみに,建物は大仏堂ですが,横の解説を読むと丈六仏とあります。若干距離があるので背の高さは分かりませんが,見た感じ丈六仏のような気がします。まあいいや。

秋葉神社 大仏堂と再建された南無阿弥陀仏の名号碑 ほとけさま
という表現でごまかす
ここの地蔵は普通
六地蔵よりも,その後ろの建物の窓が割れてて
雪で崩壊しないのかが不安になる
その他諸々
(急いでたので接近写真なし)
秋葉神社 福禄寿

 続いて,熊野神社。どこにあったのか忘れました。なんせこれを書いてるのは訪問してから3年半後だからな……覚えている方がおかしい。

熊野神社 市神社

4.西方寺

 そして,西方寺。そもそも,これを書こうと思ったのは,「長野に行ったときにチベット仏教的な寺を見た記憶があるんだけどどこだったか忘れた」という思いからでありまして,実は善光寺ではなくこっちが本丸です。
 で。ここにもいました赤地蔵。ここのは年季が入った赤色ですね。
 ちなみい,紫雲石の説明に,「川中島合戦の後」とあります。 1582年に上杉景勝が海津城に入った際に奪ったとのことで,1582年だから「川中島合戦の後」なのは事実なんだけれど,それにしてもあとすぎじゃありませんでしょうか……。越後からここに入る際に川中島が通り道だったのはいいんだけれど,無理に「合戦」を入れなくてもよかったような。まあ,大河の風林火山と天地人双方を盛り込んだ解説にしようと思ったんだろうな,という空気感はなんとなく伝わります。てか,DVDで大河風林火山を見るまで(見たのは2015年なので参拝時には見てない),いまいちいわゆる川中島を巡る上杉・武田の位置関係が分かってなかったんだよな。善光寺がここに関わってるとかも知らなかった。やはり知識がないといかんですね。
 なお,ここの大仏様は日本初のチベット大仏とのことでして,ホームページによるとお堂の中にも入れていただけるとか。まあ,これはまた今度。

西方寺 六地蔵の脇に赤地蔵
ちなみに,ここの六地蔵は全体的にふくよかですね
山門
雪吊りが雪吊りの機能を
果たしているのを見るのは
新鮮であります
紫雲石 本堂 二尊堂解説と
堂内の説法印阿弥陀仏
   

 そんなわけで,ようやく善光寺です。続く。

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