クレノアキシオ

 掃海艇でおなかいっぱいになりつつあるのですが,ここからがメインです。なんせ,名前が「てつのくじら館」。てつのくじらなのは潜水艦であって掃海艇ではありません。

 さて,NPの潜水艦知識は専らかわぐちかいじさんの「沈黙の艦隊」によっています。もちろん,潜水艦が空を飛ぶとかそんなのがあり得ないのは重々承知してますが,なんとなくの潜水艦戦闘の雰囲気(ソナーとかの空気感)とかは,完全に沈黙の艦隊のイメージなのです。
 潜水艦の創作物というと,U−ボートが有名なんじゃないかと思うんですが(古い?),借りようと思いながら借りないまま今に至っております。

 んで。展示はまずはくろしおについてのものから始まります。素人の頭は外にででんと展示されているあきしおに向かっているのですが,まずはくろしおから。但し,別に歴代黒潮賞勝馬一覧とかは出てきません。

母なる艦,くろしお 模型 艦船証書

 まずは,現代の潜水艦についてのお勉強からです。広報施設ですから,ここが一番大事なのは言うまでもありません。潜水艦と安全保障,みたいな話は沈黙の艦隊を思い出しますね。

潜水艦の任務 原潜と通常潜水艦
コストは通常潜水艦の方が
安いのです!
潜水艦と安全保障 ソナーについて 音のクイズ
断面 艦内の生活 食事。思った以上に豪華だけれど,力仕事することを考えたらかなり大変 編成
ベッドの乗り方 ロッカーとベッド シャワー トイレ
サブマリナー 潜望鏡

 続いて,日本における潜水艦の歴史です。
 わたしゃヘタレですので,こういう場所だと絶対出てくるだろうな,と思っていた第6潜水艇と佐久間艇長のストーリーは,もう考えただけで辛くなってくるので見たくないのです。が,見ないといかんし,こういう方がおられてこその平和なのも分かってるのですよ……。あと,再度振り返って,自分の中でこの手の事故を初めて知ったのは回天の黒木さんの事故の方(自分用Wikipedia)で,そこからこっち(自分用Wikipedia)を知ったんだよな。再度見返してみたけど,なんともいえない気持ちになる。

 ちなみに,潜水艦まわりのWikipediaは大変充実しておりまして,やはりミリオタの皆様におかれましてはこれくらい書きまくっていただけると,素人としてとっつきやすくて大変助かります。

潜水艦のあけぼの
展示されているのは伊号第58潜水艦
日本式潜水艦の登場 国産1号の「おやしお」 おやしお舷門銘板
おやしお浅深度計 海上自衛隊潜水艦の発展 攻撃兵器 艦載対潜無人ヘリコプター

 さて,そんなわけで,いよいよあきしおの中に入ります!
 あきしおは1983年起工,2004年除籍。 Wikipedia情報ではハワイの訓練に参加するなどしたようです。潜水艦なので,何処で何をしてたかの情報は多くないですね。

 中はもちろん狭いです。ですが,なんとびっくり乗員75名!そりゃそれぞれの役割を考えたらそれくらいの大人数いてしかるべきなんでしょうけど,もっと少人数のイメージでした。そりゃまあ,15人くらいだったら3交替で動くと1回5人しかいないわけで,無理にも程があるものな。75人だとしても1回25人なわけで,確かに25人で動いていると考えるとなんとなくのイメージ(沈黙の艦隊で現場で動いてる人数のイメージ。そもそも原潜とこっちとが同じ大きさ・同じ人数なのかもまったく理解できてないけど)に合います。


 一通りの知識を仕入れたところで,中を動きます。当然,狭い。
 そして,いろいろな配線が所狭しととおっております。わけわかりません。1本切れたら大惨事なのだろうし,乗組員の方々に要求される知識量ってかなりのものだよなあ。

潜航と浮上の仕組み ディーゼルエンジン トイレ 汚水の流し方
シャワー室 庶務室 第4士官寝室
中部ハッチ 申し送り事項と台所
会議室 右舷発射管室へ バラストコントロールパネル 圧力計
操舵装置 様々な計器 ソナー
艦橋昇降筒 潜望鏡と映像 並んでいた本
自分が持ってるのは
1冊だけだな
潜航準備盤
解析イメージ レーダー 模写受信機 魚雷搭載口
床下 あきしおの概要 艦橋

 潜水艦がソラを使う……のではなく,潜水艦が空を飛ぶのは,沈黙の艦隊のやまとくらいなもんでしょうが,あきしおも空中にあります。こうしてみてみると,やまとが空を飛ぶことの異常性がよくわかります。なんにせよ,潜水艦を下から見上げることができるのはなかなかに珍しい経験なのであります。
 なんか,日本が危機に陥ったときに,いきなりこの退役したあきしおが動き出してビームを発射する……という展開を妄想してしまいました。

あきしお 主錨 下から

 下らないことはさておき,もちろんなにかと男の子が憧れを抱く潜水艦の中を見られたのはよかったし,掃海艇という自分的にはほとんど知識のなかった(佐世保で見せていただいておいてこれだからどうしようもない)艦船の役割を仕入れられたことが大ホームランだったのでありました。

 最後に1階にあったミュージアムショップを物色。「初心者にも分かる海上自衛隊」とか「5分で分かる図解掃海艇の全て」みたいな本がないかと思ったんですが,それっぽいのは発見できず。無念。



掃海艇大和ミュージアム



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