ハマノメッセ〜第4回ホースメッセ

 ホースメッセというイベントがあることを皆様ご存じでしたでしょうか。私は存じ上げませんでした。
 2020年1月,第4回ホースメッセが開催されることとなりました。これの存在を知ったのは,友人がこの一部に参加するということを某SNSに投稿していたからであります。5日間にわたり,様々なイベントが開催されるようでして,しかもJRAが後援にはいっています。つまり,我々の納めてきたJRA預金がここに使われているわけでして,債権者として乗り込まないともったいないですね。
 イベントとしては,どちらかというと馬術競技者や乗馬クラブ,実際に馬を飼育されている方向けのものでありまして,馬を見たら馬券と馬肉しか思い浮かべない一般庶民はお呼びでない空気感ではありました。とはいえ,普段目にすることの無い美しい馬の世界に触れることができて,地べたに座って馬券検討しているような駄目人間は目の覚める思いをしたのでありますよ。

 そんなわけで,やってきました港の横浜。横浜という土地には人生でほぼほぼ縁が無いのでありまして(日産スタジアムのために新横浜には出没するのだけど),嬉しくなって観覧車を撮ったりしてお上りさんやってました。


 ところで。横浜と言えば浜の大魔神を筆頭に,なにかとハマハマ言われます。なお,白馬の会のハマは横浜とは関係が無いはずです。
 んで。「はまの〜」という響きを耳にすると,おそらく多くの方は大魔神とともに,大魔神の引退後の事業であるところの競馬に関連して,ハマノパレートを,さらには「ノ」は入らないとは言ってもハマテッソを思い浮かべるのでは無いでしょうか。アンケートを採ったわけではありませんが,多分20代の若者でも60%はそうなるでしょう。
 ハマノパレードはベイスターズの優勝パレードのような華やかな名前をつけつつ,皆さんこれもご存じの通り高松宮杯の予後不良からの流れで記憶と記録に名前が残っております。ハマテッソはこれまた皆さんご存じの通り,日本競走馬として初めてブラジルに遠征してサンパウロ大賞典に出走,鞍上の中神輝一郎騎手が失踪(疾走?)したと話題になりました。自分の知識はここで止まっていたんですが,どうも中神騎手は1995年に帰国しており,2011年にJRAの小倉競馬場を訪問したことがニュースになっていたようです。まあ,ひっそりと競馬場を訪れていたときにたまたま知り合いに発見された(しかもそこにたまたまいたマスコミが取材した),とは考えられないので,おそらくは中神さんをJRAが招待したかなにかなのだろうと思います。中神さんがブラジルでなにをしてきたのか,おそらく知りたい日本人は多いでしょうし,本来ならば教科書に載ってもいいような話がてんこ盛りなのでは無いかと思うのですが,まあ失踪扱いされていたりしていろいろと道徳的に文句を言う人もいると思われるので,さしあたり競馬ブックは中神さんに1年間くらい掛けて濃厚な連載させてください。
 そういえば,同じく失踪的な扱いをされてたまに競馬雑誌に登場する安田康彦はいまどうしてるんでしょうか。

 そんなわけで,異国情緒漂う横浜で,ブラジルに思いをはせつつ,赤レンガに到着です。ちなみに,赤レンガ,というと中山大障害を思い浮かべるのは私だけでは無いはずです。
 赤レンガ倉庫回りを訪れるのは,おそらく約10年ぶりのはず。2010年夏に浜名湖を訪れて,帰りに横浜で食事したとき以来だと思います。時が経つのは早いですな。もちろん,Google Mapさんにおんぶ抱っこでの到着になります。

 そして,赤レンガ倉庫に到達したらそこは一面ホースメッセになってるのかと思ったら,そうではなく,常設のオシャレなお店があったりなんだりして,なかなか会場が見つかりません。あちこちふらふらして,ようやく馬場を発見しました。みんなそんなに馬場馬術なんかに興味ないだろう,となめてかかってましたが,予想に反して会場は観客がぐるりと囲んでおり,最前列を取れませんでした。ううむ,オリンピックで馬術もそこそこ外れて「お前らそんなに馬術に興味ないだろ」と吠えていたのは単に自分が世間知らずだっただけのようです。反省。ところで,これを書いてる2020年9月現在,オリンピックが開かれるかどうか未定なんですが,開かれてかつ客を入れるとして,果たして前回チケット当たった人への優先枠はあるんでしょうかね。

 そんなわけでして,若干遅刻して到着です。到着時にはすでにポニーレースが終わっていたようです。そういえば最近草競馬見に行ってないなあ。新型コロナウィルスのせいで今年も草競馬からも遠ざかってるし,久々にポニーレースを見たいものです。

多分ポニーレースが終わった後の状況

 続いて,過去2回オリンピックに出場されている北井裕子さんの解説のもと,芹澤永治騎手アレクセイ号に乗って様々な歩き方を披露されます。芹澤というと競馬ファンは福島の鬼(というかカブトヤマ記念6年連続2着で有名)である芹沢純一を思い浮かべるところですが,特に話題にも上らないので血縁はないのではなかろうかと。芹澤騎手は障害メインのようで,平坦な馬術は本来は専門外であるとのことです。アレクセイは馬術協会のページによるとラインランダーという品種のようで,ドイツ産みたいです。ラインランダーについては,日本語は無く,英語版Wikipediaを参照。馬の品種まで行くとなにかと馬が好きな日本のウィキペディアもついていけないようです。母親名が空欄ですが,不明なのか,あえて入れていないのかは分かりません。サラブレッドのように血統表が埋まってないといけないわけではないのでしょうね。
 流れで,その後北井騎手もアレクセイに騎乗して馬術を披露されておりました。

芹澤騎手とアレクセイ 解説する北井騎手
おとなしい 北井騎手とアレクセイ

 続いては,パラ馬術の紹介です。パラリンピックにも馬術があることはもちろん知っておりますが,私の知識は「常石頑張れ」で止まっているのでありまして,実際にどのような協議がおこなわれるのかはまったく知りません。パラリンピックの競技ページを見てもイマイチ分かりづらいのですが,パラサポを見るともうちょっと分かりやすくなりますね。まあ,結局は一回ちゃんと競技を見に行くのがいいのでしょうな……。
 パラ馬術説明には,元JRA騎手の高嶋活士さんも挨拶に来ておりました。事前アナウンスはあったのかな?JRAでは未勝利でありましたが,馬術競技ではぜひとも金星を挙げてほしいものです。個人的にはJRA時代から好きだった常石を応援しておりますが。
 パラ馬術の騎手は北井一彰さん,馬はオテロ49。北井さんは先ほどの北井裕子さんと名字が同じでして,さすがに芹澤と違ってこちらは血縁あるんじゃ無いかと思って検索してみたら,備後でした。こちらに,北井裕子さんについて詳細に取り上げた記事がありますね。横浜にあるアシエンダ乗馬学校に所属されているようです。馬が身近な欧州とは違って,日本で乗馬学校運営して乗馬の選手をやるってのはかなり大変な(有り体に言えばカネがかかる)んじゃないかと思いますが,もしかして密かにダービー馬を所有してたりするんでしょうか。
 パラ馬術のデモ演技ですが,検索しても北井一彰さんは障害を持っている様子は無いので,今回目隠しをされていたのはそのせいかもしれません。

北井騎手とオテロ49 整列 目隠しされております いい感じの写真を撮れず 高嶋騎手

 続いて,みんな大好き障害馬術の紹介。
 障害馬術は馬場馬術と違って飛んだり跳ねたり分かりやすくて,素人にも優しい協議です。
 今回のコースデザイナーは村田達哉さん。コースデザイナーというお仕事があることを初めて知りました。どこに何を設置するというのが決まっているわけではなく,毎回デザインするんですね。
 村田さんについては,NHKの記事こんな記事が発掘されました。オリンピック熱が冷めてもこれらのサイトが消えないことを願うばかりです。
 障害の設営は,会場の観客の参加を募っておこなわれました。みんな気になる障害のバーの重さは,1本13〜15キロだそうです。この日設営されたのは垂直障害とオクサー障害。上のNHKの記事に障害の紹介もありますね。「オクサー」がなんのことなのか,おそらく人生で初めて聞いた単語なので全く分かりません。オタサーとは別物のようです。
 ルールとしては,右手に赤旗・左手に白旗がある方向から飛越することになります。

 この日障害馬術に挑戦されたのは3名,佐藤泰さんとルーク,そして先ほど登場した北井一彰さんとオテロ49,芹澤永治さんとアレクセイです。

 それにしても,何に驚くって,この狭いスペースに障害をいくつも詰め込んでいることです。普段見ている競馬は広い馬場をハイスピードで走って踏み切ってジャンプしているわけでして,こんな限られたスペースでぐるぐるしながら踏み切って障害を飛越していくのは本当に凄い。しかも,この日に限って言えば,馬場の中にほかに2頭います。3頭とも,どれだけ大人しいか,という話であります。もちろん,サラブレッドとそれ以外の品種とを同じ目線で見るべきでは無いのでしょうが,それにしたって馬も騎手も凄い凄い。

みんなで設営 こうなりました オテロ49 アレクセイ ルーク
障害を越えていくオテロ49

 そして,最後はクロスカントリー用の障害を設置して,総合馬術。この狭い馬場でクロスカントリーまでやるのか。
 総合馬術は,同じ人馬で3競技をおこなうことになります。まずは調教審査(馬場馬術),そしてクロスカントリー,最後に階級審査(障害馬術)。クロスカントリーの障害は固定障害で,落下しないようです。そのためか,プロテクターをつけて競技をするとのこと。
 なんとなくですが,競馬でいうハードル競走が障害馬術,スティープルチェイス競走がクロスカントリーに近いですね。もちろん採点方法(優劣の決め方)は違いますが。

 この日総合馬術に挑んだのは2頭と2人。
 平永健太さんとシーズフリーザ。シーズプリンセスとかに慣れている競馬人ですので,シーズフリーザとメモってたんですが,どうもC'sフリーザという名前のようでした。ニワカなので詳しいことは分からないのですが,馬術競技馬の馬名のルールってサラブレッドとは大きく違ってそうですね。まあ,シーズプリンセス的な感じにすると,「彼女はフリーザ」になってしまって,フリーザと聞くとドラゴンボールのフリーザしか思い浮かべない人間からしたら違和感の塊ではありますな。まあ,馬名の違和感を気にしだしたらきりがないのではあるが。
 もう1組が篠原正紀騎手とレッドアーヴィング。いよいよやってきました,元サラブレッド競走馬。ちなみに,さきほどのC'sフリーザはウォームブラッドという品種のようです。レッドアーヴィングは,父アドマイヤムーン,母エンプレスティアラ。競走馬としても障害に出走し,2勝を挙げております。中央で通算3勝ですから,立派な成績です(新馬勝ちしてる時点でかなり立派なのですが)。おそらく馬術競技で活躍している馬たちは馬術用に改良を重ねられてきた馬なはずでして,速く走るために改良されたサラブレッドがこの中に入って活躍するのはかなり大変な気がします。そんななか頑張っているレッドアーヴィングに天晴れ。

再度の組み立て作業 完成しました プロテクターを装着する篠原騎手
こちらは平永騎手 飛越する平永騎手とC'sフリーザ
飛越する篠原騎手とレッドアーヴィング

 そんなわけで,この日の全プログラム終了でありますう。皆様,暗い中大変お疲れ様でした。ナイター競馬に比べても光量が少ないような印象だったんですが,この明るさで障害との距離感を撮ってきっちりとジャンプしていくってのは凄いですね。

 そんなわけで,撤収です。最後にこの日出た馬が馬場に現れて並んで挨拶です。全馬大人しくて素晴らしいですね。


 帰りは,バスまで時間があるのでとりあえず銭湯に行きます。適当に検索したら反町浴場という銭湯が見つかったので向かいます。電車で1駅。帰りは湯冷ましも兼ねて歩いて戻りました。
 横浜の高速バスターミナルは座席が少なく,また夜になるとスタバも閉まるのであふれた客が地べたに座ったりしておりました。私も地べた座り耐性は競馬場で鍛えておりますので,地べたに座ってバスを待ちます。

観覧者 横浜FCJ1昇格おめでとう!
昨年最後の試合からここに繋がるのです
反町浴場
ショーカットしようと思ったら,時間切れで道が封鎖されておりました YCATのCat こんな感じで待っている 名古屋便もそこそこ数があります


 そんなわけで,夜行バスで名古屋に向かうのでありました。おやすみなさい。

アクアトト

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