メキシコ旅行記その6(text ver.)

1月3日その3

 さてさて。続いては三文化広場・トラテロルコ遺跡です。トラテロルコ。僕でも知ってる名前です。なぜか、と思ったらシヴィライゼーションに出てくるからでした。やれやれ。
 ま、そんなこんなでメトロのTLATELOLCO駅。駅を出たら案内板くらいあるだろ、とか思ってたのですが、あれれ。ないぞ。どーなってるんでしょう?
 とりあえず、太陽を頼りに南東に進めばあるだろ、ということで、住宅街を進みました。途中、公園発見。吊り輪みたいなものがあります。すげー。あれ。でもメキシコって体操で活躍してるイメージないな。さらにその先に、もう一つ公園。地面がコンクリートです。滑り台から勢い余って前につんのめったら大けがしそうな気がします。シーソーもやけに角度が急だし…。使われてるんでしょうか??
 ちょうど学校が終わる時間帯なのでしょう。制服を着た学生もたくさん歩いておりました。
 んで、まあてきとーに歩いていたところ、それっぽい広場を発見。どうでもよいですが、その手前の道路の下に図書館らしきものを発見。
 それにしても、観光地じゃないのか、三文化広場。どうなんだトラテロルコ遺跡。人が少ない!いやはや、本当にここで合ってるのか不安になります。
 まあ、まずは遺跡と広場をぐる〜っと一周。噴水は気持ちいいですね。最近違った意味で話題のマイナスイオンが溢れているのでしょうか。
 教会付近から階段を降りて遺跡に入ろうとしたら、警備員が叫びながらやってきました。"Salida!"と言っています。Salidaくらいならこんな僕にも意味が分かります。出口です。はい、要するに「そこは出口だばかやろー!そんなことも分からんのかこの馬鹿日本人め!」と言われているわけです。で、入口はどこにあるのか、と言うと、ぐる〜っと回って道路の方、と言われました(正確にはジェスチャーですが…面倒なのでこれから先は省略)。
 というわけで、道路に出ますと、入口がありました。
 入口の建物の内部を見ようとしたら、警備員さんにダメ、と言われたようなので、せっせこ遺跡へ。
 ふむふむ。メキシコに来て初遺跡(宮殿内のちっこいのを除く)であります。しっかりとした解説を聞けたら相当楽しいんじゃないでしょうか。一応、英語の解説文もついてるので、読んだりするのですが、途中から疲れてきて読む気を失いました。ま、オレは日本人だ!ということで、てきとーに順番に写真をパチパチ。
 小さい遺跡なんですが、じっくり歩くと結構時間がかかります。歩行距離もかなりのもんなのではないでしょうか。万歩計持ってくればよかった。

 遺跡を出て、再び駅へ。遺跡に来るのに苦労しているので、帰りもまあ順風満帆とは行きませんでしたが、人の向かう方に行くと駅はありました。
 駅に向かう途中、緑地?のようなところでガイドブックを読んでました。これからの行動を考えるためです。で、ガイドブックを手に頭を抱えてたところ、たまたま通りがかったおじさんに"Can you speak English? Do you need any help?"と聞かれました。おおっ。英語できる人いるじゃん。いや、いて当たり前なんだけど。別に困ってなかったからNo,but thanks anywayで終わりなんですが、それでもこういう人がいると嬉しくなりますね。

 さて、緑地で座って何を迷っていたのか、といいますと、競馬場に行くかどうかであります。正確に申しますと、メキシコ競馬についてはNPは全く知識を有しておりません。そこで、とりあえず出発前に検索してみたんですが、「メキシコで競馬を見た!」という方はとうとう発見できませんでした。
 で、地球の歩き方を眺めていたところ、メトロのCIUDAD DEPORTIVA駅付近に「Folo Sol(競馬場)」とありました。おおっ!と思ってネットでこのFolo Solを検索したんですが、とりあえず日本語ページではここで競馬をやっている、という情報は得られず、なんかのコンサートをやったかなにかの情報しか得られませんでした。
 が、まあやっぱりここに行かねばならんだろ、と出発前には思っていたのでした。
 ところが。トラテロルコ見学に思った以上に時間をかけたためにバスの出発までそれほど時間的余裕はなく、しかも若干疲れ気味だったので、行こうかどうか迷ったわけです。

 しかしまあ、とりあえず行ってみるか、ということで、行ってみました。
 このあたりまでくると、メトロは地上にでます。昨日、タクシーに乗りながら、線路らしきものが見え、「あれ?地上を走ってる電車なんてあるのかな?」と疑問に思っていたのですが、やっぱりメトロが地上に出てるんですね。
 で、上空(車内)からそれらしきものがないか見たのですが…それらしきものは見あたらず。ただ、このあたりは巨大な運動公園のようで、陸上競技場はいくつも見えました。
 とりあえず降りてみます。で、入口が見えたので入ってみました。まず、駐車場があり、その奥に競技場があります。見た感じ、競馬場に見えなくもない、ので、近づいてみたところ、陸上競技場でした。ちぇっ。そこで、もう少し進んで探してみようか、とも思ったのですが…
 え〜。時間が迫って参りました。ここでバスを逃すのはあまりに痛いです(金銭的にも日程的にも)。そしてもう一つ。この時点で僕はめちゃめちゃ疲れていたのです。体力の限界です。ほんとに。まあ、一応最寄り駅で降りて探索する素振りを見せた、ということで白馬への言い訳も成り立つかな、と思いまして…すごすごと引き返してバスターミナルへ向かったのでした。

 さて。バスターミナルでまずは荷物を奪い返します。そして、ADO社の乗り場へ。で、この大荷物はどうすればバスのトランクの中に入れてもらえるのでしょうか?まず、入って右手に荷物を預かっているカウンターのようなものがありました。これが荷物の一時預かり所なのか、トランクに詰め込む荷物を預かる場所なのか、それとも全く違う目的を持っている場所なのか…僕には分かりません。が、見たところ、大荷物を抱えてゲートに向かっている人は皆無です。ということは、どこかで荷物を預けている、ということになります。そして、荷物を預けられる場所はここしかありません。ということで、まあここだろ、と思ってカウンターへ向かったのでした。
 若干気になったのが「1時間」という表示。僕の語学力では「1時間」の部分しか理解できません。何が1時間なのでしょうか。考えられるのは、「こっちも忙しいんだから出発1時間以上前に荷物預けろよ」ということか、「こっちも忙しいんだから出発1時間以上前に荷物持ってくるなよ」ということです。で、時計を見ると、出発まで40分。前者だったら絶望です。ま、所詮バックパックなので車内に持ち込んでもそれほど悲惨なことにはならないと思うのですが。
 しかし、まあカウンターに行ってみないことには話は始まらない、ということで、カウンターに行って荷物をおいてチケットを見せました。"Palenque?"という言葉に"Si"と答え、荷物を預けることに成功しました。結局どっちが正解だったんでしょうか。ま、前者だよな、普通。

 こうして、荷物を預けると、あとはゲートの前で待つだけです。出発時間は18:10、ってことはまあ10分前くらいにゲートに行けばいいかな、と思ってたのですが…。10分前になってもゲートは閉じられています。あれ?もしかしてもっと早く入らなきゃいけなかったのか!?ちょっとあせりました。とりあえず、数分待ってみます。ゲートに動きがありません。ということで、係員にチケットを見せると"One more minute"と言われました。ま、バスがまだ出てないことが分かれば怖いものはありません。
 結局、この「出発時間」が、バスが出発する時間なのか、ゲートが開いてバスに乗り込める時間なのか、最後までよく分かりませんでした…。

 ま、そんなこんなでバスに乗り、後はパレンケに着くのを待てばよいわけです。
 バスにはテレビ画面が3つ。まず、「バスだからって安心するんじゃね〜ぞ、ちゃんとシートベルトしやがれこのやろ〜」という趣旨のビデオが流されます。コミカルなアニメでした。続いて、エディーマーフィーが出てる映画。これは英語にスペイン語(と思われる)字幕。ずっと画面見てて酔うと大変なので、外を見つつてきとーに見てました。その次に、スペイン語の映画。当然分かりません。

 そんなこんなで10時20分。一度目の休憩です。狭っ苦しいところに押し込められたままなのは嫌なので、当然下車。
 そこは、ADO社のターミナルみたいな場所でした。2階には無料トイレ、便座なし。1階の建物内に有料トイレがありました。まあ、小さい方をするのに金を払うほど僕もお人好しではありません。
 このターミナル、タクシー乗り場もありました。で、ここで何人か降りたみたいです。乗ってくる人はいませんでしたが。一等バスは直行と聞いていたんですが、まあこれじゃ事実上止まってるのと同じだな、という気もします。だからって別にどうってことはないのですが。
 25分ほど休憩して出発。というわけで、おやすみなさい。

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