ウェルズ旅行記その1

 ウェルズは地球の歩き方にも載っていない街でして,どうやってここを知ったか既に記憶の外でありますが,とりあえずWikipediaによるとイングランドで最も小さいシティとされております。このシティってのは多分教区に関係するお言葉だな。Wikipediaには,イギリスのシティ一覧もあるんですな。英語版と比べて思うのは,英語のWikipediaって脚注の充実っぷりが凄いですな。
 Wellsという名前からすぐにイメージされるのは井戸なわけですが,このシティの名前もまさに井戸由来だそうで,Bishopさんの庭のわき水だか井戸だか

 バスはシティセンターに到着。終点だったかどうだったか忘れましたが,GoogleMapさんとGPSさんが手助けしてくれるので,降りるべき場所は分かります。便利な世の中です。
 で,時間がないので大聖堂に向かいます。

バス停 バス停側の町並み 逆側の町並み なんかの記念碑 大聖堂への門 街の解説

 さて,そんなわけで,見えてきました大聖堂。これまで見たものよりも塔が目立たず,教会というよりも普通の豪華な建物,どちらかというと宮殿とか住居とかに近い外観です。まあ,これは見た角度が悪かった(よかった?)ということがあとで判明するわけですが。
 なお,この大聖堂はネコが有名らしいのですが,当然訪問時はそんなこと知らなかったのでそんなことは意識しませんでした。まだ生きておられるのでしょうか?

西側から見る教会 パンフ 写真は追加料金 推奨6ポンド

 さてさて。そんなわけで,中に入ります。なによりも特徴的かつ印象に残るのは……目の前にあるScissor arches。はさみ状のアーチというのが直訳なんでしょうが,どうも上手い翻訳が浮かばない。そして,空間内に浮かんでいる十字架とキリスト。いやぁ,美しい。そして,このscissor archは正面だけでなく,左右にもあるために複数形になっているわけですな。でもまあ,正面の,真ん中に十字架がある姿が一番だな。

正面
白くて清潔感がある内部
シンプルな模様ですが
それがよいですね
側廊と柱
正面 真上を見上げる
正面奥のオルガン 脇から まっすぐ西を見る

 もちろん,このウェルズ大聖堂のみどころはこれだけではありません。というか,全体的にきれいです。こんな立地にありながらも,それなりに寄付がきて建物をきれいにできているのではないでしょうか。小さなシティ名だけにほかの教会よりもこの教会の力が強いのかもしれない。
 
ステンドグラス
Clockとその下のキリスト像。このClockは英語版Wikipediaに項目ができるレベルのもの
(それを重要性の基準にしてよいのか分からんけど)
洗礼盤 Quire and Jesse Window 天井

Jesse Window
  
Quire

正面

 さらに奥へ進みます。
 展示物が色々と。奥の部屋(アプス,という呼び方でいいのでしょうか??)が美しい。いやあ,素晴らしいですね。
 なお,教会の各部の名称についてはこれらのサイトで勉強させていただいております(ここWikipedia)。今後のためにリンクだけ貼っておく。まあ,検索して上に出てきたサイト,ってだけなのだが。


High Altar Frontal
祭壇の飾りってことですかね
ブルガリア人のSilvia Dimitrovaが作成した14のイコン。なんかロシアで見てきたイコンとは全く違う感じですが,宗派によって違うんでしょうか
それとも,同じ"Icon"でもイコンとアイコンが違ったりするのでしょうか
奥の部屋。アプスってことでいいんでしょうか。

Cope Chest
Copeというのは,
聖職者の外衣のことのようです
1120年につくられてなお現役とか

右奥

上2つが中世の下が17世紀のmisericordとのこと
misericordというのがいまいちぴんとこないのですが
椅子の後ろの突起らしいです
こんなのがついてたことに今頃気付きました
各地のmisericordを集めたサイトなんかもあるみたいです

Thomas Bekyntonさんのお墓
お顔のアップが
印象的だったのですが
撮影に失敗

 続いて,Chapter Houseへ。ここへの階段が,人が歩き続けた場所がえぐれていてなんとも歴史を感じさせます。とともに,三叉部分がなんともいえず美しい。ChapterHouseそれ自体よりも,階段の方が印象に残っております。
 ここから奥は観光客立ち入り禁止になっておりました(多分最後の鍵を手に入れるとすすめるのでしょう)が,外から見るとここからVicar's Closeに繋がっているようです。

ChapterHouseへ 美しい分岐 壁の彫刻 ここを入る 解説 Chapter House この先は行き止まり

 そして,最後はLibrary。

図書館へ 日本語の解説があった 図書館

 そんなわけで,回廊に出ます。いやぁ,素晴らしい教会でした。
 それにしても,キリスト教の歴史については多少の知識はあるものの,教会建築については分からないことが多すぎる。ちゃんと勉強してから行けばよかった(地球の歩き方に簡単にまとまった解説が載ってることにあとで気付いた)。

中庭 回廊 風見鶏 建物の移り変わり。残ってる石は昔の礎石的なものなのでしょうか?

 なんとかまだ時間があるので,もうちょっと見て回ります。続く。

ブリストルその4ウェルズその2


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