メキシコ旅行記その12

1月5日その1

 1:10頃、最初の休憩スポットに到着。
 昨日止まったようなターミナルではなく、小さなレストランみたいなところです。
 昨日止まったところはADO社のターミナルのようでしたから、会社によって休憩スポットは違うのでしょう。なんとなくですが、ADO社の方がOCC社よりも金持ちそうなので、OCC社はこういうレストランに止まるんではないでしょうか。
 日本でいうところのSA・PA、あるいは道の駅のようなものはないんでしょうかね?
 ここのトイレは$2ふんだくるくせに便座がありません。けっ。大便器で小便して、レバーをひいたものの水が流れないし…。まあいいや。2度とこないし。

 その後も熟睡。ほんとに疲れてたんでしょうね。
 7時前にメリダに到着。

 メリダのバスターミナルは、パレンケと違ってちゃんとしています。「バス停」感がありません。ターミナル、という感じです。
 バスを降り、荷物を受け取ってターミナルの到着口に入ると、出口へ一本道。外に出ると、タクシーが待機している、という感じです。
 僕は、というと、一旦入口から入り直し、座ってとりあえず朝食です。売店で飲み物を買い、昨日買ったパンを食べながらこれからの行動を考えます。
 で、とりあえずウシュマルはツアーで行こう、という結論に達しました。
 理由は主に2つ。
 1つは小心者NPらしい理由で、ウシュマルの行き帰りに使う2等バスはなんか色々面倒そうだ、ということ。
 2つ目はまともな理由で、パレンケを見学した感想として、「やっぱり説明が欲しい!」というのがあったのです。幸運なことに「T」マークの秘密などは盗み聞くことができましたが、もしかしたらこれの意味を理解できないままだったかもしれないのです。やはり、知的好奇心の高まりはおさえられません。もちろん、ガイドさんの話を聞いたところでどれだけ理解できるかは分かりませんが、それでもやっぱり色々聞いてみたいな、という気持ちは抑えられなかったのです。

 ということで、ウシュマルにツアーで行くことが決定した以上、次にとるべき行動は、ツアーへの申し込みです。実はこの間に「鼻血を止める」という一大作業があったのですが、まあそれはおまけ。
 さて、ツアーにはどこで申し込みをすればよいのでしょうか。答えは明快、旅行会社です。で、地球の歩き方を読むと、旅行会社の場所が書いてあります。ツアーの出発時間は9時。時間的余裕はそれほどありません。ということで、荷物を担いで出発進行。
 出発進行、といいつつ、実はこの間に「自分の居場所と向いている方角を見失う」という、お馬鹿なイベントもあったのですが、それはそれ。コンパス持ってるくせにどこにしまい込んだか忘れたために起きた出来事でした。いやはや。
 で。とりあえずてくてく歩きます。時間も時間なので、人通りはまばら。歩いている限りでは(まあ明るいから、というのもありますが)危険な香りのしない町です。メキシコシティやパレンケとは何となく空気が違う感じです。メリダについての一般的な話は後に回すとして、旅行会社があるという場所に到達。この時点で僕は勘違いをしていて、旅行会社はホテルに隣接していると思いこんでいたのです。にも拘わらず、旅行会社らしきものがない(後から考えるに、多分ホテルの中にあったんでしょうね。確認してませんが)。
 ということで、数分間プラプラした結果、「とりあえずホテルに行く」という結論に到達。そもそも、「宿を探す」という行動をとらないためにわざわざメキシコシティで高いホテルをとったのです。バックパックを置いて身軽になるのが先決です。
 てなわけで、ソカロへ。んで、ソカロをちょっと行ったところに目的のホテルがありました。さすが、値が張るだけあっていい立地です。
 で、料金が料金なので、期待通りフロントさんは英語ばっちり。部屋が空いていたので、すぐにチェックインできました。
 (なお、ホテル名は、料金がばれるのが嫌なので(恥ずかしいので)黙秘。てか、ほんとメキシコ価格では信じられない価格のホテルです。まあそれでもたかがしれてるんですが。)

 さて、ホテルに荷物を置き、ベッドの上にごろんと寝ころびたい気持ちを抑えて移動開始。
 まず、市庁舎内のInformationへ。とりあえずメリダの地図をもらわないと話が始まりません(メキシコ観光で「メリダの地図を下さい」とお願いしたんですが、大雑把な日本語の手書き地図しかもらえなかったのです)。
 んで。インフォメーションのおじさんも英語を喋ってくれるので、こっちも楽しく会話しつつ、ここからツアーの申し込みができることを知りました。考えてみたら当たり前だよな。最初からここを目指せばよかった。
 この時点で9時を回っていたのですが、一応電話でウシュマル・カバーのツアーに空きがあるか確認してくれました。結果、「ない」とのこと。まあ仕方がありません。代わりに、13時からの午後〜夜のウシュマルツアーに申し込みました。
 そして、9時30分から、市庁舎前出発のウォーキングツアーがある、という情報を入手。無料です。また、10時出発のバスツアーもあるらしいです。これについてはよく覚えてませんが、多分こっちも無料なんではないかと。(チップは別問題ね)
 ま、13時まで時間を持てあますのもあれなので(ホテルで寝たい気持ちもあったんですが)、ウォーキングツアーに参加することにしました。出発はインフォメーションの出口。

 9:30になりました。
 ツアー参加者は15人くらい。英語・スペイン語の区別のないツアーなので、ガイドさんはスペイン語解説と英語解説の両方を行うことになります。スペイン語の勉強にはいいかもしれませんね。参加者は、英語派・スペイン語派半々くらいでした。もちろん、雑記に書いたとおり米国人はスペイン語を話せる人が多いので、真に英語ガイドを求めていた人数がどれだけいたのかは分かりませんが。
 ウォーキングツアーは、ソカロ周辺をあるくツアーです。
 メリダの歴史を学びつつ、ソカロ周辺の見所をみることができます。おすすめです。…といいつつ、このときはカメラを持ってなかったので写真はゼロ。ついでに、残されたメモもわずかで、記憶は既に薄れまくっているのですが…。
 市庁舎→モンテホの家(銀行)→ソカロ→州庁舎、と移動していったように記憶しております。
 ・ ソカロから見える3つのイーグル。これらは違う時代に作られたものだそうです。…3つのイーグルってどれだっけ。
 ・ メリダの町ができた当初の家は、デコレーションのないケーキのような感じだったそうです。そこに、後からフランス人他、多くの民族が入ってきて、艶やかな装飾が施されたそうであります。
 ・ 州庁舎の絵には、昔の教会の姿が描かれております。
 … 僕のメモに残っているのはこれだけ。偉そうに知的好奇心と言ってみたところで所詮このレベルです。はぁぁ。
 ウォーキングツアーは約1時間30分で終了。解散は州庁舎2階でありました。

 一旦ホテルに戻ります。改めて。部屋はきれいです。飲料水は無料です。金を払った甲斐があるというものです。

 で、もう一回外出し、迷った結果1万円を追加両替することにしました。レートは0.90。
 そして、州庁舎近辺のバスチケット売り場で、チェチェン往復のバスを予約。チェチェンはツアーでなく自分で行くことにしました。やっぱりなんだかんだとマイペース旅行も楽しいですしね。ウォーキングツアーで自分の知的好奇心の限界を感じたから、というわけではないですよ。はい。

 近くのコンビニでサンドイッチと飲むヨーグルトを購入。ホテルに戻ってしばし休憩。

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