トルコ遠征記
2012/10/20-28でトルコ遠征してきました。
例によって、記録しておかないと、記憶までなくなってしまうので、
ここに記すこととします。もはや、他人に見せるというか、自分のための記録ですね。なぜ、トルコか?自分の旅には2本の軸があります。競馬&テニス観戦です。
その軸にそって、調べていたら、
10月の最終週にテニスのWTAチャンピオンシップ開催
が判明。その時期に競馬の開催もあります。ということで、遠征を決めました。
10/20(土)
移動日。成田から直行便でイスタンブールへ。
18時くらいにイスタンブールへ到着。ちゃんと現地時間に時計も合わせて、
現地通貨のリラも両替し、準備は完璧。シルケジ駅付近のホテルへ移動し、疲れたので夕食食べずに、この日は就寝。
10/21(日)
午前は観光。9時からブルーモスクが開くということで、9時に行きました。
そしたら、なぜか閉まっているんですね。しかも街には人出が少ない。ちょっと混乱です。イスラムの休日かとかいろいろと考えたがわからない。そうこうしているうちに1時間くらいしたら、ブルーモスクが開きました。観光客もぞくぞくとやってきます。ここで1つの仮説が・・・。自分の時計が間違っているのでは?街の時計(これが少ない)を探してみると、その通り。時計が1時間進んでいました。ここでようやく気付いたのですが、
10/21(日)からウインタータイムに切り替わった
みたいです。こういうのって、個人旅行者にはわからないので、困りますね。そして、ブルーモスク→トプカプ宮殿→地下宮殿と普通の観光をしました。
昼飯は海沿いの魚市場で焼き魚定食。味付けは、レモンと塩。普通に醤油で食べれば美味しいと思うので、残念。
午後はメーンの競馬観戦。イスタンブール競馬場へ突撃です。国鉄に揺られて、「Yeni Makalle」という駅で下車。駅からは10分くらい歩けば、迷わず着きます。このへんの情報はネットにたくさんうpされているので、ありがたい。
到着は1Rのパドックが始まるころ。絶妙のタイミングです。まずは新聞を買わないといけないのですが、トルコは新聞の数が多く充実していました。これは海外では珍しいです。しかも安い(1リラ)。自分は「PUANLI」紙を購入。
トルコ語はアルファベットなので、まあなんとか内容はわかります。一応、出馬情報以外に、近走の成績・調教・予想陣の推奨馬みたいなのも書いてあります。新聞を見る限りは、トルコの馬券はWIN5的なやつが中心みたいです。
初心者の自分は単勝で勝負。単勝の名前は「ガニャン」なので、ラテン語系ですね。競馬場も「Hipodrom」なので、ラテン語系です。まあ、このあたりは、ヨーロッパを歴戦していると英語圏なのかラテン語圏なのかが分かれて面白いです。
途中、馬連を買おうと画策したのですが、単勝しか売ってなかったり(WIN5の初めのレースは馬連発売がないらしい)、マークの仕方がわからなかったり、英語通じる穴場のおばちゃんがいなかったりとアクシデント多発で買えず。
そして、馬券的にも頼みのディヴァインライト産駒が全然ダメだったおかげで、全敗。おけらでした。
夕食はロカンタ(大衆食堂)で煮込み料理を食べて終了。
10/22(月)
ブルサ競馬の日です。早朝からブルサへ移動。まずは7時半出航の船に乗るべく、5時半起きして、出発。国鉄を乗り継いで、イェニカプ港へ。港から高速船で1時間半ほどマラマル海を航海。船を降りてから、バスでブルサライ(ゆりかもめ的な新交通システム)の終着駅へ。とにかく、移動は大変です。ブルサライを使って、まずは宿へ。とりあえず、チェックインです。ガイドブックによるとブルサは温泉地とのこと。ということで、宿は「Kervansaray Thermal」という街でも最上級の温泉宿を取りました。トルコ風呂も試したかったんでね。
こういう高級宿ですから、当然ながらやってくる人は自家用車・ハイヤー・タクシーが前提です。立地条件は山の上。ブルサライの駅から歩いてくるなんて想定されてません。正直、重い荷物を背負っての、坂道はつらかったです。
昼飯をブルサの街の中心で食べてから、競馬場へ突撃。
競馬場はブルサライの「Küçük Sanayi」が最寄駅。改札を出ると案内板「Hipodrom→」と出ているので、それに従って右方向へ。そこから左側の改札で地上に出ると、幹線道路以外なにもない(笑)。遠くを見ても、競馬場らしきものが見えません。
車道の道路標識をよく見ると、「Hipodrom」と書いてあったので、そちらに歩きます。荒地の間を15分ほど歩いて不安になってきたころ、競馬場の入口に到着。途中で、交差点があるのですが、そこの看板を見落とさないことが肝要です。
この競馬場は、スタンドのゴール前にパドックがあるという世にも珍しい競馬場です。ということは、ずっとゴール前のスタンドに座っていて、こと足りるので便利なのですが。要するにそれだけ観客が少ないわけです。
本日も「PUANLI」紙を購入して勝負。結果は、全敗・・・。イスタンブールよりは惜しくなっていたのですが、詰めが甘かったです。
宿に帰って、念願のハマムへ。ハマムはトルコのお風呂のことです。この宿は温泉なのですから、入らないわけにいきません。
勝手もわからず、水着・ビーサン・Tシャツでハマムに行くと、とりあえずTシャツは脱げと指示されます。そして、ハマムへ入場。全体的に大理石でできた風呂で、何部屋かあります。メインの部屋は中央に浴場があって、周囲に洗い場的なスペースがあります。
洗い場で身体を洗って、浴槽へ。感想としては、日本の浴場の方が落ち着きますね。やっぱり、水着だと心まで落ち着くってわけにはいきません。それでも、やっぱり温泉はいいなと思いました。
別の部屋には垢すりの部屋とかサウナとかがあります。垢すりは痛そうなので、パス。
部屋に帰って、1人でビールを飲んで、就寝。
10/23(火)
アンカラへ移動の日。朝食を取って、早々にバスターミナル(テルミナ)へ移動。かの有名なトルコのバスの旅の始まりです。
アンカラまでのチケットを取って、バスに乗り込みます。さすがにアンカラは首都なだけに30分に1本くらいの便が出ていました。バスは飛行機のように座席ごとにモニターもあって、快適。USBのポートもあって、i-phoneが充電できたのが大きかった。
6時間ほどで、アンカラに到着。アンカラのバスターミナルでこの日の夜行の
ネヴシェヒル行きのチケットを買おうとすると、「満席」とのこと。しかも、明日の15時まで全て満席だというじゃないですか。これは予定外。この日は夜行で移動の予定で、アンカラには宿も取っていません。しかも、次の目的地のカッパドキアの観光も2日から1日に減ってしまうし。
しばし、呆然として、地球の歩き方を開いて、作戦タイム。
出した結論は、
1. バス会社は1つではないので、他も当たって、できるだけ早い便を予約する
2. 夜行がなければ、アンカラ市内に安宿をとる
結局、翌日の朝の便が予約できて、アンカラ市内で安宿を探すことにしました。中心街で適当に安宿に部屋を取って、一安心。でも、そんなこんなをしていたら、
15時過ぎに。もはや競馬には間に合わなくなりました。無念。
日が暮れるまでに時間があるので、アンカラ市内を観光。まずは、アンカラ城へ登城。石垣や縄張りが日本と全然違うので面白いですね。アンカラ城内は普通に人が住んでいて、子供たちが城壁をゴールにしてサッカーしてました。そして、本丸からのアンカラ市街地の景色は絶景。
続いて、アナトリヤ文明博物館へ。はるか昔、三好(元某高校の歴史教師)の世界史で聞いたアッシリアやらヒッタイトやらの遺物がたくさん。リディアの金貨もありました。
夕食は鳥の丸焼きとつまみにビールを飲んで、就寝。トルコのビールはほぼEFES(ピルスナー)なのですが、これが美味いのがいいです。ビールが美味い国はいい国です。
10/24(水)
ネヴシェヒルへ移動の日。またも出発がホテルの朝食よりも早い時間です。この旅はホントに朝が早い日が多い。
3回ほどホテルの朝食を食べ損ねました。
バスに5時間ほど乗って、ネヴシェヒルに到着。ネヴシェヒルはカッパドキアの玄関的な都市です。ネヴシェヒルのバスターミナルに旅行会社が何社か入っていると聞いたので、そこでツアーを申し込もうと思ったら、なぜか1社しか開いていません。到着時間が遅すぎたのかな。
選択肢もないので、開いている1社でツアーを申し込み。怪しい日本語を使うオッサンが不安でしたが、やむなしです。
ホテルにチェックインしてから、カッパドキア観光へ。
この日は半日しかなかったので、ツアーに参加できず。自力で回ることにします。ギョレメというカッパドキアの中心の村に行こうと路線バスに乗ったところ、ユルギャップという街に連れていかれました。路線バスは行き先が書いていないので、観光客の乗車は厳しいです。
ユルギャップをふらっと見て回ってから、タクシーでギョレメ屋外博物館へ。ここは洞窟住居やフレスコ画が残っている洞窟教会が見学できます。世界中から観光客が来てました。そして、ほぼ全員が、ガイド付きのツアー客。1人でふらふらしているのは自分くらい。さすがにこういう場所ではガイドの解説が欲しいですね。
博物館後はギョレメの街をふらふらして、路線バスでネヴシェヒルに戻って、そちらもふらふら。ちなみにネヴシェヒルは、見どころなしです。
晩飯を英語も通じないような現地の食堂に入って、ケバブを食べて、就寝。観光客用のレストランもなかったので。
10/25(木)
カッパドキア観光の日。早朝からカッパドキアの気球ツアーへ。トルコへ旅行すると、会社の同僚や家族に言うと、彼らはこういう理論なのですね。
トルコ観光といえば、カッパドキア観光。カップドキア観光といえば、気球ツアー。ゆえに、お前はトルコでカッパドキアの気球に乗るのだろう。
と。自分としては、競馬を見にきていて、気球には興味なかったのですが、とても世間には、競馬目当てと言えなかったのですが、念のため気球に乗りました。
結論としては、素晴らしい景色でした。しかし、1人で乗ってると、感想を共有できないので、寂しいです。さらに高所恐怖所の人間としては、少し怖かった。
ホテルに帰って、朝食を食べてから、ホテルロビーでピックアップされツアーへ。通称、グリーンツアーという、郊外を回るツアーです。
参加メンバーは15名ほどと適当な人数。そして、英語ツアーだったため、国籍が、
トルコ、イギリス、アメリカ、フランス、スペイン、日本
と、多国籍でした。日本人は自分の他に、男1女2のグループがいました。なんでも演劇関係の方だそうで、イスタンブールで講演をした帰りとのことです。親切な人たちだったので、そこのグループに入れてもらって、ツアーを回りました。ガイドのお姉さんも陽気だったし、総じて楽しいツアーでした。
ギョレメのパノラマ→鳩の巣が見えるスポット→湖→キャラバンサライ→ウフララ渓谷→昼食→地下都市という流れ。
1番すごかったのは地下都市ですかね。
まるで、ドラクエのダンジョン。部屋の数は多いし、階層もすごい。地下の深い階層に集会所があったりして驚きます。というわけで、充実の1日でした。
10/26(金)
イスタンブール移動の日。しかし、朝からトラブル。旅行会社が朝7時に空港行きのバス乗り場まで送迎してくれると言ってたのに来ない。まじ、ファックです。
結局、7時半くらいにタクシーで空港まで行きました。抗議の電話をしてもよかったのですが、時間がもったいないというか、フライトまでの時間がないので、おとなしく移動しました。
ロビーで待っている間、前日のツアーで一緒だったハッサン氏というトルコ人と話してました。彼はなんでも、かつて自動車販売店をやっていて(今はリタイア)、三菱自動車を扱っていたそうです。というわけで、親日的。しかも、なんでも昨年の9月に日テレの番組に取材されたそうです。ハマムで裸になってインタビューされる映像だそうですが。
今、調べると「アナザースカイ」のこれみたいですね。
http://www.ntv.co.jp/anothersky/contents/2011/09/post-969.html
そこまではいいのですが、そこから話が面倒な方向に行きます。「日本に帰ったら、日テレのディレクターのMr.Yoshidaに電話してくれ。そして、出演したTVのCD-ROMを私まで送るように頼んでくれ。彼の電話番号は、090-XXXX-XXXXだ。」と。
さすがに、見ず知らずの業界人に電話するほど、自分は度胸ありません。ということで、ハッサン氏には悪いですが、未だに電話していませんし、今後も電話するつもりもありません。
万が一、Mr.YoshidaがこのHPを見てたら、ハッサン氏に電話してください。連絡先は、00905367178554とのことです。
話は戻って、イスタンブールへは飛行機で移動。
ホテルにチェックインしてから向かうのが、スポーツセンター。テニスのWTAチャンピオンシップの観戦です。
14時開始だと思ってあわてていったら、17時開始とのこと。
どこで情報を間違えたのかは不明です。仕方ないので、最寄りの鉄道駅の近くをぶらぶら。そこで見つけてしまったのが、場外馬券売場。イスラム教国なのにこういう施設があるとは素敵です。
近くのショッピングモールのスーパーでお土産を買って、昼飯を食べてから、馬券売場に突撃。
ブルサ競馬が開催中でした。そして、2Rほど馬券を買ったものの、当たらず。こうして、トルコ競馬全敗が決まりました。
WTAチャンピオンシップはインドアで、派手にライトを使った、にぎやかな雰囲気。
トルコでもそこそこテニスは人気のようです。特にシャラポワは人気でした。ただ、お土産とかのショップがあまり充実していなかったのが残念でした。夜は最後の晩餐ということで、今までで1番いいレストランで食事。隣の客が話しかけてきて、スイスからきた女性2人組とのことでした。反対側の客と話すと、オーストリアからきた男性2人組とのことでした。ヨーロッパからトルコは2時間くらいで来れるみたいです。
3泊4日くらいで気軽に異文化を味わえるからお手軽だと言っていました。
10/27(土)
最終日。午前はアヤソフィアへ。外見が地味だから期待してなかったのですが、中がすごかった。イヤホンガイドを使って、1時間ほど回って、満足。
昼食は名物のサバサンド。焼きサバを挟んだパンということで期待していなかったのですが、これが美味い。絶妙なんですよ。日本でもやればいいのに。まだ、日本には上陸してないみたいですね。
最後はグランドバザールへ。期待していたのですが、閉鎖。イスラムの休日(バイラム)だったからみたいです。最後の最後にホントに残念。
ということで、今回のトルコ遠征も終了です。久々にたくさん移動した遠征でした。やはり、移動が多いと疲れますね。しかし、トルコはもう1度行ってみたい国です。