ヤマノグリンドム

 というわけで,いよいよグリーンドーム前橋です。かっこいい名前がついてますが,前橋競輪という表記にしてしまうととたんに汚らしいイメージになりますね。名前って大事です。小倉と異なり,外観は完全な円柱形で,競輪っぽさを感じさせるものはなにもありません。
 完全にどうでもいい話なんですが,某業界団体がこのグリーンドームで会合を開いたことがあり,果たして競輪はどういう宣伝をされているのかと気になりましたが……そのチラシには競輪の「け」の字も出てきませんでした。その某業界団体の会合は会合それ自体よりもゴルフとか旅行とかの方がメインなはずなんだけれどもねえ。

 まあそれはさておくとして,入口手前にあるよく分からないオブジェを横目に,坂を上って入場していきます。人は少ないです。もともと,ナイター開催はネット販売がメインで,実際の来客にはたいして期待してないのでしょうな。入場料も当然無料。そして,帰りのバスもありません。どうやって帰るかは帰るときに考えることにします。

公園側駐車場より
閉鎖時間の関係で(もしかしたら治安の関係か?),
公園側駐車場ではなく専用駐車場を使ってとのこと
オブジェが印象的な
グリーンドーム
市民憲章
上の市章は日焼けして
中が消えたのかと思ったら
もともと○だけでした
となると,この花壇の模様は
なんなのだろう?
ぱっと見ボートレースぽく
見えてしまった
誰もいない 入場口
ぶれた
帰りのバスはありません

 さて。中は非常に快適です。屋内ですから,空調もしっかりしております。基本的には,ドームなので周囲をぐるっと回ることが出来ます。これだけ客が少ないんだから入れる区画を制限したらいいんじゃないかと思うところなのですが,特にそういうことはしない方針のようです。
 とはいえ,そこかしこで評判のよいカレー屋さん(スワン。どうも真っ当なウェディングサービス会社の系列らしい)も,登利平も閉店しておりました。これは昼間なら開いているのか,大きなレースの日しか開いていないのかは不明です。
 で,2階部分の食堂はあいておりましたので,そこで注文。カツカレー700円也。こういう場所の700円にしては量もあってサラダもついて,なかなかによかったです。

コップ
彼の名はチャメット君というらしい
スワンは閉店 商品見てませんが,
安くないですか,これ
結局,ここでカツカレーを注文

 その他,公的施設だけあって,あちこちに会議室のようなスペースが設置されていたりします。もちろん,そういう場所には薄汚い競輪オヤジは立ち入り禁止です。
 寛仁親王牌のメモリアル展示室もありましたが,ここは閉鎖。F1開催で閉まってるんだから,1年で記念か寛仁親王牌開催時にしか開かないのではなかろうか。あるいは,競輪以外のイベント時に見せるのかもしれないな。

S級選手紹介&ゆるキャラ一覧 この人クビにならなかったっけ 金子真也選手のピスト展示 ピント合ってませんが,競輪情報コーナー
特に競輪情報があるというよりも,
会議室として使う目的で作ったと思われます
あえてこの日にここをオープンする必要はないかと
寛仁親王牌メモリアル展示室
この日は閉鎖されてました
上から見下ろすイベントステージ 裏でおこなわれる
松山記念に見入る皆様
もくめの会の作品が展示されていました
仏像がここまで並ぶ競輪場もほかにはあるまい
というか,これらはここじゃなくもっといい
展示場所があるように思うのですが……

 そんなわけで,(客入りが少ないこともあって)非常に居心地よく快適でした。完全に上から見下ろす形で全体を見渡せますし,西武園みたいにアクリル板が曇ってたりもしないしな。
 人が少ないだけに,ヤジもなく,ある意味普段から寂しい。ので,ミッドナイトになってもそんなに変化はなかったのかもしれない。それにしても,バック側立ち入り禁止とかにしても問題ないように思うんだけれど,そういうわけにもいかんのかな。飲食店の都合とかもありそうだし。

ホーム側からバンクを見る 天井 4角からバンクとホーム側
バック側から 上から見下ろす バンクと座席の間の
関係者スペース
2階
ちょっと場所を外れると人気が無くなる
4階 見下ろす ぶれたけど
ホーム4階あたりは
机がついている
1角から見るバンク 敢闘門

 そんなこんなで,無事車券はボロボロになりまして,しかもやっと当たった車券もなぜか換金を忘れるというポカ。いやまあ,配当3桁だからいいっちゃあいいんだけれど,よくないよな。なにやってんだか……。

 で,外に出ます。実は橋に向かって歩行者用の橋が出ていたんですが,行きにそれを橋から見ていたはずなのにすっかり忘れておりまして,大回りしました。本当に,なにやってんだか……。
 そういえば,タクシーは特に待ち構えてなかったですが(あの客入りならやむを得ない),呼ぶとしたらどこにやってくるのだろうか。

 
闇に浮かぶグリーンドーム

 で,夜道を新前橋に向かって歩きます。コインロッカーに荷物を突っ込んでいる以上,前橋ルートは考えられません。新前橋一択です。
 すると,何か見えてきました。王山古墳という古墳のようです。行きは道の反対側を歩いていたので気付かなかった……。当たり前といえば当たり前ですが,こんな古墳を照らすための電灯を設置するほど昨今の自治体はお金をもてあましてはおりません。と言うわけで,真っ暗です。
 とりあえず,階段を上がっていきます。自分が今踏みしめて上っていってるのが古墳なのか,それとも上った先にさらになにか出てくるのか……上った先は暗く,それすらもよく分かりません。とりあえず,転ぶとスーツがダメになるので,足元には気をつけます。
 結論として……おそらく自分が上ったのが古墳それ自体ではなかろうかと。誰かのお墓の上に上っちゃったわけですね。
 なお,検索した結果,Wikipediaのほか,こちらも参考になりました。昼間に行ったら前方後円墳のかっちりとしたかたちを確認できたかもしれんなあ。



公園入口 その横に立つ石柱 よく分からない石碑 上の様子 ぶらついた結果
案内看板発見!
史跡としての意味があるのか
戦時中に防空壕として使われたのか
それともたんなるゴミ置き場なのか…

上記サイトによると,どうも
この古墳を組み上げた葺き石の様子を
分かりやすくするためのものみたいですね

 そんわなけで,ひょんなことから前方後円墳に上ることが出来ました。
 また,てきとーに歩いていたら「内藤分ステーション跡」なるものにも遭遇。なんじゃそりゃ,と思って検索したところ(パッと出たのがここここ),日本鉄道が前橋まで伸びた際に駅が利根川の手前に作られ,ここがその跡である,ということのようです。

内藤分ステーション跡
またしても福田赳夫さんの書です
ついでに新前橋駅

 無事に新前橋に戻りました。王山古墳に寄ったりしたので,戻るまで実績値40分強かかりました。普通に歩いたら30分くらいって感じなのかな?
 そして,危うくコインロッカーの中の荷物を回収し忘れそうになりました。危ない危ない。
 帰りも豪勢にグリーン車で上野に戻りましたが,使ってるリッチマンはほとんどいませんでした。競輪で負けた奴がグリーン車ってのは本来おかしいのだろうけれど,新幹線代をケチったので許してください。
 おしまい。


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