雪の甲府(馬名っぽくならないので漢字にした)

 日が変わって日曜日。この日はまず甲府城から攻略です。
 正直,このあたりの歴史について完全に無知なために,「甲府城」がなんなのかよく分かってませんでした。どれくらいよく分かってなかったかというと,前年7月に甲府を訪れた時点で新府城と甲府城の区別がついてなかったくらい分かってなかったのでした。
 前回は体調最悪の中の甲府訪問でしたが,今回は体調は万全,但し雪まみれ,という状態であります。

 そんななか,甲府城。前日にあった友人(城に興味なし)からは,「ただでさえわけ分からない城なのに,雪の中だとさらに訳が分からないのではないか」という趣旨のことを言われておりましたが,そんなの気にしないのがニワカ城マニアなのであります。雪で白い城を面白がるのじゃ。

 そんなこんなで,駅方向から城に近づくと……なんと立派な壁と石垣。そして,あきらかに現代的な塔が見えます。ううむ,なんだあれは。

 そんなわけで,怪しげな塔が気になりますが,おそらく戦争にの慰霊塔なんだろうと予想しつつ,いざ門に向かいます。雪が深いですが,人間が通る道は雪かきがなされておりました。ここの雪かき,大変だろうな……頭が下がります。

見えてきました! 門が現れます 解説板は雪に埋もれてたので
望遠でしか撮影できず
内松陰門。平成11年復元とのこと

 解説板が雪に埋もれていたため,縄張りが全く分かりません。あれ,そういえばここって100名城だったよな。スタンプ帳忘れたことに気付きました。まあ,雪でそれどころじゃないからいいや。

 で,まっすぐ進めば天守や本丸にあがれそうな雰囲気でしたが,例によって寄り道万歳なので,右に折れて進みます。下から見上げる天守台や本丸石垣はとても立派。さすがに近世城郭だけのことはあります。駅から数分でこんな立派な石垣を拝めるんだからありがたやありがたや。
 そのまま天守曲輪をぐるっとまわって進みます。天守曲輪ってのは本丸ではなく,本丸下の天守まわりの曲輪をさす名称のようですね。このルートで本丸に入っていこうとしたところ,今まさに雪かきの真っ最中でした。う〜ん,日曜日にもかかわらず雪かきしておられる方々の横を呑気に通り抜けるのは気が引けるな。まあ,ちゃんと平日に休みをとれるんだろうけど。

下から本丸石垣を見上げる
とにかく雄大!
このあたりは日当たりがいいので
雪が溶けてます
それにしても塔が気になる 中の門跡
鉄門 落雪の恐れがあるため,門は通れません 石垣が美しいです
算木積みです 暗渠。雪に埋もれててどれのことかよく分からなかったのですが,
多分これで合ってるかと

 そんなわけで,本丸に到着。
 下の方はそれなりに雪かきが行われておりましたが,本丸内は一応獣道的に一本の道が作られているだけで,基本的には銀世界です。しかしまあ,それなりに足跡があったりして,こんな雪の中甲府城に登城する物好きってのはそこそこいるってことが分かります。
 で,天守台も基本的には人が入るべき場所ではないんでしょうが,それなりに足跡があったのでこれを追いかけます。ただ,足跡は天守台を登ったあたりで途絶えており,天守台のまわりをぐるっとまわりこむ物好きは少ないことが分かりました。まあ,下手に歩くと下に落っこちる恐れがあるからな。それにしても,こんなこともあろうかとゴアテックスの靴を買っておいてよかったと心底思いました。

本丸は銀世界です 天守台 「シンボルとしての天守閣」
という表現を採用しております
稲荷曲輪方向
煙硝蔵跡にたつ建物と,稲荷櫓
バックにそびえるマンションは
天守台内部
おそらく例によって土蔵か何かの役割だったのではないかと
稲荷櫓から視線を右方向へ。一応全体的に稲荷曲輪と呼ばれているようです
その右奥が数寄屋曲輪ってことかな。
本丸櫓跡の石垣 こっちの石垣はかつてどういう
用途だったかは分からんな

 そして,先ほど中を通れなかった鉄門。てっきり近づけないのかと思ったら,中に入ることができました。雪を気にせずに門に近寄ってよかったよかった。
 新築なので,中はピカピカ。特に展示もありません。名前も内部も,今治城の鉄御門を想起させますね。でもまあ,これだけきれいな木造建築は気持ちいいですね。



内側から鉄門 雪が今にも落ちそうです 説明 下を狙うとこんな感じ きれいです
木の骨組みは美しい

 鉄門があるなら銅門もあります。正確には,あちました,というべきか。そして,銅門脇の櫓台に頑張って上ってみました。足跡がないので,かなりおそるおそる登るハメになります。なにしろ,階段が雪に隠れてたりすると本当にはまりかねないからな…。

 とまあ,無駄に冒険してしばし童心に返り,続いてさきほど天守台から見えていた稲荷曲輪と稲荷櫓。稲荷櫓には甲府城のパンフレットがあったり,甲府城のジオラマがあったりして,なかなか勉強になる場所でした。鉄門が復元されるまでは甲府城の展示はこの稲荷櫓が中心だったんだろうと推察。

銅門跡 石垣上からの門跡と本丸 内松陰門方向
ようやく縄張り図に
近づくことができました
稲荷曲輪から天守台を見上げる 稲荷櫓 稲荷櫓から本丸を見る

 稲荷曲輪と稲荷櫓でようやく縄張り図を見られたりして,満足したので,あとはのこる曲輪を一通り見て回ることにします。
 まずは稲荷曲輪から数寄屋曲輪方向を目指します。稲荷曲輪から数寄屋曲輪へは,なんか普通に壁に切れ目があるだけ。昔は扉程度はあったのかもしれませんが,あまり門があったようにも見えません。なんでだろう?
 で,数寄屋曲輪は雪かきもされておらず,見たところ行き止まりなので,いったん戻って稲荷曲輪門から下に降りていきます。この稲荷曲輪門の隠れっぷりがいいですね。非常に美しい。個人的にはこのまわりの構造が甲府城のベストスポットでした。

 そして,水溜跡。発掘調査で存在が明らかになったとのことですが,往時の姿がよく分からないのでコメントできない…。
 さらに,ここには日本庭園もあるようですが,雪に埋没しており,へたに踏みいると橋がなかったりして池の中に落っこちかねないので,近づかないようにします。


稲荷曲輪を振り返る 天守台方向 数寄屋曲輪へ
なんでこんな壁の切れ目
だけなんでしょうか?
昔はそもそも稲荷曲輪から
数寄屋曲輪に降りられなかったのか?
数寄屋曲輪 数寄屋曲輪から天守台方向
稲荷曲輪門
この位置はいいですね!
とても美しい 水溜跡


数寄屋曲輪方向 本丸石垣を見上げる 日本庭園
雪で何が何だか分からない上に,
橋から足を踏み外すと大惨事になると思われます
鍛冶曲輪門
解説は完全に雪に埋もれていて,
雪かきする気力もなく

 そんなわけで,甲府城終了。
 続いて,躑躅ヶ崎館として知られる武田神社へ。甲府駅から武田神社までの距離は,前回歩いたときにおおよそ感触をつかめているので,今回は素直にバスを使います。

 
駅にあった石垣展示

 てことで,後半へ続く。

塩山甲府2

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