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[ ノリ ]
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10月に入って、わりと真面目に生活しております。 本当は体育の日ならぬ南部杯の日に1泊2日で岩手遠征でもしようかと思ったんですが、ふと盛岡のホテルを見たところ、どこもかしこも5桁。しかもギリギリ5桁とかいうレベルじゃなく、単勝万馬券にその馬の複勝をつけてもなお足りないくらいのお値段です。これでは南部杯で儲かっても意味がない。
というわけで、南部杯は断念して、代わりに東京で豪遊することにしました。目指すはコーラスライン。 コーラスラインというミュージカルについて日記なりなんなりで書いたことがあるかは今Googleさんに尋ねた限りではなさそうなのですが、とりあえず私が小学校2年生の時、親に連れられて右も左も分からぬまま人生で初めて見たブロードウェイミュージカルであり、とにかくその中で一番有名なOneという曲は私の記憶に強く残り続けたのでした。 それから数十年、2013年ころにコーラスラインが日本にやってきたときに物心ついて初めて見ました。それまですり切れるほどコーラスラインの映画ビデオを見ていた私は、ミュージカル映画慣れしていなかったことも災いし、映画と原作ミュージカルの差に置いてきぼりになり、パニックになりつつももちろん音楽とかそのあたりは楽しんだのでありました。しかし、今となって残っている記憶は、映画と舞台のズレにパニックになった、というのがメインでありまして、2025年こそがリベンジの機会だったのであります。
とまあ、やる気を見せているかと思えば、「そういえば春頃に、『秋にコーラスラインがやってくる』と思った記憶があるな。もうそろそろか」と思った頃には前半戦のブリリアでの開催は既に終わっており、シアターH開催を残すのみとなっていたのでした。 そんな中で、1万6500円払って乗り込みましたよコーラスライン。場所はシアターH。皆さんこんなところにこんなものがあったと知ってましたか。大井競馬場の目の前です。最寄り駅は大井競馬場前。大井のモノレール口(多分北門だとかなんだとかいう名前がついてるんだろうけど、知らない)から道を挟んだ真向かいです。駅から向かうと、思いっきり馬のにおいがします。なんと風流な観劇でしょうか。 おそらくは、大井競馬で当たった人がそのまま演劇に流れ込むことを期待しているか、「イギリスでは競馬と演劇が盛ん」という噂を本気にした人がいたのか、まあそんなところではないかと思います。 いや、「競馬場の目の前だから土地が安かったんだよ。そんなことも分からないから南部杯の勝ち馬も分からないのだこのあんぽんたん」とかいわれても困ります。
で、事前にYouTubeに数多挙がっている地域演芸の動画や、なんなら映画までもが違法アップロードされていたので仕事の時間中にがっつり見てました。睡眠時間がガリガリと削られましたが、気にしません。演劇中寝なければいいのです。 どうやら新演出だとかなんだとかいわれていた今回のコーラスライン、如何せん前回の記憶もないし、映画と舞台の演出は元々違うので、違いはよく分かりません。が、とにかく、これは間違いなく新演出な、最後にザックが1人で舞台に立った瞬間、あの瞬間の、「これから何が起こるのか」という緊張感は半端なかったです。 そして、最後のOneはやっぱり良かったし、真面目に涙が出そうになりました。いやはや、何はともあれ、小2の自分に、約40年後に日本でこれを見に行ける状態にはなってるので安心しろ、とは伝えたいですね。
その翌日は暇を持て余して、東京競馬場。京都競馬100周年記念展なるものをやっているようなので行きました。 メインレースがなんなのかは、競馬博物館でアイルランド展的なものを同時開催しているので知ってましたが、現地で予想を始めるまで、もちろん古馬マイルのオープン戦だったアイルランドトロフィーが今回初めて重賞に格上げされたのだと思ってました。なんですか、府中牝馬Sがアイルランドトロフィーだったとかそんな嘘は小2の頃の自分に伝えてもきっと信じないと思います。
とにもかくにも、レース前にアイルランドトロフィーが牝馬限定線なことに気付けた自分を褒めてあげたいところです。 まあ、それでも外れるんだけど。
京都競馬100周年記念展は、ライスシャワー関係のものが多くて良かったです。ライスが菊花賞を勝ったのが92年。天皇賞が93年と95年ですから、30年前です。私が競馬を始めた1994年ころから30年を引くと、1964年。東京オリンピックです。なるほど、体育の日にふさわしい日に行ったのか。 1964年のダービー馬は、言わずとしれたシンザンです。つまり、私が競馬を始めた際に私がシンザンを見ていた目で、今の皆様はライスシャワーを見ているのですな。 そのライスが、思い出の天皇賞ランキング1位です。すげえな。 ライスシャワーが思い出の天皇賞ランキングで1位になったのは、ほぼ確実に宝塚で競走中止したからでしょうけれど(サイレンススズカの毎日王冠なんかは天皇賞でやらかさなくても語られ続けそうではある)、それこそが30年前。思い出の天皇賞ランキング1位は93年の方の天皇賞ですから、30年以上前です。確かに私の頃でもキーストンもテンポイントもキングスポイントも語られてましたし、テンポイントの有馬はなんなら今でも有馬ランキングで1位になってもおかしくなさそうですが、それにしたって凄い話です。
あとは中野の市民プール的なものが工事で閉鎖していることに気付かずに打ちのめされ、パルドゥヴィツェの大障害を見てキャッキャしたりして、あっさりと連休は終わったのでした(月曜はお仕事)。
南部杯も秋華賞ももちろん、ハズレ。シックスペンスを買わなかったのは痛恨だな。
2025/10/22(Wed)
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