モスクワ旅行記その9(モスクワモノレール編)

 モスクワ競馬を堪能して,この日はある意味おなかいっぱいになりました。
 夜にやること,というと,下戸なNPとしては特になんにもない(翌日以降はいろいろ見るものが用意されてますが)ので,とりあえず簡単な観光として,いわゆる乗り鉄的なことをしてみることにしました。そんなわけで,モノレールに乗ってみることにします。ついでに,最終日に行くセルギエフポサード行きのバス停も偵察に行こう,という魂胆であります。こういう,部分的にだけ用意周到なことをするのが自分の旅行スタイルなのであります。

 そんなわけで,地下鉄TIMIRYAZEVSKAYA駅(チミリャゼフスカヤと読むらしい)到着。メトロ自体は慣れてストレスなし。そして,モノレール駅を目指します。駅を出たところにもう1つ駅っぽいもの。おお,これか,と思ったが,どうも違う。ううむ,困った。この郊外列車?はイマイチ情報がなくてよく分からん。ちなみに,このブログによると,駅回りにはいろいろあって楽しそうです。心に余裕があったら町歩きできたんだが。
 しかし,このときは心に余裕は無く,モノレール駅が見つからなくて困った結果,もしかして地下を走るモノレールなのか,と思ってしまったのが運の尽き。モノレール駅が若干離れていて,駅を探すのに電波を使ってしまいました。無念。結果として,一般的に日本で見られるような,空中を走るモノレールでした。

地下鉄TIMIRYAZEVSKAYA駅
ぱっと見装飾っ気がないですが,一応大きな絵はありました(ぶれたけど)
郊外線?の駅


 モノレールにはメトロ回数券では乗ることができず,別途切符が必要でした。28Rb。

 モノレールは,走行速度はゆっくり。
 車両は,箱形の車に,ドア1つあたり8席。完全密室です。モノレールというより,台湾あたりで乗ったゴンドラに近いな。下にレールがある分安定してるけど。でも,この形状だと,一歩間違ったら中で犯罪起きないか。あまりに逃げ場がない気がする。どこかにカメラが仕掛けてあるのでしょうか??
 カーブで思いっきりスピードを落とすのがかわいい。電車は単線かと思ってたら複線でした。

レールが見えた 駅の入口 エスカレーターであがる 路線図 時間表示
降車ホーム側に電車到着 奥はこんな感じにぐるっとなっていて,ぐるっと回って出発ホームに電車がくる 1回券の表裏
入場時刻も刻印されます
ホーム案内板
モノレールは新しそうですが,
やはり英語表記はありません
電車入線 こんな感じで8席ワンボックスです ロシアの車窓から

 そんなこんなでモノレール旅。ぼーっとしていて,降りる駅を勘違いして(人がたくさん降りたから),終点の1つ前の駅(VYSTAVOCHNAYA KOROLEVA)で降りてしまいました。なにをやっているのだろうか…。
 でも,この駅からは,コスモスホテルとWTの怪しい建物を見られたのでよかったと言うべきかな。あと,コスモスホテルの反対側では野外ライブ中。賑やかです。
 
 というわけで,次のモノレールを待ちます。モノレールは音もなくホームに入ってくるからなかなかびっくり。がたがたとうるさい地下鉄との差が激しい。
 ちなみに,途中で降りちゃったからよく分からなくなったんだけれど,2回しかほかの電車とすれ違った記憶がないので,この時点で走ってる車両は3本しかないっぽいです。ちょっと待たされました。

なんか宇宙船っぽい建物 コスモスホテル 下では野外ライブ エスカレーター


メトロの地図
(検索して探したやつだけど,
左上にメトロマークがついてるので
公式版に近いものだと思う)
 というわけで,終点ULITSA SERGEI EISENSTEINに到着。下に降ります。
 ……暗い。なんか様子がおかしい。これはどういうことだ。どうかんがえてもメトロに乗り換えられるような空気が無い。

 ヤバさを感じてGoogleMapを見たところ,VDNHの最寄り駅は終点一つ前だった。つまり,さっきの駅で合ってたのか!
 たった1駅なので,日中であれば歩いてよいのだけれど(町歩き楽しいし),夜で車しか走っていない。これはちょっと怖い。ので,少し進んで考えた結果,へたれてモノレールで1駅戻りました。1駅分の運賃はともかく,なんか時間を無駄にした感じがしてもったいないなあ。
 それにしても,終点駅から見える怪しい建物は一体何なのだろうか。その奥の観覧車も気になる。
 メトロの地図(→参照)を見る限り,どう考えても終点からVDNHへ乗り換えに見えるんだよな。まあ,モノレール地図(↑参照)を見れば,終点1つ前で乗り換えなのは明らかなんだけど。どっちを信用するべきか,といったら,モノレールの地図を信じるべきだよなあ。見るからに具体的だし。メトロの地図がかなりデフォルメされている,ということが分かったのが収穫ですな。

終点駅から見えた景色
それにしても,日が落ちるのが早い
終点駅の自動改札

 そんなわけで1駅戻りました。VDNHは人も多く,体感治安は無問題。駅の雰囲気,バス停の雰囲気は一応理解できたので,最終日に生かそう。

 ところでこのVDNH,キリル文字だとВДНХです。これがVDNHになるなんて納得がいかない。このVDNHというのは,全ロシア博覧センターのことのようでして,Wikipediaによると,常設の博覧会場であると。駅から見えたもろもろはその一部だった,ってわけですな。いやぁ,なんというか,ソ連的なものを感じますね。どうもここにはソ連の宇宙開発関係の展示もあるみたいで,ちょっとそれには興味があるな。ロシアがもう少し英語対応してくれるようになってから行ってみたい。

 賑やかな駅ではあったんですが,VDNHにはムームーがなく(とにかくムームーに行けば地のものを食べられる,という頭しかない),あきらめてホテルに戻りました。近所のデリカテッセンで,今度は変なご飯と,パン(パイ)に包まれた肉とキノコを食べます。パイの量が多いな……。

 そして,ホテルは,水を2本持って行くと水が2本補充されるが,1本しか持って行かないと1本も補充されないことが判明。確かに,1日1本しか使わないのだから正しい判断である。合理的!
 そういえば,1人分のベッドの横幅小さくないっすかね。

駅から見えた豪華な建物 バス停の雰囲気 遠くに見える怪しい塔 メトロVDNH駅 VDNH駅構内
この頃になると,気が緩んで写真を撮る余裕ができてますな
相変わらずぶれぶれだけど
PROSPEKT MIRA駅 5号線(環状線)内の案内
5号線なのに,乗り換え案内全てに
「5」があるのが興味深い
KURSKAYAで見つけた
ソ連的なマーク


本拠地のPARTIZANSKAYA デリカテッセン ライス パイ 汚いけど,パイの中身 ベッド
ツインだけど,ベッド1つは小さい

 てことで,明日はサンクトペテルブルクに移動です。やっとこさモスクワ地下鉄に慣れてきたところなのにね。

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