ブリストルその1
どこかで書いた気がしますが,Britol Temple Meadsという駅名,いいですね。これに限らないのですが,イギリスはこのテの複数の単語が1つになった固有名詞がそこそこありまして,このBristolの玄関口の駅もそうですし,今回行くことを画策していたDismalandのある(今となってはあった,と過去形になりますが)Weston-Super-Mareもそうです。一応音数的には5+4+3になり,後ろの2つを合わせると5+7という,日本人にとってなじみのある音数になるのがどことなく心地よいのではなかろうかと思ってます。そして,これもどこかに書いた気がしますが,"Meads"がメッズでなくミーズだなんて予想できん。我々が行った競馬場であるところのMeadowlandsはメドウランズであってミードウランズではないのであります。
さて,そんなわけで若干頭出ししましたが,今回競馬場のないこのBristolに宿泊したのは,1つにはバースに2日いても仕方がないこと,ブリストル自体魅力ある町であることというのはもちろんなんですが,もう1つ,当時一部で話題を呼んでいたDismalandという期間限定の施設に行くことを目論んでいたという裏の理由があります。もはや跡形もなくなっており,Wikipediaによると資材は難民キャンプで使われていたりしてもう二度と現れないようですが,とりあえず渡英直前にたまたまTogetterでここの記事を発見して,せっかくなので行ってみないと損なのではないかと思ったのがきっかけです。他方で,既に一部で話題となっていたこの施設は英国の転売屋さんたちのおもちゃにもなっており,また普通に行きたがる人も当然多いわけで,チケットはあっさり売り切れ,イギリスのオークションサイトであるGumtreeでちらちらとチケットが売りに出ているといった状態でした。一応いくつかメールは送ってみたし,直前になった方がチケットが放出されるかな,という思惑も当然。また,よく分からんのが当日券の扱いでして,どうも存在はするっぽい。でも確実ではない,ましていつ入場できるかは分からない,という極めて曖昧な状況。なにより,こちとら16日のサンダウン競馬場に行かないわけにはいかないので,Dismalandに挑戦できるとしたら15日だけ,移動時間を考えたら午前中に入らないとどうしようもない。時間制限がきついのです。
というわけで,
1 とりあえず前売り券をゲットできたら行く
2 無理なら,普通の観光旅行(Wells&Cheddar)に切り替える
という両にらみの作戦を組み立てました。うむ,こんなことをやってるから仕事が終わらずに大惨事を招くのだ。
で,結論から先に書くと,予想通りチケットの入手に失敗し,普通に翌日は観光しました。
さて。話はもう一回Bristol-Temple-Meadsから。いやあ,何回書いてもいい響きだ。にしても中心地から若干距離があるとはいえ,なぜ単にBristol駅とかBristol
Central駅とかにしなかったのだろうか。なんとなく既に廃線化した?工業鉄道とかとの駅名からみとかもありそうな気がしてますが,これ以上考えても答えなんて出ない。と思ってWikipediaを見てみたら,異常に詳細な記事ができあがっておりました。おそらく英語版の翻訳なのだろうけれど,それにしたって誰がこんなの作り上げたのだろうか。そして,駅は歴史的に価値ある駅だったのか。ううむ,もっとしっかり見ておくべきだった。
駅から中心地まではバスを利用。1.50ポンド。良心的です。まあそれでも300円だから都バスなんかよりは高いわけだけれど。それにしても,イギリスのバスはほぼ100%GoogleMap対応が完了していて,細かいバス停までしっかりフォローしてくれるから非常に助かる。
で,この日の宿泊は例によってYHA。ブリストルは運河と川の町ですが,その運河の真横にあります。Bathみたいな辺境になく,いい立地ですね。フェリーが2社あってそこそこ運行されていることを確認したので,とりあえず荷物をホステルに突っ込みます。
ホステルの前あたりには運河の上に架かる橋がありまして,ここに大量の南京錠がかけられておりました。一部にハート型のものがあるのでおそらく日本と同様に恋人たちがハンマーで簡単に壊すことのできる脆い愛情を皮肉ってかけているのではなかろうかと思うところなんですが,他方でその一部のハート型のもの以外あまりラブラブアピールした南京錠がないのも事実で,もしかしたら何か呪いのアイテムを保存するための場所なのかもしれません。トンカチでカツーンと鍵を開けたら呪われる,みたいな。
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Bristol-Temple-Meads |
運河とその脇の建物 |
フェリー2社 |
正面から |
ユース |
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運河の様子 |
橋から見る運河 |
大量の南京錠 |
で,ちょうどいいタイミングで船に乗ることができました。これでSS Great Britainに向かいます。
料金は1.50ポンドでお買い得。橋の下をくぐる関係で屋根が低く水面も近い。観光客にはありがたい船ですね。乗客全員がSS Great Britainで降りたので,やはり観光客向けの船なんだろうとは思いますが(まあ平日の昼間だってのもあるだろうけど),観光客には新鮮でいいものであり,是非ともこれからも続いてもらいたいものです。それにしたって船会社多すぎる気もするけど。
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乗降口 |
船内の様子 |
船内からの景色 |
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こんな感じに船から降りる |
船が離れていきます |
航路図 |
これを見ると,
船会社は4つあるのかな? |
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てことで,SS Great Britainへと乗り込みます。
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