Jockey from France

 フランスからの友人を迎えた金曜日。土曜日は大学院のクラスの同窓会を強行開催し,日曜は府中でジャパンカップであります。大学院の同窓会を土曜にぶち込んだのは,この3連休を有意義なものにするためにほかなりません。自己中な予定の立て方してすいません。


 そんなわけでして,府中に重役出勤です。
 ちなみに,この日も確か愛媛県の友人が府中に来てたような来てなかったような……。

 もうちょっと早いうちからいたのだけれどとりあえずウェルカムSから。ジャパンカップデーらしく,上位3頭の騎手が外国人ですが,普通に上位人気3頭だし,この1つ前のシャングリラ賞は武藤→戸崎→三浦で決まってるので,まあ別に外国人騎手だからどうのこうの,という話ではありません。それにしても,上位は上がり3F32秒台なんですねえ。おじさん困っちゃいます。

ウェルカムステークス 芝左1800m 良
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 上り 馬体重 調教師
1 7 アップクォーク 牡5 57 ビュイック 1:46.7 6-3-4 32.9 2 506(-2) [東]中川公成
2 2 ジークカイザー 牡5 57 モレイラ 1:46.7 アタマ 4-3-4 32.9 3 476(-4) [西]池江泰寿
3 4 レッドローゼス 牡4 57 ムーア 1:46.9 1.1/2 2-2-2 33.3 1 484(+4) [東]国枝栄
4 3 イストワールファム 牝4 55 戸崎圭太 1:47.1 1.1/4 1-1-1 33.5 4 458(0) [東]古賀慎明
5 1 マイネルファンロン 牡3 55 柴田大知 1:47.2 クビ 6-6-7 33.1 5 472(+8) [東]手塚貴久
6 5 ショウナンマルシェ セ7 57 三浦皇成 1:47.4 1.1/4 2-3-3 33.7 8 480(+4) [東]和田勇介
7 8 チカノワール 牝4 55 武豊 1:47.6 1.1/2 9-8-10 33.3 7 464(+4) [西]笹田和秀
8 10 エンヴァール 牡5 57 Cデムーロ 1:47.6 アタマ 9-8-8 33.4 6 468(-2) [西]藤原英昭
9 6 クールオープニング 牡7 57 内田博幸 1:48.7 7 4-6-6 34.8 10 458(-8) [西]橋口慎介
10 9 ペガサスボス 牡6 57 武藤雅 1:50.6 8-8-8 36.4 9 532(+2) [西]矢作芳人

 で,いよいよジャパンカップです。
 外国馬が集まらず,回避を宣言して叩かれたビワハヤヒデの時代から見たらもう隔世の感のあるレースであります。今回の外国調教馬は2頭。サンダリングブルーとカプリです。
 サンダリングブルーの馬主さんはClive Washbournさんという方で,何者かは存じ上げませんが,どうも2019年コックスプレートでリスグラシューに負けたことで一部に知られるDanceteria(2019年ドイツG1のダルマイヤー大賞優勝馬)を持っていて,AustralianBloodstockに(一部?)売ったようであります(ここによると,2019年4月10日に"majority stake"を売ったとあるな)。あっちの所有制度はよく分からんけど。ちなみに,この馬を検索してたら,YouTubeにRacingPostが動画をあげておりました。デビューから9連敗したのちにG2勝利に至った馬,ということのようです。考えてみたら,ジャパンカップ出走馬のデビュー連敗数は誰がトップ(ワースト?)なんでしょうかね。9連敗ってのはかなりいい線いってるように思いますが。
 もう1頭のカプリは,アイルランドダービーと英セントレジャーを勝った馬です。この年の凱旋門賞は5着で,クリンチャーやマジカルに先着しております。オーナーはマジカルやらキューガーデンズやらを持っておられる方のようで,この人の馬がこんな負け方したら,そりゃなかなかJCに馬連れてきたいとは思わんよね。

 とはいえ,今回のジャパンカップの出走馬のなかである意味一番注目を浴びたのは,北海道のハッピーグリンですね。翌年(2019年)は香港に行ったりして,最終的にはJRAに移籍することになりました。今の時代の地方所属馬のありかたを考えさせられる馬であります。オーナーの会田さんがクラウドファンディングやったり,ツイッターで情報発信したりと積極的に行動していることもポイントが高いです。

第38回ジャパンカップ(G1) 芝左2400m 晴 / 良
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 上り 馬体重 調教師 馬主
1 1 アーモンドアイ 牝3 53 ルメール 2:20.6 3-2-2-2 34.1 1 472(-8) [東]国枝栄 シルクレーシング
2 8 キセキ 牡4 57 川田将雅 2:20.9 1.3/4 1-1-1-1 34.7 4 504(+8) [西]中竹和也 石川達絵
3 11 スワーヴリチャード 牡4 57 Mデムーロ 2:21.5 3.1/2 5-5-4-4 34.7 2 510(0) [西]庄野靖志 NICKS
4 9 シュヴァルグラン 牡6 57 Cデムーロ 2:21.5 クビ 7-7-6-6 34.5 5 468(-4) [西]友道康夫 佐々木主浩
5 5 ミッキースワロー 牡4 57 横山典弘 2:21.9 2 13-13-13-13 33.9 8 482(0) [東]菊沢隆徳 野田みづき
6 3 サトノダイヤモンド 牡5 57 モレイラ 2:21.9 クビ 9-9-8-8 34.7 3 504(-8) [西]池江泰寿 サトミホースカンパニー
7 2 ハッピーグリン 牡3 55 服部茂史 2:22.2 1.3/4 7-7-8-10 34.9 14 460(+4) [地]田中淳司 会田裕一
8 14 ウインテンダネス 牡5 57 内田博幸 2:22.3 クビ 5-6-6-6 35.3 10 506(+2) [西]杉山晴紀 ウイン
9 4 サトノクラウン 牡6 57 ビュイック 2:22.6 2 11-11-11-11 35.1 9 500(+18) [東]堀宣行 サトミホースカンパニー
10 6 サンダリングブルー セ5 57 ベリー 2:23.4 5 14-14-14-14 35.0 7 482(0) [外]ムニュイ Clive Washbourn
11 12 カプリ 牡4 57 ムーア 2:23.7 1.3/4 12-11-12-12 36.0 6 480(0) [外]オブライ Derrick Smith & Mrs John Magnier
& Michael Tabor
12 10 ガンコ 牡5 57 蛯名正義 2:24.3 3.1/2 3-4-4-4 37.4 11 506(+6) [西]松元茂樹 杉澤光雄
13 13 ノーブルマーズ 牡5 57 高倉稜 2:24.8 3 2-2-2-2 38.2 12 492(-4) [西]宮本博 吉木伸彦
14 7 サウンズオブアース 牡7 57 田辺裕信 2:25.2 2.1/2 9-9-8-8 38.0 13 490(-2) [西]藤岡健一 吉田照哉

 そして,レースは,皆さんご承知の通り。3歳牝馬のアーモンドアイが,キセキの番手から抜け出してレコードタイムで圧勝。歴史的な勝利を目撃することができたのでした。
 まあ,昨今の馬場を考えるとレコードだからどうしたのか,という気もしなくもないですが,それにしたって3歳牝馬がこの横綱相撲ですからたいしたものであります。

締め切り30分前 適当に写真を撮ったところ,変なポーズしてるルメールさん(真ん中)が写ってしまった 誘導馬
1周目 ゴール! 2分20秒6
レコード! 返ってきたシュヴァルグラン。遠目にはウイニングランに見える サトノクラウンと
ウインテンダネス
スワーヴリチャードと
サンダリングブルー
カプリ率いるその他各馬 ハッピーグリン
ウイニングラン。手前の人だかりにピントがいって人馬にピント合わず
確定! 口取り 表彰式
陸自の中央音楽隊 河野さんはこのときは
外務大臣だったっけ
ジャパンカップ

 そんなわけでして,ジャパンカップ終了であります。
 まさか,翌年のジャパンカップに外国馬は来ず,アーモンドアイも回避するなんてことは,この時点では分からなかったのであります……。