振り返る東京(中京競馬場改修記念)

 中京競馬場が改修されました。
 中京の改修は特に何とも思ってなかったのですが,いざ新装中京競馬場のコース図を見てみると,襷コースが無くなってました。こうしてまた襷コースが無くなっていくことに悲しみとあきらめの境地が深まるのであります。

 さて,東京の襷コースが廃止されたのはもう10年以上も前になりました。廃止して作ったのが馬券売場で,今となっては馬券の売り上げ下降中なのですからもう悲しさを通り越して笑ってしまいます。なんで見ていて面白く,しかも臨場感あふれる襷コースを廃止するのか,競馬はもうテレビで見て楽しむ競技になったのですかねぇ。

 しかしまあ,僕が競馬にはまるきっかけであるファミリージョッキーにも襷コースはなかったわけで,襷コースってのはそもそもそういう扱いのものなのかもしれません。

 ところで,僕は東京競馬場の襷コースが使われた最後のレース,第85回東京障害特別を見に行っていました。当時はまだ元気な高校生で,土曜日の半ドンを終えて(終える前だった気がしなくもない)府中に突撃したのであります。こういう行動1つ1つが懐かしい。で,このたび,当時の下手くそな写真が出てきたので,近所の写真屋さんでネガをデジタル化してもらいました。あわせて,当時の写真がほかにも発掘されたので,ピント外れぶれまくりなのものではありますが,気にせずアップしてみたいと思います。それにしても,フィルムカメラを使ってた時代が懐かしい……。現像代が馬鹿にならないから撮影を控えめにしてたのにこの出来映え……泣けてくる。
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 人気 馬体重
1 4 4 ケイティタイガー 牡10 61.5 嘉堂信雄 3:39.7 3-3-1-1 2 476
2 2 2 メジロシンドウ 牡7 55 鈴木寿 3:39.7 ハナ 4-4-2-3 8 480
3 5 5 チアズロッキー 牡7 58 三浦堅治 3:39.9 1.1/4 4-4-3-2 4 456
4 6 7 ニケスピリット 牡5 56 山本康志 3:40.0 3/4 9-9-7-6 6 454
5 8 12 フジヤマリジェント 牡6 57 林満明 3:41.0 6 7-6-3-4 5 464
6 5 6 メジロバルカン 牡6 56 瀬古正明 3:43.8 7-8-8-8 7 482
7 1 1 ホクトタイクーン 牡8 57 田中剛 3:45.2 9 1-1-5-6 11 488
8 3 3 チトセゼット セ8 55 田口大二郎 3:45.3 3/4 10-10-9-9 12 448
9 7 10 ポートフリー 牡6 56 出津孝一 3:46.1 5 2-2-5-5 9 486
10 6 8 シャンパンファイト 牡8 58 栗原洋一 3:46.2 1/2 4-6-10-10 10 512
中止 7 9 テンジンショウグン 牡9 57 浜野谷憲尚 3 490
中止 8 11 ノーザンレインボー 牡9 60 大江原隆 1 468
 さて,そんなわけで,第85回東京障害特別。最後の襷コースを一目見ようと,競馬場内馬場は障害ファンで埋め尽くされておりました。
 レースの1番人気はノーザンレインボー。数多くいた「ノーザンテースト最後の大物」の真打ちであります。2番人気は前年秋についにポレールを倒し(6キロ差あったけど),念願の中山大障害馬となったケイティタイガー。

ケイティタイガー チアズロッキー シャンパンファイト テンジンショウグン ノーザンレインボー

 レースは最後の東京障害特別大竹柵で1番人気ノーザンレインボーとテンジンショウグン(ちなみに中山のバンケットを嫌って出た日経賞で大穴を開けるのはこの2走後)が落馬。最後の襷コースに華を添えました(2頭ともこのあと活躍しているので落馬についてこういう書き方しても許されると信じる)。
 そして,最後は,ケイティタイガー先頭で直線を向き,直線でチアズロッキーがケイティタイガーを交わしていったん先頭に立つも,その後ケイティタイガーが伸び返し,内からきたメジロシンドウと並んだところでゴール。障害巧者で平地力に欠けると言われ続けたケイティタイガーが,最後の襷コースを見事突破し,長い東京の直線を走りきって最後の襷コースでの東京障害特別覇者となったのでありました。絵に描いたようなイマイチくんだったケイティタイガーの最後の勝利でもあったのでした。

混雑する内馬場 ここを通ってはいけません 右でノーザンレインボーの
大江原騎手の態勢が崩れている
テンジンショウグン… ヘマノヤ…
帰ってくるケイティタイガー 表彰式 おめでとう!! 最後にファンに応えるかどーさん
10号大土塁(けやき) 11号大竹柵
右奥に人が通る道
12号土塁障害 11号大竹柵障害

 ちなみに,この日は2月14日。世に言うバレンタインデーであります。まあ,男子高の生徒にはどうでもよい話でありますが。
 で,バレンタインデーと言えばバレンタインステークス。一応写真を撮っていたので(SAMにあげた気もする),以下に掲載。デジカメ時代だったらもっとたくさん撮ってたんでしょうが,白馬に関係するヒシナイルとサイレンススズカの2頭だけです。

サイレンススズカ ヒシナイル サイレンススズカ

 また,この日の8レースはゆりかもめ賞。東京2400mという,ダービーと同じコースで行われることで有名な条件戦です。ここに出ていたのがシンボリクラウン。シンボリさんがツルマルツヨシとこっちとどっちを自分に残すか迷ってこっちを選択したことでも知られておりますが,なにより父シンボリルドルフ母父ミスターシービーというとんでもない血統ゆえ,POGやらなんやらで必要以上に人気を集めました。ちなみに,勝馬はミラクルタイムです。このあと毎日杯・京都4歳特別を連勝したのちに尻すぼみになる,当時の典型的早熟マル外でありました。

シンボリクラウン スターパス ウエスタンベッキー

 なぜ撮ったかよく覚えていない7Rの写真2枚。

カクテルリコ チーター 在りし日のトウショウファルコ



 さて,ときは変わって2000年6月16日。第2回東京ハイジャンプの開催日であります。
 ハイジャンプって変な名前ですよね。別にいかに高く飛ぶかを争うわけでも何でもないのに。まあ,いまでも東京障害特別と呼んで周囲から白い目で見られるNPなのであります。

 まずは全く関係ないヨコハマヒットの勇姿。この日の1Rの未勝利戦を勝ったのでした。あれ。なんで1Rから見に行ってたんだろう。

ヨコハマヒットおめでとう 騎手は今は懐かし徳吉息子です
2000年なのでセイウンスカイ後ですね

 続いて,9R石和特別で2着になったサンライトキセキ。名前からしてフジキセキ産駒ですが,母父ミスターシービー,母の母タレンティドガールという馬であります。

サンライトキセキ

 そして,真打ち登場。この日のメインレースは第2回東京ハイジャンプです。
 パドック写真があるか無いかは完全に偶然によるものですが,1頭飛ばしが多いのは1頭撮影→次の馬をパスして構える→撮影,という流れを繰り返していたからだと思われます。
 それにしても,ヨイドレテンシとか懐かしいなあ。

エーピーランド レガシーロック メイショウワカシオ
メイショウワカシオ ファンドリロバリー ヨイドレテンシ メイショウデンセツ
ゴーカイ エアファントム

 レースは,ファンド理路バリーとレガシーロックが飛ばしていったところを,3番手マキシマムプレイズが先頭に並びかけ,レガシーマキシマムの2頭が先頭に立って最後の直線に向かうところ……ゴーカイがもの凄い脚で追い上げ,直線瞬く間に先頭をとらえて1着でゴールイン。
 Youtubeでこの日の映像を見ていたのですが(ここ),(たぶん吉田アナの)実況もカメラワークもなんかいまいちでした。あと,スタンド前の4連続障害もいいけど,やっぱり襷コースが障害の華だよなあ,と思うのであります。また,吉田アナはたぶんゴーカイを買ってたんだと思うんですが,1番人気はワカシオだったのねん。

着順 枠番 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 人気 馬体重
1 7 11 ゴーカイ 牡8 63 横山義行 3:38.9 9-8-5-5 2 500
2 4 4 メイショウワカシオ 牡7 60 嘉堂信雄 3:39.3 2.1/2 4-4-4-3 1 474
3 2 2 レガシーロック 牡6 62 白浜雄造 3:40.1 5 2-2-2-1 5 472
4 4 5 マキシマムプレイズ セ6 60 林満明 3:40.2 クビ 3-3-1-2 7 430
5 6 8 ヨイドレテンシ 牡7 60 山本康志 3:41.2 6 10-10-8-6 8 482
6 1 1 エーピーランド 牡8 60 田口大二郎 3:41.4 1.1/2 11-10-8-8 4 484
7 8 12 エアファントム 牡8 60 大江原隆 3:41.8 2.1/2 8-8-8-8 12 460
8 7 10 メイショウデンセツ セ5 60 成田均 3:42.6 5 7-6-7-6 10 422
9 5 6 ファンドリロバリー 牡8 62 出津孝一 3:44.9 1-1-3-4 6 428
10 6 9 タケデンスーパー 牡5 60 鈴木寿 3:45.4 3 12-12-11-11 11 458
11 5 7 オラクルハワイアン 牡9 60 田中剛 3:45.8 2.1/2 5-5-5-8 3 488
12 3 3 コンキスター 牡7 60 矢原洋一 3:47.1 8 13-12-12-12 13 446
8 13 タヤスキチジツ 牡5 60 西谷誠 6-7 9 470

たぶん内馬場 内馬場から撮影 生垣障害 障害を見に来る各馬
障害を見に来る各馬 スタートを待つ各馬
生垣障害 各馬飛越していきます
レースを終えて戻る各馬
……僕はなんで間に合ったんだろうか
おめでとう! 優勝馬のレイ


 そんなわけで,昔競馬場で撮った写真はこれでおしまい。
 今見るとピントは合ってないわ構図もひどいわで(最近撮った写真もひどいけどさ),本当にお恥ずかしい限りですが,当時の写真は当時しか撮ることが出来ないのであり,デジカメ全盛・携帯カメラ全盛の現代とは違い,なかなか当時の写真も転がってないかと思うので,記念にアップして見ました。

 そして,これを機に両レースをyoutubeで見てみました。にしても,簡単に昔のレースを見られるなんて便利な時代になったものです。昔だったら両レースを見るためにエクウスか府中に乗り込んで見てたわけだからなあ。
 上にも書きましたが,4連続障害もいいんですが,やっぱり東京といえば襷の3連続障害だよなあ。4連続障害→襷3連続障害→向正面4連続障害の流れこそが東京の障害だと思うのであります。まあ,当時は売り上げアゲアゲの状態で,内馬場に大きな馬券売場がほしかったんでしょうが……。この今の時代に何で中京の襷コースを廃止したんでしょうか。
 中京には一昨年行く機会があったんですが,こんなことならちゃんと襷コースを見てくればよかったと後悔しても遅いのでした。

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