OhYeah大谷


 ちょっとした用事で宇都宮に泊まることになり,競輪もやってないし,午後からも用事があるし……というわけで,宇都宮でまだ見ぬ観光スポットとして,大谷観音に行ってみました。

 ちゃんと観光パンフを入手しておけばよかったんでしょうが,いかんせん仕事で行ってるので手元にパンフなし。てことで,大谷観音・平和観音の関係もよく分からず,大谷資料館の場所もよく分からんという状態。
 とりあえず,大谷観音が9時から拝観開始ということなので,20分程度前に現地に着くバスに乗って,大谷観音前。まあ,20分程度なら最悪どこかで本でも読めば時間つぶせるだろう,ってなもんです。
 
 9時前着のバスではありましたが,NP以外にも降りた方がおられました。さすが宇都宮の誇る観光地兼板東札所。
 
 バス停の斜め前にはいきなりお堂。もしかしてこれがお寺か,と思ったら,「元観音」とのこと。特に解説も無いので,お参りする以外の対処方法が浮かんできません。「元観音」というのは今は違うという意味での元観音なのか,それとも「元」は元ちとせ的に別の読み方をしていて,単なる紛らわしい名前の観音様なのでしょうか。
 そして,左斜め前方,資料館への矢印が出ている方向に神社発見。いずれにしても帰りのバスとは時間との闘いになる可能性があるので,時間に余裕がある今のうちに見ておくことにしました。
 きれいな神社。社殿はおそらく大谷石でできてるんだと思います。

元観音 県道開通記念碑 遠くに神社が 多分大谷石
 
 さて,矢印にそって,大谷観音&平和観音方向を目指します。左手には大谷観音が見えてきました。9時前ですが,山門は開いてました。でもまあ,この先が閉まってると面倒なので先に平和観音に向けて歩いて行くことにします。
 ……で,30秒ほど先に進むと,犬登場。思いっきり吠えられました。もちろん鎖につながれてるからいいんですが,近所迷惑きわまりないです。すいません。
 さらに歩いて行くと……あれ,なんか嫌な予感。もしかして犬はNPを危険だと思って吠えてるんじゃなく,滅多にこっちに人が来ないから(=NPが進んでるのは滅多に人が行かない,間違った方向)吠えてるんじゃなかろうか。てことで,あわててGoogleさんに助けを求めたところ,やはり方向は間違っておりました。正解は大谷観音の山門の向かいに大谷公園への道。


ここを直進し続けた

 と,いうわけで,気を取り直して大谷公園です。
 まずは岩の断崖がお出迎え。別世界感ありありです。そして,断崖の中を進んでいくと,広々とした公園,そしてさらなる断崖,逆側には平和観音。いや〜,でかい。ただ,個人的にはちょっとまえに嫌というほど石仏を見てきており,石仏に関してはわりと食傷気味なのでありました。ただ,1つの岩からこの観音を彫るってのは恐ろしい作業だよなあ。てか,この公園は公園になる前はどういう状況だったんだろうか……考えただけでなんか凄いことが行われたんじゃないかと思えてしまいます。ほんと,ちょっと昔の姿が想像つかないぞ。

 で,公園。NPのほかには人がおらず,気温が低い上に石に囲まれて,なんかとっても寒々しい雰囲気に包まれておりました。
 あと,路面がちょっと濡れていて(霜かなんかだろうか),若干滑りやすかったです。大谷石ってそういうもんなだろうか。
 
 で,かえるの親子と名付けられた石。上から見てくれ,ということだったので,階段に登って上から見てみましたが,イマイチどこがどう蛙の親子なのか,いや,正確には,なんとなく蛙の親子には見えるんですが,上に登ることで特段変化がないような……。
 
 そして,さらに奥に向かって歩いて行きます。観光客向けのお店が数店。朝早いから開いてないのか,完全に閉店したのかはちょっと分かりかねるところです。それにしても,ここって店が並ぶほどの観光地だったのか……。ちょっと驚き。行った先には観光駐車場がありました。あれれ,天狗の投石はどこいった。と思って振り返ると,ありました。う〜ん,よく分からん。このあたりはNPの想像力・空想力のなさが出ますな……。星座とか見ても全然イメージ沸かないもんなー。
 そして,スルス岩がどれのことだかよく分からん。悩んだところでどうしようもないので,下が補修されてるこの岩がスルス岩だ,ってことにしておきました。

 
立入禁止なんですが,なにやら奥に面白そうなものが
多分地元の方に親しまれてる仏像があるのでしょう

道ばたにいた達磨
 
揚水機場も大谷石でできている

もちろん公衆トイレも

道沿いの建物も
 
天狗の投石

これがスルス岩?
 
採掘現場跡なのかな
とにかく岩が凄い
 
 で,平和観音脇の階段を上ります。登っていくと,観音様のお顔の横に出ます。おお,面白い構造だ。
 横から見ても,大きいです。ただ,下から見上げた方が神々しさがあっていいかな。

 
 そんなわけで,大谷公園を満喫?したので,向かいの大谷寺に入っていきます。
 中に入る前にもいくつか磨崖仏。


 お金を払って進むと,いや〜,びっくり。なんだこの岩。ぽっかり口を開けている姿は,なんか飲み込まれそうで気持ち悪いです。構造的には先日訪れた鵜戸神宮に似てるといえば似てるんだけれど,上の穴が本当に異様な空気を醸し出しております。これは何とも凄い。よくぞこの岩の下に磨崖仏を彫ろうと思ったな。それとも,この岩の下だからこそ彫ろうと思ったのか。ほかの場所に磨崖仏がないってことは,後者なのかな。本当にびっくりするくらい不思議な空間です。


 
 これ以上長居すると本当に飲み込まれそうなので,お堂の中に入ります。自動でテープが流れる親切設計。これは勉強になります。でも,寒いので,特にメモる気力も無ければ,聞き逃したところを聞くためにテープをもう1巡させる気力も無し。
 びっくりしたのが,これも弘法大師作と言われているということ。ここって天台宗じゃなかったか。というか,弘法大師さんはほんと日本中で名前を残してるな。実際にどうだったかはどうでもよくて,これだけ名前を残してみんなから信頼されるんだから,本当に凄い人です。
 で,どうもここはかつては金箔張りだったようです。金箔で塗られた磨崖仏って見たことないんですが,どういう雰囲気になるんだろうか。ちょっと見て見たいな。
 
 次の部屋には釈迦三尊や薬師三尊。斜めの岩がこっちにせり出している釈迦三尊は,臼杵磨崖仏とは全く異なる,なんともいえない雰囲気の仏様でした。しかも,遠近法を意識して頭の方は厚肉彫り,下の方は薄肉彫りのようです。はい,厚肉彫り・薄肉彫りがなんなのかなんて当然分かってませんよ。ただ,遠近法を意識してるってのがなんとも凄い。
 
 てなわけで,お堂を出ると,次は宝物殿…なんですが,まず先に庭を歩きます。弁天池があり,更に奥には御止山への登山口。時間が無いので今回はパス。ネットを見ると,10分程度でのぼれるようですね。まあ,バスのことを考えると下手な時間の使い方はできないのです。
 そして,宝物殿。ここのメインはなんといっても縄文人の骨。1万1000年前のものがものの見事な保存状況で残っております。いやー,一瞬スルーしそうになりましたが,1万1000年前って凄いな。自分の拙い歴史知識をベースにすると,弥生時代が紀元前3世紀ころ〜。紀元前10世紀でも3000年前。紀元前90世紀って,もはやなにがなんだか分かりません。今年が皇紀2673年なので,皇紀に引き直して紀元前8300年超です。神武天皇も真っ青です。(注:皇紀についてはド素人なので間違ってるかも)
 これ,普通のお寺にポコンと置かれていたら,「こんなに大事なものをこんな場所に置いておく訳ないだろ」と思って放置するわけですが,どうもこれは実際に大学に鑑定を依頼した結果判明している年数のようです。さすがにゴッドハンドはそうたくさんいないでしょうから,まさしく本物中の本物。いやぁ,驚きです。
 

 さて,驚いて一段落したところで,続いて大谷資料館を目指します。道中,バス停でバスの時間を確認しつつ,バス停周りにある断崖の美しさに目を奪われます。いやぁ,自然の力って凄いですね。


穴の中に石が積まれてます
観光用の展示なのか
実際に使うものなのか
 
 で,大谷資料館。案外入口が遠くて,道があってるのか不安になりました。
 中に入って600円支払。すると,「地価の温度は4度なので,コート持ってこなくて大丈夫ですか?」という,おそろしい言葉。バスでやってきたのでコートなんて持ってません。4度ってまじですか。地下って夏は涼しくて冬は暖かいのかと思ってました。てことで,どうもブランケットを貸していただけるようなので,お借りしました。子供用のキャラクターもので,なんでそんなもんが大量にここにあるのかは謎です。
 しかし,「どうせやる気のない資料館だろ」と思っていたところ,受付の方々はとても親切で,展示もやる気が満ちあふれていて,いい意味で予想外れでした。

 階段を下りていくと噂に違わぬ寒い世界が登場。う〜ん,天然の冷蔵庫とはまさにこのこと。まあ,これを書いている2013年12月29日現在,まだスーツの上にコート着てないので,実際問題として4度前後の気温の中をコート無しに歩くこと自体は自分としては不可能ではないのですが。

 中は幻想的な音楽がBGMとしてかかっており,また,ライトアップなども非常に凝っていて,大変面白い場所です。そして,観光ルートから外れるなという注意書きがあることからも分かるとおり,似たような石の中を歩くので,迷子になりそうな感覚に襲われます。これ,居場所確認のための穴なんかもありますが,実際問題どうやって掘りながらも迷子にならずに済んだのでしょうか……。地下空間が完成した今だからこそ地図もあって安全性も確認されてますが,ここを掘っていくのはかなり大変だよな……。


地下への扉

地下への階段

手彫りの跡がよく分からなかった

これもよく分からず


 最終的に,時間をちょっと余したので(寒いので「時間があるからもう1周」という発想には至らず),向かいのお店で暖をとらせていただきつつ時間をつぶしたりしておりました。







多分ここから車が
地下坑内に入っていく

 それにしても,思っていたよりもいい場所でした。地方観光地もあなどれませんな。

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