メキシコ旅行記その34

1月9日その2

 神殿見学を終え、死者の道を北方にてくてく歩きます。
 途中、サンファン川を通過。水が少ない、水が汚い、水がくさい、と見事に三拍子揃った素晴らしい川であります。少しはパレンケを見習え、と言いたくなってしまうのでありました。
 全体的に緑が少ないです。そのため、非常に、もうひじょーに暑く、というよりむしろ、熱く感じてしまいます。


 しばらく進むと、左手に変な神殿が現われます。Fachada Norte del Basamento Pintado、と僕のメモには名前が記されてます。検索しても一見もヒットしないあたり、まあ間違ってうつしたっぽいけど。まあ、名前なんて泡沫観光客には全く関係ありません。
 しかし、いくら何でもこうやってしっかり展示物の扱いしてるんだから無視するのはどうなんでしょうかね、歩き方。まあ、ここ見てる観光客が少なかったことを考えると他の観光ガイドにも載ってないんだろうけど。
 この神殿のポイント。それは、「日陰がある!」。これに尽きます。もはやアステカ人の歴史やら想いやらはどうでもよいのであります(そもそもそんなのが頭にあったのか、と言われると、「ない」と即答できますが)。
 表面に面白い模様が見えます。これも赤の塗料が塗られていたみたいですね。全般的に、メキシコの遺跡って赤い色で塗られていた(と思われる)ものが多いような気がするのは、気のせいなんでしょうかね?赤い色って何からとってたのかな。
 この名もなき(あるんだけど)神殿、広いです。扱いの軽さとは比較になりません。単体でテンプロマヨールくらいの大きさがあるような??

 さて、炎天下の中、死者の道であります。あまりの暑さに、この旅で初めて長袖の上着を脱いで半袖になってしまいました。そのせいで1日で思いっきり日焼けしました。せっかくのもやしっ子(「お前の太さだともやしじゃなくて大根だろ」という鋭すぎる突っ込みを某先輩から受けましたが)イメージが…。

 死者の道の左右は、上に書いたような神殿跡や、その他、発掘が不十分なのか、そもそも不十分な作りだったのか、それとも単にあまり重要でないから放置しているのかわからない、大小様々な建物跡があります。まあ、このへんの遺跡はトラテロルコやテンプロマヨールで見たものと似ている(作った民族・文明が(多分)同じなんだからあたりまえと言えばあたりまえ)ので、おなかいっぱい。華麗にスルーしつつ、その先にあるピラミッドを目指します。単に暑くてじっくり見る気力がないだけだろ、とか図星をついたコメントをしないように。

 さて、写真を見ていただければ分かるとおり、死者の道は平坦ではなく、途中に障害があります。○号障害、という名前がついてるかは知りません。便宜上大土塁障害とでもしますか。でも、土じゃなくて石か。
 この障害、単に暑さに苦しむ観光客いじめのために作られた訳ではないのでありまして、おそらく何らかの意味を持っているのでしょうが、そんなこと僕には分かりません。でも、こんなもん作ったらピラミッドに荷物を運ぶのに苦労するだけだと思うんだけどな…。
 で、この階段、穴があります。その穴の中に入ってる人もいました。で、この穴、なんのため?どうもよく分かりません。動物用、ではないよな。荷物を通すにしては小さいし…。

 全然関係ないんですが、ドルフィンズ(NFL)の服を着た人を1日に3人見かけました。人気あるんですかね。マイアミはメキシコへの玄関口だし。僕の知識はマリーノでストップしてるんですが、最近はどんな選手がいるんでしょう?
 と、もう全然関係ないところに頭がいってるNPであります。
 ってかあちこちうろついてる民芸品売り!そんなもんはどうでもいいから水を売れ、水を(注:あとで水を売ってる人を発見:後述)。HPが1のときに欲しいのは武器でも道具でもなく、HPを回復するアイテムなんだ!……と、頭は現実を逃避してドラクエであります。

 そんなこんなで、いよいよピラミッド登頂。

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