三景橋立杯その1
応挙と穴太

 3連休です。てことで,どこかに行こうと思い立つわけですが,1年に1回雪を踏むことを考えた結果,ある程度北に行こうと思った次第。で,思い立った結果,今までに行ったことのない有名観光地で,かつ,3連休ないとなかなか大変そうな場所としてピックアップされたのが天橋立でした。
 てことで,いろいろ検索した結果,3連休の3日目にロードカナロア引退式もあったりするようで,ここに行くことに決定。で,せっかくなのでいくつか城めぐりをくっつけた次第であります。

 そんなわけで,明智光秀でおなじみの丹波亀山城。伊勢亀山との喧嘩に敗れて亀岡と名乗った,程度の知識しかございません。なお,ついさっき,この地が足利高氏旗揚げの地であることを知りました。知ってたら篠村八幡宮へも寄ろうとしたかもしれない。でもまあ,場所的に苦しいから無理だったかな。

 いずれにしても,失礼ながら東京に住んでると亀岡市というのは特に意識にのぼらない場所なのですが,京都からの距離を考えると,京都が日本の中心だった時代は,京都から程近い場所にある盆地として,極めて重要な場所だったんだろうな,と推察する次第です。

 さて。到着して,まずバスの時間を確認。それなりに時間があるので,昼食場所を求めて彷徨います。彷徨った結果到達したのが西友のフードコート。ここでいいのか,という疑問もありますが,まあ土曜に開いてる店は少ないのであります。で,見ていると「亀岡牛肉うどん」というのがお勧めになっておりました。亀岡牛というブランドがあるのかどうかは知りませんが(とりあえずATOKさんは「カメオ蝸牛」と変換してくれました),まあこういうのには大人しくしたがっておくべきですね。

亀岡駅ホームから
まさかの田園風景
石田梅岩像
逆光とはまさにこのことを言う
亀岡駅 おすすめ!亀岡牛肉うどん フードコート

 で,バスに揺られて穴太寺を目指します。せっかくなので,付近の寺社にも寄道。道ばたには特にバス停案内は立っておらず,地元の方々以外には果てしなく使い方の難しいバスなのではなかろうかと。まあ,乗るのではなく降りる分にはGPSなる文明の利器でばっちしです。「ばっちし」とか,なんか十数年ぶりに使った気がするぞ。

 てことで,金剛寺,小幡神社,なもなき神社と参拝していきます。
 金剛寺は円山応挙の出身寺だとのこと。寄進の石標に「円山応鶴」さんの文字がありましたが,おそらく関係者でしょうかね。なお,「円山応挙」さんがいかなる人物なのか,よく贋作が出てくる人,以上の認識は持っておらず,代表作がなんなのかとかもさっぱり分かってないです。それどころか,どの時代の人かもよく分かってないや。今更Wikipediaを見ますと,出口王仁三郎氏は円山応挙の家系から出たとのことで,なんと,あっち(亀山城)とこっち(金剛寺)がつながっていたのか。なお,忘れないうちに書かせていただくと,今し方出口王仁三郎さんをWikipediaで見たところ,「でぐちわにさぶろう」ではなく,「でぐちおにさぶろう」さんであると知りました。大本教の聖域に入ったのに,今の今まで知らなかった。これは申し訳ない。なお,さすが円山応挙の出身寺だけあって,金剛寺にもWikipediaの項目が作られておりました。なお,ホームページによると,事前連絡すれば絵を見せていただけるようです。まあ,こんな無知無学な人間が見たところで豚に真珠だったでしょうから,余計な事前情報を持って無くてよかったと言うべきだな。
 こんな機会でもないと円山応挙の絵を検索したりしないので,いろいろ見てみました。へぇ〜。綺麗な絵を描きますね。評価が高いのも分かります。……以上,何も分かってない人が述べた感想。我ながら酷い。

 そして,小幡神社。大事そうに奉納されていた絵馬が円山応挙のものであることはこれを作っていて知りました。そんなもんです。復習は大事ですね。

ここで降りた
特にバス停案内無し
金剛禅寺へ 楼門 解説 亀岡の自然100選
楼門って思いっきり
人工物だと思うんだが…
大願成就
観音様 地蔵様 氷が張ってるのを見られて
ちょっと嬉しくなって写真撮った
本堂 丸山応鶴の文字 道標と燈籠
御由緒 鳥居。低い。 進む 燈籠の窓の外に
竹の棒?が1本
あまりこういうのを
見ない気がする
拝殿 その脇のお社
いろいろと 応挙奉納絵馬
馬の絵はイマイチ好きじゃない
特徴的ではあるけど
ピントずれましたが
一緒に奉納されていた鬼瓦
本殿 かがやけ新しき世に
建立の証 お稲荷様 立派な燈籠
これも小窓の前に棒がある
堤防から見たら下り宮でした 名もなき神社
どこかに名前書いてありそうだけれど
とりあえず短時間では発見できず

 そして,穴太寺です。「あなおじ」でよかったはずなのにPCのATOKさんが一切反応してくれないから不安になって検索してしまった。やはりあなおじで合ってた。ATOKは四国霊場だけでなく(←四国霊場に完全対応してるかは確認してない)西国の観音様にも配慮してさし上げましょう。

 ごたくはさておき,穴太寺に到着。さすが西国三十三観音の一つというべきか,交通の便が良くないお寺なのにほかに参拝客がいます。また,山門も立派。仁王像も立派。境内も,広くはないけれどとても綺麗です。
 そして,ここには庭園があるらしいのですが,なんとなんと,冬期は閉園。にわか庭園マニアとしては無念であります。
 庭園参拝は不可でありましたが,さすが三十三観音と言うべきか,本堂には上がることができます。いやあ,素晴らしい。そして,奉納されているものもいろいろと素晴らしい。

 なお,この時期は自分的に不幸(不孝も兼ねる)のあった時期であり,先々で先祖供養の護摩をあげられたのは自分的には少し気休めになっておりました。

山門 立派な瓦
境内 寺全体が自然百選であります 文化財指定 解説板
「当寺」を「当時」と
したんではなかろうか
綺麗に咲いてました ここは凍ってなかった
反対側はこんな感じ
正月だから橙があるのかな
(注:橙とみかんの区別を
つける能力を持ってません)
中央に立つ燈籠 参道脇の燈籠 下が開いていて
中には小石が詰まってます
いたずら?それとも
なにか意味があるのかな?
本堂を見上げる
平和塔 多宝塔 脇のお堂 冬期休園 紀念碑 誰かのお墓っぽい
奉納品がそれぞれ造形が細かくて美しい

 そんなわけで,無事帰りのバスにも間に合いました。続いては明智光秀と出口王仁三郎という2人の反逆者を出したと名高い亀山城であります。

 

亀山城へ


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