ロシア旅行記その5

 3日目です。
 この日はとりあえず午後から競馬。で,午前中は適宜町歩きをすることにします。

この日の朝食
生ものを排除した結果,全体的に色が茶色い

 この日もヴァスクレセンスキー門から出発です。
 この門の前では,なんか観光客が後ろに向かってコインを投げるというよく分からないことをして楽しんでおりました。表を向いたり裏を向いたりで占いとかできるのかな?

今日もここから 後ろ向きに投げる その結果,コインが散らばる 今日はここが開いてました 赤の広場を覗く

 さて,今日は逆側をうろつきます。
 まずはかの有名なボリショイ劇場。かの有名な,と書いたはいいものの,実は自分が知ってるのはボリショイサーカスの方であって劇場は自分的には特に有名では無かったのではないかという疑念がぬぐえません。
 柱はエンタシスではないのね。そういえば,僕が学生の頃はエンタシスといえば法隆寺,ギリシャから文化が流れ流れてと習った記憶があるのですが,最近はそれは否定されているみたいですね。どうもこの説は伊東忠太氏が学位論文で唱えたようで,それを和辻哲郎氏の古寺巡礼が広めた,と。へぇぇ。
 それはさておき,とにかく劇場は大きいです。将来リッチになったらこっちで観劇したいっすねえ。

昨日酔っ払い?2人組に
からまれたマルクス像
上に鳥が乗っててかわいい

ちなみに,文字部分には
「万国の労働者よ団結せよ」と
書かれているらしい
ここを参照
道路の反対側にそびえるボリショイ劇場,ツム百貨店,マリー劇場 地下道を通って道路の反対側へ
あまり雰囲気のいい地下道ではないので
やや駆け足で

 とりあえず,ボリショイ劇場まわりを歩いて,あとで行くときに備えて小劇場の場所を確認する作業に入ります。といいつつ,逆方向から左回りに歩いてしまうのが悪い癖。
 グムと並ぶ2大デパートのツムは,11時からで,あいてませんでした。残念。
 そして,小径を通って反対側へ。てっきりミント色の建物が新劇場かと思ったら違った。まあ,当日行けばなんとかなるでしょう。ここでなんくるないさーと言うのなら最初から探索しようとするなよ,という気もするところなんだけれど。

 そして,大通り沿いを歩いて旧モスクワ大学。閉まっていて外から。今は何に使われているのだろう?

検索したのですが
このおっさんが誰なのか
結局分からずじまい
ツム 11時からでした 別の方向からツム
こっちは近代的な外観
これはまた別の建物
カッサ。いろいろなチラシが貼られてます 旧モスクワ大学

 その後,右に曲がって進んでいきます。道中,なんか偉そうに座っている奴がいたので,近寄って調べたらチャイコフスキーでした。クラシック業界に疎いので,いまいちチャイコフスキーがどれくらい偉い人なのか分かってませんが,僕でも知ってる名前なので,偉そうに座っててしかるべき人であることは間違いないと思われます。

 その向かいの名もなき教会(観光客的に)にも人の出入りがあります。ロシア正教も日曜ミサなのでしょうか。事前にロシア正教のことを調べていかなかったのはあまりに愚かだな……。そして,地球の歩き方にちゃんとコラムがあることにすら気付いてなかったのは愚かを通り越して大うつけだな……。

 その後,登場するのがタス通信。これもチャイコフスキー同様名前だけは非常に有名。冷戦期の記憶があまりないので,自分の中ではアルジャジーラの方が有名ですが……。タス通信ってのは今でも営業してるのでしょうか。ネットに繋がらない環境で書いてると,さくっとWikipediaさんに頼れないから辛い。で,ネットに繋がったので検索してみました。Wikipedia情報によると,現在は「イタルタス通信」という名前になっているようです。
 そして,緑地のある通り(プリヴァール環状道路)を進みます。

チャイコフスキー。
偉そうではあるけれど,引いてみると一人で寂しそうでもある
向かいの教会 石に彫られたイコン,という理解でいいのでしょうか
タス通信!! 多分プーシキン像(←違ってた)
上に鳥が乗ってるとかわいらしい
この道を歩きました 横断歩道 赤い車みたいなのは
いたずら書き??
これは灰皿?

 右折してしばらくすると,ロシア最大といわれる本屋に到着。もちろん,ロシア最大と言ってるのは地球の歩き方さんであって,なにか資料があるわけではありません。ここは内部撮影禁止なので素直に従います。
 1階の面積は広いんですが,2階建て。床面積でいったら日本の本屋の方がもっともっと広い気がする。こんなものなのかな?
 ここで,モスクワの観光用DVDを購入。東京のガイドブック(日本のガイドブックは発見できず)を買うか迷ったんですが,1000Rb超えなので断念。日本のガイドブックはなかなか見つからないですね。やはり欧州がメインなんだろうなあ。確かに,日本に旅行に来ているロシア人ってあまり記憶にない(ほかに何人だったら記憶にあるのか,と聞かれると困るのですが)。
 本屋から出るときにセキュリティで何か鳴っていたけれど,ガードマンは「行っていい」と合図。何だったんだ。そして,今思うと一歩間違ったら(途上国だったら)難癖つけられて見逃してやるから賄賂寄越せとか言われうる場面だったんじゃなかろうか。いやはや,こわいこわい。

かわいらしくさりげなくたっている教会(多分シメオナ・スタルプニカ教会) ドムクニーギ内部案内

 さらに歩きます。特に面白いものなし。このあたりは大通り沿いに大きな建物がならんでおり,歩行者が少ないです。観光地じゃないとこんなもんなんだな。ロッテプラザのトイレを拝借。このロッテは韓国資本のロッテってことでいいんだろうか。きれいなデパートでしたが,あまり客はいませんでした。
 大通りを右折してさらに進みます。途中なんか警備が物々しい建物があり,「もしかして米大使館かな?」とか勝手に予想してたら,本当にそうでした。びっくり。写真撮るとリアルに捕まりそうなので,遠くから1枚だけ。
 さらに進むと,よく分からん像の前に”KING OF POP”の文字。なんだこれ。なんでここに。米大使館が近くにあることとなにか関連性はあるのでしょうか。

 そして,遠くにスターリン建築っぽい建物発見。スターリン建築がなんなのか,いまいちよく分かってないけれど,面白いもんを見られてなんか嬉しい。スターリン建築ってのは,Wikipediaによると,なんかスターリンのアメリカに対する劣等感の表れみたいな感じだな。ロシアのタマネギ教会をたくさん見てると,この建築様式の建物が異質で異国的で,なんとも違和感。日本に来て木と紙の家でなく東京駅みたいな煉瓦建築や新宿の高層ビル街を見た外国の方々も同じような感想を抱くのだろうか。あるいは京都タワーを見て違和感を覚えるのに似た感じかな。
 なお,これは「文化人アパート」という,なんか直訳した結果よく分からなくなった名称の建物。というか,「アパート」っていう呼称が今の日本人的に木造ボロ屋を思い起こさせるからよくないな。なお,スターリン建築で検索したら,ここがとても詳しくて勉強になります。

LOTTE 警備員が見えるのが米大使館 こんな雰囲気の道です KING OF POP 文化人アパート

 ZOOまわりは子連れで大変賑やか。動物園が人気あるのは万国共通ですね。何気なくWikipediaを見ていたら,女性誌an・anの名前の由来はここにいたジャイアントパンダだとか。へぇぇ。
 ムームーになんかゆるキャラっぽいのがいるな。日本人的には全然ゆるく見えないのだが。
 てことで,バルリカドナヤ駅から地下鉄で競馬場最寄り駅のベゴヴァヤまで向かいます。

動物園 ムームーのゆるキャラ 地下鉄駅

その4その6


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