再訪UnitedKingdom

 そんなこんなで,イギリス再訪でございます。
 直前まで仕事をしていて,本当にばたばたしておりました。どれくらいバタバタだったかというと,机の上は本当にそのまま,元同僚の机の上を侵食してそのまんまでありました。で,「最後の晩餐」をなんにしようかとか考えてたのにそれをとる暇もなく,この日は食事せずに空港に突撃でありました。
 よって,最後の晩餐は出発前日夜に早稲田で食べたラーメン,ということになります。何故早稲田かというと,そこにトランクルームがあるからです。早稲田から職場に突撃し,カプセルで最後の夜を過ごし,朝からドタバタして出発,ということになりました。ボスに「早く行った方がいい」と心配されるんだからどうしようもない(引き継ぎちゃんとしていけと怒られるべき立場なのに)。

 んで。イーモバイル解約したり(なお,最近?はイーモバイルとは言わないらしいですね),携帯を止めたりその他諸々の処理をこなしまして,無事京成上野から成田空港へ。夜ってスカイライナーがなくなるんですね。知らなかった。どの電車に乗ったらいいのかよく分からなかったけど,とりあえずなんとか席を確保しまして,無事成田空港。疲れてぼけてて上野で友人に「京成成田なう」的な内容のメッセージを送ったのはここだけの秘密です。

 さて。無事チェックイン。移住用大荷物2つあったのでてっきり有料になるかと思ったら,なんか無料で突破できました。ルールはよく分からないけどよかったよかった。
 ちなみに,今回はイスタンブール経由でロンドンに飛んだんですが,イスタンブール便が成田の最終便なんですね。知らなかった。この日に関しては他社便が遅れて栄誉ある最終便の座を明け渡してたけど。なお,トルコ航空,じゃなかったターキッシュエアラインは日本では早発することで有名ですが,イスタンブールではそんなことありませんでした。てことは,遅発すると追加料金が発生したりなんだりして面倒なのかな,と思ったり。

 疲れて思考能力が低下していたので,人生で初めて携帯をポケットに入れたまま手荷物検査に突入しました。何年間飛行機に乗ってるんだ俺は。
 んで。ラウンジに到達して,24時間以上ぶりに食事にありつきました。ふうぅ。疲れた。ここからはもうなるようになれ,としかいいようがない。なすがまま。
 とはいえ,残り五時間で目が覚めてこのまま睡眠不足で突入かとおびえましたが,その後無事就寝。といいますか,単にここ数日の生活サイクルに従って日本時間の午前4時5時から睡眠モードになれただけだな。朝メシまで爆睡。
 機内で見た映画は大沢たかおの風の上のライオン?だけでした(注:←は当時のメモ。正解は風に立つライオン。見た直後にこれだからどうしようもない)。ストーリーとしてはありきたりな話ではありますが、面白かった。あとでいろいろ(メインはWikipediaだけど)見てると,大沢たかおがかなり気合いを入れてケニアで撮影したんですね。
 機内で読んだのは山本雅男委の新書も興味深い。保存決定。荷物を減らしたいお年頃なのに。

 なお,このとき,機内で,この日おろした自分のワイシャツの襟の型紙が一日中入りっぱなしだったことに気付きました。よく気付かずにいられたな。仕事で会った相手の人にばれてなかっただろうか。

アシアナに敗北 ラウンジでの食事第1段
第2弾もある
カメラって1台までなの? 夕食
ラウンジ食をものともせずに完食
トルコといえばトマト!
懐かしすぎる
朝食
再度トマト!
型紙

 てことで,イスタンブール。パスポートチェックのある単純乗り継ぎは人生初だな。てか,シンガポールってチェックしなくてよかったのだろうか。
 で,パスポートチェックを終えると,懐かしのイスタンブール出発ロビー。前回はターキッシュエアのラウンジに行かなかったので,今回は行ってみました。てか,奥にあったのか。気付かなかった……。
 そして,久々に見る(飲む)lentil soupとアイラン。そしてロクム。懐かしいな。トルコもまた行きたい。ブルサの競馬場行き逃したしな。

 そして,このときまでカメラは無事でした……

イスタンブール着 ビザのいる国
正直基準がよく分からん
トルコは右に立つ International Transfer 懐かしの出発フロア 空港案内 出発案内
ラウンジへ 荷物預けられます 出国証明のために職場に送ったらテントウムシみたいだという反応が返ってきた レンティルスープ アイラン

 で,ロンドンへ向かって4時間の飛行です。近いな〜。ヨーロッパって思ってるより狭いんだよなあ。

 ……てなわけで,久々にロンドンに到着。さすがに着陸するときはいろいろな思いがよぎりました。うむ。
 なお,降りたところで一部客にパスポートチェックしてました。トルコ便なので,シリア関係だったりするのだろうか。それとも関係ないのかな。分からん。

 そして,衝撃のイベント発生。カメラ破損!!

昼食。トマト! 短時間だけど,国際便だけあって
ビデオ設備ついてました
乗ってきた飛行機 ヒースロー! シャッターボタンが……

 まずは,大荷物2つを預けて,身軽になります。
 とりあえず,応急処置で直せるかどうかトライしなければなりません。というか,この時点では直ると思ってました。
 てことで,静かに座れる場所ってことで,アライバルラウンジなるものに入ってみました。ビバプライオリティパス。これ,到着便のチケットチェックなかったんだけど,もしかして行くたびに自由には入れたりするんだろうか。1週間後に再訪したとき入らなかったけど。
 そして,結論として,「無理」ということが分かりました。が〜ん。ショック。予備のカメラ(SX130)はさっき預けちゃったよ……。カメラ用途なしに,何が楽しくて乾電池を持ち歩かねばならないのか……。

アライバル 入口 PP用アライバルラウンジ 食事でました。タダでした。ここの食事はおいしかった。

 まあ,気を取り直して,とりあえずカメラを買いに行かねばならない。ついでに(本当はこっちが最初だったのだが),SIMカードを買わねばならない。てっきり3とかの店が空港にあるんだと思ってたけど,見つからなかった。
 ラウンジのWi-Fiを頼りにさくっと検索したところ,当地の電気屋としてcurysというものがそこそこ有名なことが判明。で,検索したら,WarrenStreetにあるようなので,向かいます。なお,Visitor用のOysterCardを買う気満々だったんですが,売り場が見つからなかったので普通のものを買ってしまいました。
 ラウンジを出ると圏外なのですが,GoogleMapのキャッシュデータをとるのを忘れました。なにやってんだか……。もう,予想外のイベントで完全に気が動転してるな。

Terminal2を出ます 地下鉄駅へ WarrenStreet

 そんなこんなで,WarrenStに到着。どうも,近くにUCLがあるようで,学生街ですな。であれば携帯屋も見つかるだろう。これはよかった。
 で。問題のcurrysはちょっとぐるぐるしたら発見できました。うむ,確かに電気店。
 当然,SX160がある,などという奇跡があろうはずもなく,どうしようか思案。一ついいかな,と思ったものを買おうとしたら,在庫切れ。どうも,展示品の後ろに箱があるものが在庫ありで,それをレジまで持って行けばいい方式っぽい。明日には入荷できるようだけれど,明日にはドンカスターにいかねばならないのだ。
 で,向かいにもカメラ屋っぽいのがあったのでで,行ってみました。ここは個人経営のカメラ屋。中は若干ごちゃっとしておりました。そして,店員に100ポンド程度のカメラがほしい,と伝えたところ,ソニーの小さいカメラ(型番不明)と,ニコンの大きめのカメラ(型番不明)を提示されました。ニコンのはレンズが大きくズームにしてもきれいにとれる。小さいのがいいならこのソニーのにしなさい,ということでした。その他のコンデジは質がよくないので仕入れていないとのこと。“Quantity than Quality”とのことでした。言いたいことは非常によく分かる。だけれど,こっちは競馬場でさくっと取り出せて,それなりにズームが効いて,ネットにアップするかせいぜいL判で出せればよいのでありまして,そのためにはどっちも不適合なのであります。「それ以外が見たいなら向かい(currys)で試してみろ。絶対こっちに戻ってくる」と宣言しておりました。
 言いたいことはよく分かる。だけんども,しかし。
 ……誠に残念ながら,こちらの用途を考えると,質の劣るコンデジ一択なのでした。すまぬ,おじさん。

 結局,買ったのはIXY170。単3電池のはニコンのやつ(型番忘れた)だけあったんだけれど,自分の記憶通り(というか旧版持ってた)2秒タイマーがないから却下なのです。後で見てみると,それなりに広角が効いていいカメラとの評価でした。が。当地イギリスで120ポンド。今(同年10月3日)価格com見てみたら,ヨドバシで1万3000円強。ああ,イギリスの物価が高すぎて泣ける。
 でもまあ,久々に,というか人生初めてレベルで真にコンパクトなコンデジを入手できました。よかったよかった。
 ……だけんども,しかし。
 このカメラ,どこで何をしたのか分からんのですが,1週間後に破損。まあ,そのときは予備カメラのSX130が手元にあったのでなんとかなったんですが(ちなみに,SX16010eBayで買って今(10/3)はそれを使っている),かなり悔しいので日本で修理に出すことを本気で検討してます。あるいは同じ電池使ってるなら戻ってから後継を買ってもいいな。小さいカメラが一台あっても悪くない。電池2個+日本で買えば当然日本のコンセント対応なのでさらに悪くない。

currys 店内カメラコーナー 向かいのお店 IXY170 なぜこんなことに

 さて。ふらっと周りを見渡しても携帯屋さんが見つかりません。あれれ。学生街といったら携帯ショップではないのかこの国は。
 ということで,ホステル最寄り駅(ドンカスター行き列車の起点)のキングスクロス・セントパンクラスなら,ユーロスターで入国した外国人のための携帯屋があるだろう,と判断し,ここに向かいます。
 地下鉄から上に出ると,まずセントパンクラスは簡単に見つかりました。が,ここで迷子になります。商店街がない。そして,キングスクロスを見つからない。なにやってんだか。てか,この日はとっととホステルに荷物突っ込んで図書館にでも行く予定だったのになぜまだこんなことに……と,かなり気が滅入りつつ(とはいえ,本気で気が滅入ってるときは写真を撮ってる余裕を失うので,写真を撮りまくってるこの日はまだそれなりに余裕があった),こんなときに役に立つのが地球の歩き方。というか,この国に入って今日まで,地球の歩き方を開いたのはこのときだけです。ちょっともったいないのでこれを書き終えたらなにか見てみよう。
 さんざん地球の迷い方とか揶揄されている地球の歩き方に救われて,キングスクロス到着。商店街もあります。……が。やはり携帯ショップがない。どうなってるんだこの国は。

 で,電波を追い求めてホステルに行こうかとも思ったんだけれど,スタバならWi-Fiとれるだろう,ってことでスタバに入りました。ビンゴ。電波ゲット。その代わり高いコーヒー代を失いましたが。ちなみにこの国,コーヒーは軒並み“Americano”という表現で買うことになります。店によってはブラックコーヒーとホワイトコーヒー(ミルク入り)で区別してることもあって若干面倒。そしてもちろん,スタバには冷コーありません。というか,普通の店にはありません。
 で。追い求めていた携帯ショップはキングスクロス近辺にはなく,お隣のラッセルスクエアにあることが判明。ううむ,また移動か。荷物が重いからあまり動きたくないんだけれど仕方がない。

 とまあ,こんな感じにドタバタしながら,なんとかゲットしましたSIMカード。どうもトップアップのSIMカードではテザリングと海外発信ができないらしく,どうしようか本日時点で思案中であります。

セントパンクラス 地下鉄駅 セントパンクラス駅構内 駅構内に回転寿司!! キングスクロス キングスクロスにあった
よく分からんハイテク?な
説明器具
ラッセルスクエアは地下深く
エレベーターが強く推奨されてました
エレベーター内にあった
競馬の広告
ラッセルスクエア ショッピングセンター内に携帯ショップ発見 イブニングスタンダード
絶賛配布中

 さてさて。携帯をゲットしたので意気揚々とホステルへ。迷いようがありません。Googleさん万歳。
 なお,精神的な余裕ができたところで明日以降の電車の切符もゲットしました。

 この日のホステルはCkink78というところ。キングスクロスからほど近くて,まあロンドンにしては上出来な値段で泊まれます。
 で,ここは,どうもかつては裁判所だったらしく,今でも地下にはPrisonRoomなる区画があったり,ラウンジは旧裁判所の雰囲気を残しております。尤も,これらが本当に旧裁判所そのままなのか,それともそれっぽく改装したものなのかは不明であります。でもまあ,面白かったからいいや。但し,おもしろがってこういう場所の写真撮ってるのは僕だけでした。写真大好き日本人万歳。
 なお,自分が知ってるイギリスの刑事法廷って,イギリスに行く直前に見たIn the Name of The Fatherでの姿だけで,あまりに開けっぴろげなうえに被告人が仲良く連座していてびっくりした記憶があります。それとこことでは若干構造が違ってましたが,ちょっと興味があるのでいつかなんとかしてみたい。
 なお,ホステルはドミトリーながら全員分のコンセントがあるという素晴らしい場所でありました。なかったらカメラ充電できないわ携帯が死ぬわでどうなってたことやら……。まあ,このあとも充電問題・電池問題には悩まされるわけだけど。

久しぶりにロンドンを歩く 日本食店発見 外観 ドミトリー
日本のカプセル的な
並び方をしている
珍しいタイプです
PrisonRoom区画
自分の部屋じゃないので
これ以上立ち入らず
朝食会場
レセプションホール Court Roomその1 usherってのは廷吏さんですね 天井部
裁判所の天井って
こんなんなのか
証人への注意 奥に“PRESS”と
”Counsel & Solicitors”
という文字が見える
刑事裁判ってソリシタが
やるんでしたっけ
Court Roomその2(部屋が暗いので見づらいな)
奥に思いっきり“Guilty”とやっちゃうノリは西洋的。
日本でこの手の部屋があったとして“有罪”とネオンで飾らんだろうなあ

 夕食は,特にイギリス料理をがつんと!というわけにもいかないので適当にぷらぷらした結果,subwayへ。ここにきていきなりチェーン店であります。まあ,野菜を摂れて3ポンドにおさまるなら上出来のレベルかと。哀しいくらいに物価が高い。
 なお,このあともsubwayにはお世話になりまくるわけですが,日本との違いは主に3つ。1.最初に6インチかWholeBreadかを選ぶ。日本だと何も言わないとハーフサイズですよね。一応フットロングの設定があることは今知りました。2.日本だとパンだけ焼きますが,ここではパンに肉とチーズを乗せてから焼く。つまり,チーズに火を入れて溶かしたいわけですな。3.店員のおすすめソースがない。というわけで,自己責任・自力でソースを選ばねばなりません。あと,値段が3段階に分かれている(3パターンしかない)ってのも特徴といえば特徴か。
 ぷらついてる間にブックメーカーを発見したので写真に撮ってみました。このLadbrokesが,明日のセントレジャーの冠企業であることにこの時点では気付いていなかったのでありました。
 さすがにサブウェイだけじゃ足りないので,みかんを追加。45ペンス。

 なお,ぷらついて判明した情報としては,この国の歩行者は歩行者用信号を守らないということ(ロンドン以外でも同様)。これは時間のない旅行者的には助かるルールであります。

サブウェイ
この国はこの手の店でも自分でゴミ捨てしない人が多く
全般的に店が汚いのが残念
ミカン
CourtRoomで
食べました
檸檬だったら
ちょっと
文学的に
なったのにな
Ladbbrokes
いろんな町にあります
あらためてキングスクロス 信号と,どっちを見るかの案内

 そんなわけで,一応携帯がつながってカメラをゲットしたので戦闘態勢が整いました。明日はいよいよセントレジャー!


ドンカスターへ



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