長老のベストレース集

2001年

 第26回 エリザベス女王杯

 ◎ティコティコタック、○テイエムオーシャン、▲レディパステル。馬券は買わないが△にローズバドとトゥザヴィクトリー。勝負になるのは5頭という見立ては間違っていなかったが、ある意味、上2頭だけ抜けの大外れ。
 3歳の一線級がそろって参戦して、例年に無く盛り上がったこの年のエリザベス女王杯。その期待を裏切らない、いいレースでした。逃げ、先行、差し、そして追い込み馬が横一線でゴール。戴冠したのは、前走ドバイWCを2着した無冠のトゥザヴィクトリーでした。馬券が外れて満足していてはいけないんですがね。

第26回 エリザベス女王杯(G1) 3歳上オープン ○国際牝◯指(定量) 芝2200 良
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 上り 人気 体重 厩舎
1 7 13 トゥザヴィクトリー 牝5 56.0 武豊 02:11.2 --- 09-10-10-10 33.9 4 496 池江
2 2 2 ローズバド 牝3 54.0 横山典 02:11.2 ハナ 14-14-14-13 33.4 2 420 橋口
3 4 7 ティコティコタック 牝4 56.0 武幸 02:11.2 ハナ 07-08-08-08 34.1 5 438 松田正
4 6 11 レディパステル 牝3 54.0 蛯名 02:11.2 クビ 09-09-09-08 34.0 3 452 田中清
5 1 1 テイエムオーシャン 牝3 54.0 本田 02:11.3 クビ 03-03-03-03 35.3 1 446 西浦
単勝 13 590円
複勝 13 240円、 2 190円、 7 280円
枠連 2−7 1280円
馬連 2−13 2050円
ワイド 2−13 830円、 7−13 1070円、 2−7 940円

決め手=中鋭伸   前半4F=46.9(H)   上がり=48.4−36.3

 第18回 BCクラシック

 たぶん見たのは1度か2度くらいで、ほとんど記憶に無いです。今回これを書くためにいろいろ調べたんですが、3番手追走から、直線で先に抜け出したサキーとの競り合いをハナ差制したみたいです。僕のわずかな記憶では、先に抜け出したサキーを捕らえてそのまま普通に勝つのかと思っていたら、サキーがそこで食い下がり、そこから壮絶な叩き合いを展開してくれたはずです。世界最高峰のレースのひとつといわれるレースで、あれだけの叩き合いを見せてくれるのか、と鮮烈な印象だけが残っています。
 ただし、このレースがそこまで素晴らしいレースだったという記述を見ません。なにせ僕もほとんど覚えていなくて、記憶の中でどんどんすごいレースになってしまった可能性もあって、今改めて見たら大したことはないのかもしれませんが、もし見る機会がありましたらお勧めです。

第18回 BCクラシック(G1) 3歳上 ダ2000 良
着順 馬名 性齢 斤量(ポンド) 騎手 タイム(着差) 人気
1 Tiznow (ティズナウ) 牡4 126 McCarron, C. 2:00.62 4
2 Sakhee (サキー) 牡4 126 Dettori, L. ハナ 3
3 Albert The Great (アルバートザグレート) 牡4 126 Chavez, J. 1.3/4 6
4 Macho Uno (マッチョウノ) 牡3 122 Stevens, G. 2.3/4 8
5 Guided Tour (ガイデッドツアー) セ5 126 Melancon, L. 1.1/4 7

 第6回 武蔵野S

 JCダートでもいいんですが、衝撃という意味で断然こちら。古馬初対戦で初ダート。斤量57キロ。にもかかわらず1番人気。後から考えても、切った判断は間違っていなかったと思います。それが、中団から馬の行く気のままにするするとポジションを上げ、4コーナーで先頭。そのままほとんど追うところ無く9馬身差楽勝。良馬場1分33秒3のタイムは、ナリタハヤブサのレコードを1秒2更新。クロフネ自身のNHKマイルCのタイムに0秒3差。タイムが出やすかったとかを議論するレベルではないタイムです。JCダートも楽勝でした。

第6回 武蔵野ステークス(G3) 3歳上オープン ○国際○指(別定) ダ1600 良
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 上り 人気 体重 厩舎
1 8 15 クロフネ 牡3 57.0 武豊 1:33.3 --- 03-02 35.6 1 520 松田国
2 8 16 イーグルカフェ 牡4 59.0 田中勝 1:34.7 9 11-09 35.9 5 464 小島太
3 1 1 シンコウスプレンダ 牡7 57.0 横山典 1:34.9 1.1/2 07-07 36.3 6 504 古賀史
4 4 8 エンゲルグレーセ 牡4 57.0 柴田善 1:35.0 クビ 03-04 36.9 2 474 新関
5 3 5 リージェントブラフ 牡5 58.0 吉田 1:35.2 1.1/4 13-11 36.2 9 514 大久保洋
単勝 15 230円
複勝 15 140円、 16 290円、 1 430円
枠連 8−8 1440円
馬連 15−16 1440円
ワイド 15−16 600円、 1−15 1020円、 1−16 2540円

決め手=先楽勝   前半4F=45.9(H)   上がり=47.4−35.6

 第8回 香港ヴァーズ

 ファンタスティックライトを破ったドバイシーマクラシックもよかったですが、やはりありえない位置から差し切って、ラストランを悲願のG1初制覇で飾った香港ヴァーズでしょう。ラジオで聞いていたんですが、写真の判定が出るまで祈るような気持ちでした。映像は後から見たんですが、勝つとわかっていても明らかに届きそうに無い位置から、「あの」ステイゴールドが伸びてくる姿は感動的でした。

 思えばステイゴールドもいろいろありました。G1でちょくちょく2着に来て穴をあけてた頃は、G1でもG2でも無視してましたし、セイウンスカイが1番人気になった天皇賞(秋)では対抗を打って勝負しましたし、翌年の有馬では本命を打ったり(不利に泣く)、と。海外の2勝で忘れがちになりますが、京都大賞典ではテイエムオペラオーも破っていることも追記しておきましょう。

第8回 香港ヴァーズ(G1) 3歳上 定量 芝2400 良
着順 馬番 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム(着差) 人気 厩舎
1 14 Stay Gold (ステイゴールド) 牡7 57.2 武豊 2.27.8 1 池江
2 12 Ekraar (エクラー) 牡4 57.2 L.デットーリ アタマ 4 S.ビンスルール
3 7 Indigenous (インディジェナス) セ8 57.2 D.ホワイト 6.3/4 7 I.アラン
4 10 Foundation Spirit (ファウンデーションスピリット) 牡3 55.3 T.テュリエ 1.1/4 9 F.デューメン
5 5 Helene Vitality (ヘレンヴァイタリティ) セ5 57.2 B.マーカス 短頭 9 D.ヘイス
単勝 2.0倍
連複 9.5倍
3連単 120.6倍