彦根の寺社その3

 そんなわけで,宗安寺。
 佐和山城大手門を移築した赤門があるので,急造お城マニアとしては是非押さえておくべきポイントです。

 それはさておくとして,それまでの市街地や商店街から,宗安寺のある通りに出ると,がらっと雰囲気が変わりました。これまでの居住空間的雰囲気から,一気に観光知的雰囲気に。具体的に何が違うのか,よく分かりませんが,とにかく雰囲気が違います。
 何が違うのかちょっと考えてみたのですが,道路・店がともに小綺麗なのと,電線が無いのが影響してるのではないかと思いますが,う〜ん,よく分からん。ただ,とにかく雰囲気が変わり,自転車でこの通りに出ただけで何かが違うと思ったのでした。

彦根かるた
歩道の石に刻んで後世に語り継ぐようです。
これで語り継げるのか不安になりますが,
じゃあ他に何かあるかと言われると分からんなあ
宗安寺の解説 文化財の案内

 てなわけで,まずは赤門。
 「赤門」というとまず東大を思い浮かべます。東大の赤門は将軍家から夫人を迎える大名家という意味を持つ赤門のようですが,ここの赤門はたぶんそういう意味で作られたのではなさそうであります。

赤門 赤門礎石 無断駐車禁止の理由として
重文申請中ってのはありなのか
徳本行者名号碑

 さすが観光客向けの道(夢京橋キャッスルロード,というらしい)に立つ寺院だけあって,これまでの寺院とは比べものにならないほどに参拝客が多いです。なんというか,まわりに観光客が多いと「観光してる」っていう気分になりますね。

コーヒーカップのような
手水鉢
境内 神社名は不明 旧灯籠(左)
「旧」ってことは現灯籠は
実際に火が灯るときがあるのか
それとも旧本堂の灯籠は
新本堂の灯籠とはなりえないのか
水子地蔵
あかもん夢観音 解説 台座部 阿弥陀仏(骨仏様) 和歌

 本堂を拝む前に,周囲にいろいろあって楽しめます。やはりお寺はこうでないと。

本堂前石灯籠
こっちが現灯籠になるのか
川勝政太郎氏の名前は初めて聞きましたが,
Wikipediaを見ても出した本の数が多くて
日本の石造美術を支えたであろうことが伺えます
南無阿弥陀仏 法然上人 鬼瓦 斜めから アップで
なんとなく小山ゆうの漫画を思い浮かべる造形 正面から 鐘楼

 てな感じにいろいろなみどころを攻略しつつ,本堂であります。

本堂 地蔵堂 右が木之本地蔵尊
左が地廻り地蔵尊
水子地蔵なので,
堂内にはおもちゃやお菓子が
奉納されておりました
木村重成血染めのススキ
さっき井伊神社で見たものはここから分かれたものですね

 そして,木村重成の首塚へ。大きな石標が立っておりましたが,陸軍大将の方が建てられたようです。ご親戚なのか,それとも木村氏の死に様に共感するところがあったのか……。いずれにしても,真田幸村がクローズアップされる影になる毛利や後藤のさらに影になる木村重成のことが彦根で大事にされているというのが新鮮だったのでありました。

石標 首塚解説 首塚 安藤家のお墓

 それから,中に入れていただき,ご本尊を拝みつつお庭を見学。
 そういえば,彦根だけあって?外国の方も中に入られておりました。解説はオール日本語で,外国の方にはかなりきつかったんじゃないかと思いますが,それでもお庭とか豪華なご本尊とかを見てみたくなるんでしょうね。

江戸時代の玄関 ここにひこにゃん 彼岸白道の庭
浄土宗の教えを具現化したお庭のようです
江戸時代の宗安寺 ご本尊 阿弥陀如来

 庭は窓越しではありましたが,そのぶん暖かい暖房の効いた部屋からゆっくり眺めることが出来たのでよかったです。

 そんなこんなで,お寺を出まして,とりあえず朝鮮通信使が通ったという黒門を眺めに行きます。赤門のすぐ横にありました。

黒門。奥に赤門

 で,キャッスルロードを歩きながら,腹ごなしに鮎の塩焼きを食べます。旅先で食べる鮎の塩焼きは格別ですな。

OLD NEW TOWN キャッスルロード

 そんなわけで,ようやくお城に向かうことになります。が,駅回りの写真を市内のフォルダに保存してしまった関係で,駅回りの写真を以下につらつらと。

ようこそひこねへ。ひこにゃんがお出迎え キャッスルビュー 彦根城遠景 ちょっとアップで こっちは佐和山遊園
いつか行ってみたいけれど
中には入れるのかしらん

彦根その2彦根城その1

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