ロシア旅行記その21

 さてさて。ミハイロフスキー劇場に移動します。この日はバレエ,ドンキホーテであります。
 これはもちろん,激安の殿堂の方ではなく,セルバンテスの小説をモチーフにした方です。バレエなんてハイソなものはろくすっぽ見たことがなかったので(このあとイギリスで何回か見ることになりますが),日本からストーリーを印刷して持って行く気合いの入れっぷりでありました。寝ないようにしないとね!

 劇場に移動する途中,信号待ちをしていてふと横を見たら本屋があったので入ってみました。大きな本屋です。ドム・クーニギという歩き方レベルの有名な書店のようであります。
 入ると,大量のガイドブック等。日本にも輸出しているのでしょうか?かなりクオリティが高いように見えます。このテの海外で売られている旅行本にありがちな,いったいどこから入手したのか分からない日本語フォントを使っておりません。

 ミハイロフスキー劇場前の広場で,アイスクリーム購入。30ルーブル。むっちゃ悩んだのに,結局一番安いのを買ってごめんなさい。



救急車がいた カザン聖堂 なんかいた 川べりの道を歩く
劇場前の広場 プーシキン像 アイスクリーム!

 いやほんと,基本的に競馬場とかにいる人間ですので,こういう場所に入るのってほぼほぼ初めてに近かったわけですよ。ちょっとこれを書いてる2018年時点で記憶が混同してますが,バレエとかいうものを見るのすらこれが初めて(職場の人にはロシアに行ってまでバレエを見るほどのバレエ好きと誤解されたっぽいけど,普段しないことをするのが旅行なのであります)。ほかはNYのオフブロードウェイやミュージカル程度しか見に行った記憶が無いのですわ。いやあ,良い経験ができました。本当だったらサンクトペテルブルク初日に行けてたわけだけれど,もうそれは忘れることにします。

 それにしても,舞台が近い!!いやー,これは凄い。
 横に座ってる団体は英語を話しておりました。観光客がおおいのでしょうかね。そして,やはり正装に近い人が多いです。晴れの場所なのでしょう。これぞ,思い描いていた「海外でバレエ鑑賞」ってやつですな。ちなみに,左横は1人身のロシア人(多分)のおねーさんです。幸せです。ちなみに,このバレエ鑑賞で一番記憶に残っているのがこのことだ,ってんだからおっさんというのは救いようのない生き物です。

 演目がドンキホーテという,比較的なじみのあるものだったのもよかったです。もちろん,あらすじは事前に予習しておりました。
 ですが,多分2幕の順序が事前に予習してたのと違っていて,一時的に混乱しました。まあ,よく分かってない奴が予習に頼ると,とっさの出来事に対応できません。これは仕方がない。

 その他,当時のメモを載せていきます。文章化するよりこっちの方がいいのではないかと思った次第。
・ (ドンキホーテ)再登場で何もしていないのに拍手発生
・ こっちでもくるくるパー的なジェスチャーするのね(正確にはパーのままくるくるしていたので同じではないのだが)
・ バレエというとお高いイメージを持っていたが,ここまで喜劇的なものもあるのだと知る
・ 1人1人の動きに意味があって面白い。演劇やバレーにはまる人がいるのも分かる。奥が深い
・ インターミッションが20〜30分あるってのも初めて経験。多分この間にもいろいろ社交するのでしょう
・ 生演奏ってやっぱりよいね
・ これでこの値段,ペイしてるのだろうか
・ どこかに英語のプログラムもあったっぽいが,まあいいや
・ 場内放送の英語がロシア英語ではない。ネイティブがいる
・ 本物の馬とロバが出てくる。よく落ち着いてるな。特に馬。
・ チャイムは15,5,2分前なのだが,5→2が3分以上ある競馬場方式だったように思う。927→931(15)→941(5)→946(2)
・ 2幕で帰る人が結構多いのも意外。子連れはかなりここで去る。
・ 風車巻き上げの人形がいかにもな人形でかえって面白い
・ 普通のバレエ部分のストーリーが実はよく分かってないことに気付く。
・ でも,よく分かってないのに最後の主役2人の演技には息をのんだ。凄い。
・ 横の女の子がスタンディングオベーションしてた
・ 生演奏の迫力と,すごみのある演技。幸せである。初めて見たミュージカルはブロードウェーだったんだよなあ。自慢ではなく,自分が恵まれていると感じる


ミハイロフスキーシアター ドンキホーテ 廊下 中に入ります!!

 そして,終演後はホテルに戻ります。夜道も,大通りであれば危険な香りはありませんでした。
 夕食は,スーパーでパンを買ったり。

終演後の雑踏 夜,カザン聖堂への道 ホテル脇のスーパー
24時間営業みたいです
パンの販売機

19.9ルーブル

ジャムパン
19.6ルーブル

ピロシキ
21.1ルーブル

なんだったか忘れた
19.6ルーブル

 てことで,サンクトペテルブルク最後の夜でありました。


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