台湾旅行記その8

 龍山寺を目指す前に,このあたりにキリスト教会があったはず……というおぼろげな記憶をもとに(TravelDaysの地図に載ってた記憶はあるんですが,特に場所をメモしてこなかったので,中途半端な記憶だけで歩き回ってました)町歩き。ついでに,昼飯も。
 アーケードのついた西門市で,なにかと話題の魯肉飯を食べてみました。どういうものなのか,全く理解していなかったので,単品で頼んでちょっと申し訳ない気持ちになったり。

 また,野菜などが売られている大きな市場にも出くわしました。そういえば,この頃鳥インフルエンザがちょっと話題になってました。市場に立ち入った時点でそんなことすっかり忘れてましたが。
 で,近くのお店で排骨飯を。50元。排骨っていうと,揚げたものが出てくるのかと思ってましたが,違いました。でも,横の人は揚げられた日本でもたまに見かける排骨が乗ったものを食べていたので,頼み方によってはそれが出てくるんだろうな。

アーケードは日本的 魯肉飯
たしか15元だったような…
長沙公園 公園内 公園脇に福徳宮
市場 排骨飯

 そんなこんなで,教会を求めて近辺を数周しましたが,結局見つからずに龍山寺を目指すことにしました。
 いやですね,昨日の仏教寺院が完全に道教的影響を受けているのを見ると,やっぱり「じゃあキリスト教会はどうなってるの!?」と思うわけです。キリスト教会も内部が金ぴかピカピカだったりしたら面白いじゃないですか。そんなわけで,キリスト教会を見てみたかったんだよなー。

 その前に,建物の1階に地蔵堂が入っていたので立ち寄ってみました。お地蔵さんなら日本人にもなじみ深く,なんとなく日本的にお参りしても「日本ではこうなんだ!」と開き直れるだけに強気で入れます。でも,中に地元の方がおられると宗教的場所にノコノコ観光気分で軽く立ち入るのに勇気がいりますね。でも,入ってみると特になんてことありませんでした。ちょっと戸惑ったのが,コンロでお線香に火をつける際,コンロが左回しでついたこと。あれれ。
 にしても,同じお地蔵様でも,日本と台湾でずいぶん造型が違うよなー。
 ちなみにこの地蔵王廟,かつては別の場所にあったようです。今でもデカデカと看板が出てました。どういう経緯で移動することになったのかは不明です。地代を払えなかったとかだったら嫌だなあ。台湾では宗教法人への税金優遇とかあるんでしょうかね。


 そんなわけで,龍山寺です。
 これまでとはうってかわって,途端に観光客の数が増えます。もの凄い人です。いやはや,まさに「正しい観光地」という感じであります。
 ただ,外観は仏教寺院も道教寺院も変わらないな。

電光掲示板が台湾的ですね 宗教民俗CDを売っているオート3輪 托鉢……? 見上げる
「龍山寺」の文字が落ちてきそうで怖い
目が出ます

 さて,中に入っていきます。
 まず,正面にそびえる立派な社殿に目が行くわけでありますが(ぱっと見仏教と道教の区別がつかない),あえて左右に目をやると,右手には滝が。左手には例によって龍と鯉の噴水があります。特に地形的に高所から水が流れ落ちてくるような場所ではないので,ポンプで水を吸い上げて滝にしているんだろうと思います。ここまで大きな人工の滝って日本の寺院では見ない気がするなー。

メイショウコセキ 正面
道教寺院よりは色が大人しいかな?
浄心瀑布
噴水 小銭を池に入れる文化は台湾にもあるようです 境内

 そして,境内に入っていきます。脇で線香を購入。
 ここも原則として1香炉に線香1本。結局,1カ所に2本入れたのは最初の木柵指南宮だけでした。なんだったんだ,あそこは。総本山だから違うのでしょうか。

 ところで,台湾を旅行していて思ったのは,中国の歴史知識がないとつまらない,ということです。三国志とか史記とか,全く分からんので,関羽あたりが神様として祀られていても,特になんの感慨も湧いてこないんですね。これはほんと困る。日本の歴史を知らずに豊国神社やら東照宮やら天満宮やら湊川神社やら国王神社やらに行っても面白くないのと一緒だと思うんだよな。これは大反省。次回までに,とりあえず横山光輝の漫画でも読んでおくべきかな,でも漫画はかさばるから電子書籍かな,などと思い,帰国後電子書籍を検索したりしているのであります。

 さて,仏教寺院は2つめでありますが,ここは観光地でありながらも大寺院でもあります。そのためか,座ってお経を読んでおられる方がたくさんおられました。日本では八十八カ所などの霊場寺院はともかく,一般的な観光寺院でここまで多くの方が経本を読んでいるというのはあまり見ません。なんだかんだ,やはり台湾の方々は信仰心が篤いんでしょうね。
 ちなみに,経本なんですが,左後ろあたりに大量に積まれておりました。これって勝手に持って行ってよんでいいのかな?いや,自分自身は読めませんが。適当に経本を見ていると(ちなみに,般若心経は発見できず。台湾ではメジャーじゃないっぽいな),現地のおばあさんから経本とってくれと頼まれました。例によって現地の方にお願い事をされると嬉しくなってしまう観光客なのであります。

中に入る 脇から中央を見る 正面を見る 3体の仏像が安っぽく見えてしまう 経本をよむ方々
経本が大量に入った本棚 お供え
道教に比べると少ない
正面 蝋燭もあります
台湾の宗教施設では
赤い蝋燭しか見てないような
香炉 人が多すぎて綺麗に線香を
立てる余裕がありません
ただ投げ入れるのみであります
順番にまわっていきます
このやりかたは道教と
変わりません
仏様が並びます 奥へ こういう装飾は台湾的ですね
(道教的,と書きそうになったんだけれど,
多分宗教よりも芸術的な問題なんじゃないかと思った次第)

 そんなわけで,人混みの中,しかも線香の煙で空気もよくない中を歩き疲れたので,近くのジュース屋さんでスイカジュースを買ってみました。おいしくないはずがないですな。
 その後,MRTで孔子廟へと向かいます。道教仏教ときたら,儒教ですよね。

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