ペナン旅行記その12

プラナカンマンション

 そんなこんなで,ちょっと高めの料金を払っておっちゃんと分かれたあとは,さらにちょっとお高いプラナカンマンションであります。

値上げの痕跡
 ペナンに行くにあたって特に事前勉強をしていかなかったので,「プラナカン」ではなく「プラカナン」だと思ってましたし,「プラナカンとは何か」と問われても答えられません。さらにいえば,「ニョニャ」という発音しづらいことこの上ないものが一体何を意味しているのかも分かっておりません。ダメダメですな。もちろんこんな頭ですから,「ババ・ニョニャ」という表記を見て「ババ」は形容詞かなんかだと思っておりました。ほんと酷いですね。

 そんなわけで,プラナカンマンション。20RMというお高い値段設定。おっちゃんに20RM余分に払った直後だけに,さらに出費としては痛く感じます。なお,ネット上に転がっている旅行記を読むとちょっと前までは10RMだったようで,パンフレットの値段欄が黒塗りされているのもそういうことなんでしょう。なお,結論から言えば,ここに「600〜700円」というのはやっぱりお高いかな,と思います。特にマレーシアだってことを加味すると。相変わらず中華系は阿漕ですな。さらにいえば,ペナン博物館が1RMで,そこでもある程度のものを見られるのでね。ここに20RM払うならおっちゃんに気持ちよく20RM追加してやった方がいいな,という感じです。

 とまあ,最終日に大金持って行かれて若干ショックを受けましたが,中を見て回ります。
 基本的に,ペナン博物館で見たような,豪勢な調度品が展示されています。プラナカンの定義としては,Wikipediaなんかを参考にすると,「欧米統治下のマレーシア周辺に移住した中華系移民のうち現地風習を受け入れたグループ」ということのようです。この定義を見ていて思うのは,中華系グループのうち現地風習受け入れ組とそうでない組との間で不和にならなかったのかということです。クーコンシーあたりは明らかに中国の文化を残してたしな。同じくWikipediaによると,プラナカンはどうも現地の支配階級になってたようなので,現地有力者と上手い具合にくっついてたんだろうか。
 あと,受け入れたとされる「現地の風習」がよく分からんです。ペナン博物館のマレーコーナーもしっかりしてなかったしなあ。

 また,ここの西洋的な調度品を見ていて,最近旧岩崎邸や諸戸氏邸あたりをちょっと思い出しました。



入ると吹き抜けの中庭 1階 椅子もテーブルもそれぞれ異なっております
功徳威隆ってどういう意味なのだろうか 天窓 Traditional Main Hall
どういうゲームなんだろうか
おそらく賭けが絡んでるんでしょうが
入って正面 精巧なんだかそうじゃないんだか
よく分からない

 で,2階。この建物,地味につらいのが,椅子が多い割に座っていい椅子がすくないこと。もちろん展示品に座っていいはずがないんだけれど。ペナン博物館での苦しみと同じ苦しみを味わうことになりました。
 それにしても,これらの調度品,どこで作ってるんでしょうか。今でも宮大工的な人がいるのかな?興味がかったので特に意識してませんでしたが,免税店かどこかにいくと,この手の家具やなんかが売られてたりするんでしょうか?

Ancestral Hall アヘンですね
Bridal Chamber1930〜1950 これは綺麗 Vaseline Glass Epergnes from England
Right Wing Bridal Chamber1900〜1920
Bridal Chamber1920〜1940 奥の通路

 さて,そんなわけで本体の見学を終えると,次に別棟にてChinese Jewelryの展示があるようなので入ってみました。この展示,素晴らしい。何が素晴らしいって,入った建物の冷房がしっかり効いていて涼しい!いやぁ,これは助かる。
 そして,さらに進むとドアを開けてくれるおじさんがいました。てっきり単なるドアボーイかと思ったら,そうではなく,宝石の警備係の人でした。そりゃこれだけ宝石並べてるんだから警備員必要だよな。でもルパンが本気で盗ろうと思ったら結構あっさり警備を破れるような気がしなくもないです。


 そんなこんなで,博物館を見終えたので,昼食。昼食は,プラナカンマンションから歩いてすぐのところにある食堂。さっきトライショーから見えてたんだよな。特にあちこち彷徨う気力があったわけでもないので,入ってみました。
 とりあえず飲み物としてApple Juice2.5RM,それからCurryMee3.5RMとChar Koay Teow3.5RM。
 リンゴジュースは,色の通り青っぽい味。これは時期的なものなのか,ペナンの人はこういう味のリンゴジュースが好きなのか。
 カリーミーはレンゲの上になんかいかにも辛そうな味噌を載せて持ってこられたんですが,まあ実際辛かったです。辛かったので,全部溶かすのをためらっていたところ,店員さんがなにも載せていないレンゲをくれました。おお,ありがとう!なお,スープ自体は甘みのあるカレー味でした。
 そして,Char Koay Teow(発音が分からない)は,見た目はこっちも味が濃そうだったんですが,そこまで強い味ではなかったです。もしかしたらカリーミーで味覚が馬鹿になっていたせいで何も感じなかったのかもしれません。


 そんなわけで,あとはホステルに戻って荷物を拾い,空港に向かうだけです。本当は孫文の家とかも見ておきたかったんですが,時間的にちょっときつい。

 で,最後の町歩きをしていると,右手に道教寺院。「香山会館」「中山会館」というのがなんなのかはよく分からんです。中に入って参拝とかはできず,外から写真を撮るだけ。なかなかに規模の大きい寺院ではありますが,ガイドブックなんかには特に載ってないんだよな。なんだったんだろ。

    
最後のリトルインディア

 で,無事に荷物をピックアップ。
コンビニ
ホステル併設のようで,
コンビニのレジで鍵も取り扱ってました
イポーホワイトコーヒー 401のバス。分かりづらいですが,バスは3列に並んでおります
で,401は真ん中の列にいたので,1本乗り損ねたのです
 近くのコンビニで,ずっと気になっていたWhite Coffeeを購入。コーヒーは普段お茶代わりに飲んではいるものの,いかんせん味音痴なのでよく分かってません。で,このイポーホワイトコーヒーってのは,Wikipediaに項目ができるくらい有名なやつみたいです。なるほど。事前に知ってればもっと意識して飲んだんだけれどな。でもまあ,「(缶コーヒーだけど)マレーシアで本場のイポーホワイトコーヒーを飲んだ」と自慢しておきたいと思います。

 なお,いうまでもないことですが,イポーには競馬場がありますので,いずれイポーにも行くつもりであります。そのときは本場のホワイトコーヒーを飲んでやりたいと思います。待ってろよ,イポー。


 さて,そんなわけで,最後のジェティバスターミナル。空港行きのバスは401番。ジェティは狭いのでバスが何台も横に並んでおり……1本逃しましたこんなこともあろうかと孫文を飛ばしておいたのです。しかしまあ,時間を無駄にしたな。なお,ホステル前のバス停を通っていたので,実はジェティまで行く必要も無かったし,ここで待ってたらバスに乗り損なうこともなかったんだよな……。もし次にペナンに来ることがあったらここから乗ってやる。
 なお,空港までのバス代金は2.7RM。安い!タクシーなんかめじゃない。
 あと,どこで読んだのか忘れましたが,空港行きのバスはイオンを通ると読んだような記憶があったので大注目しておりました。が,残念ながらイオンの看板は見えなかったような……。イオンというと,カンボジアでトゥクトゥクの後ろに広告がついてたのを思い出します。結構東南アジアで頑張っているようなのですが,売上はどうなんでしょうかね。あと,世界中であんな感じのモールになってるのかな。ちょっとどこかで行ってみたい。


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