来宮で木を見や

 東京に引っ越し,引っ越しの片付けもしていないのに早速旅打ち。
 旅打ちと言っても日帰りです。本当は,岸和田・住之江・琵琶湖の1泊2日旅行をする予定だったのですが,金曜夜の飲み会が午前3時半まで長引いて,それでも朝6時に目覚ましをセットして岸和田に向かおう!……と思いながらアラームの時間をセットして,アラームをオンにする前に力尽き,結局1日を棒に振りました。仕方がないので?外れ1位の伊藤温泉競輪日帰りを日曜に敢行しようと思っていたのですが,土曜の夜にさらに午前2時まで飲みに付き合わされて,ぼろぼろの状態で伊東へ行くことに。
 しかし,いきなり伊東に行ってもおもしろくない,とは言っても熱海は帰りに温泉は入りに寄ればいい,ということで,来宮の来宮神社に寄ることにしました。
 来宮は一部の踊り子が停車する駅なのですが,何でなんでしょう?梅園が近いから?でもそれだったら梅の季節に停めればいいだけですよね。まあ,その辺は鉄道に詳しい人がどこかで解説してるでしょうからすっ飛ばします。

 てなわけで,特急踊り子に乗って来宮。
 まあ,そもそも熱海梅園の最寄り駅がここだってこともこの駅に着いて知ったんですが。さらに,花火大会の提灯が飾られてたので,もしかして最悪の日に来てしまったかと思いましたが,どうやら花火大会にぶつかることはなかったようです。
 そんなこんなで,駅から神社までは案内の矢印通り。途中,電車をくぐるトンネルの歩道が狭くてすれ違いに困ってしまいましたが。

 というわけで,神社に到着。
 まずは第2大楠がお出迎え。オークスのOakは樫ですが,この大楠は楠です。……漢字にしなくてもおもしろくないのに,漢字にするとより一層面白くなくなるお話でした。おそまつ。
 まずはお稲荷さんに寄り道して,さらに第2大楠を見上げます。これ以上の楠が待ち構えてるってんだから期待値は上昇します。

 こういう神社に入ると,都会の喧噪から離れて静かな空気が流れるのが通例なのですが,今まで旅打ってきたマイナー観光地とは異なり,熱海〜伊東は関東近郊の超メジャースポット。普通に参拝客が多く,静かな空気は流れません。1日の参拝者数は下手したら(団体客の数によっては)伊東競輪より多いんじゃないでしょうか。

来宮駅 鳥居が見えてきました 橋と鳥居 由緒
稲荷神社 第2大楠

 さて,そんなわけで,本殿に向かって突き進んでいきます。境内はそれほど広くなく,すぐに拝殿が見えてきました。
 というわけで,お祈り。
 基本的に拝殿へのお祈りと拝殿前の狛犬撮影はセットなのですが,さすが人気の神社だけあって狛犬前にはおみくじで盛り上がる人だかり。というわけで,後回しにして弁財天。少し上ったところにあります。弁財天へのお参りを終えてふと池の方を見ると,石の上にう○このようなものが。たぶん蛇だろうと思いつつも蛇でなかった場合何なのかが気になりますが,大楠の方がもっと気になっていたので後回しにして大楠へ。

 さて,大楠。武雄神社のときは楠までそこそこ歩いたような記憶がありますが,来宮神社ではすぐに現れました。そして,楠の周りには人だかり。
 武雄の時は,楠の周囲だけびっくりするくらい空気が違っていたのですが,ここではそんなことはありませんでした。観光地の延長という感じ。でもまあ,これは仕方のないこと。楠には罪はありません。

 ぼ〜っと楠を見上げつつ,参拝客が少なくなるのを待ちます。そして,少し人口密度が低くなったので楠の前のお社にお参りして,楠の周りを1周することにしました。この樹齢2000年というとんでもない楠は,延命長寿の象徴らしく,1周すると寿命が1年延びるらしいです。同じ1年でも,馬が1周するのとセミが1周するのと人間が1周するのとゴキブリが1周するのとでは意味が違うような気がしますが,そこいらあたりは神様が回る動物の信仰心の深さに応じて適宜処理するのではないかと思われます。少なくとも,こんなくだらないことを考えている人間には御利益は無いんでしょうな。
 適度に参拝者が減るタイミングを見計らったとはいえそれなりの数はおりますし,階段は狭いので,じっくりゆっくり歩いて回ることができないのはちょっと残念。ですが,2000年の歴史を持つ木の大きさは十分分かりました。
 ところで,日本人はこういう場所に穴があるとすぐに1円玉を入れたがりますが,アルミは木の成長に悪影響を及ぼさないのでしょうか。ちょっと心配になります。
 とまあ,そんなわけで寿命を1年延ばし,拝殿に戻ります。で,狛犬と弁天池の蛇を撮影。アップで写真を見ると,なかなか鋭い顔をした蛇のように見えますね。蛇ってことでファイナルアンサーでよいのでしょう。

 で,売店でこがしまんじゅうを購入。こういう名物っぽいまんじゅうに弱いのです。そして,ここで初めて「日本三大大楠」の存在を知ったのでした。武雄はすでに訪問済みなので,残すは鹿児島県姶良市蒲生(がもうではなくかもうらしい)の蒲生八幡神社の大楠のみです。今地図を見ましたが,位置としては鹿児島市から鹿児島空港に向かう途中…の道から山に外れた場所。はっきり言って,この大楠に行くことを目的にしないと行かない場所です。ううむ。姶良市が突発的に競馬場なり競輪場なりを作らないだろうか。ところで,「あいら」も読めないですね。

拝殿が見えてきた 拝殿
狛犬の下にいる小さい狛犬
弁財天由緒書 弁財天鳥居 弁財天 弁財天を下から たぶん蛇なんだと思いますが,
心の汚れたNPにはう○こにしか見えません
人だかり 由緒1 由緒2 しかし,大きい!
幹の形が面白い 全体が写真に収まらない 見上げる にょろ〜っとしていて面白い
太い 見上げる
…カメラのレンズを拭いた方がよさそうですな
1円玉
木の生育に悪影響はないのかな?
なんでこんな形になるのかよく分かりません
こがしまんじゅう 橋田壽賀子さんは氏子らしい
「スナップ」に赤い傍点をふる意味はあるのか?
日本三大大楠
すでに武雄にも行ってるわけで,
気付いたら日本3大大楠のうち2つを制覇してました
個人的には,武雄の方がここより大きく感じました
たぶん周囲を一周できないことと,
武雄はある程度歩いてからど〜ん!と現れたからだと思います

 というわけで,駅に戻るとちょうど踊り子が入線してきました。この距離で特急自由券を買うのは痛いですが,時は金なり。乗り込んで,伊東へ向かいます。

 来宮神社で1ページ作ってしまうのは結構失敗かと思いましたが,駄文を書き連ねていくとそこそこの量になりましたね。ビバ駄文・ビバ自己満足。

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