ベトナム旅行記その6

14 メコンジャングル手こぎボートの旅

 いよいよ手こぎボートに乗ります。メコン川の水が綺麗だと説明されても、さすがにこれだけ濁っている水の中に落ちたらたまりません。緊張感が漂います。
 とはいえ、船は普通に安定しており、特に問題なく特に怖い思いをすることもありませんでした。まあ、日本人観光客向けのそれなりにお高いツアーですからね。
 なにはともあれ、せっかくのベトナムメコン川の旅で私のようなアラフォーオヤジと同乗するハメになった方には謹んで同情致す次第であります。

ジャングルの中を進む 乗り場に到着 ブンさんの乗り方指導 傘を受け取って出発です
虫がいました 続々と出発していきます 船の舵

 さて。私は今どこにいるのでしょうか。メコン川クルーズと言ってみたはいいものの、私の知っているメコン川はこんなに細い川ではありません。というか、さっき橋を渡ったので、メコン川がこんなもんじゃないことはよく分かっています。まあ、あんなに大きな川にこんな小さな船で乗り込んだら事故になってもおかしくないので、メコン川本流を進むわけがないのはそのとおり。
 てことで、もちろん我々が今進んでいるのはメコン川の支流になるわけですが、正直私には全く分からなかったのが、この支流、水源はどこなんでしょうか。というか、多分メコン川の方が水位が高くて上流方向に水が流れて行ってるんじゃないかと思ったりもするんですが、もしそうならばそれはそれでこの川の行き止まり付近が大変なことになる気もします。最初はなにも疑問に思わなかったんだけど、なんかちょっと不思議です。
 まあ、私は文系なので詳しいことは分かりません。分かるのは、こんな川で競艇をやったらいろんな人に怒られるだろう、ということぐらいです。

 そんなこんなで、あとで写真の時間を見返すと15分にも満たない船旅だったんですが、静かな中にニワトリの鳴き声などの自然?の音が混ざり、大変楽しく優雅かつ贅沢な船旅でありました。満足満足。
 でもこれ、昼だから平和だったけど、夜にこのあたりを船で動くとか考えただけで恐ろしいな。ベトナム戦争中とか、どんな感じだったんでしょうか。

このへんにいました 水面が近いです

何かの花?

ボート

何かが浮いてた

15 ココナッツキャンディと蛇

 さて、船をおりた一行は、続いてココナッツキャンディ工場へと連れて行かれます。
 ここでは、ブンさんがココナッツを割るところから実演してくれます。どっちかというと、犬と戯れてる姿の方が印象的ですね。


 ぶっちゃけたところ、製造工程はよく覚えてません。多分Youtubeを探したらしっかり解説している人が出てくると思いますが、とりあえず現状そこまでのやる気はありません。

 ざっと写真を追いかける限り、まずココナッツお外皮と中を分けて、中を破砕して潰し、粉と液に分ける。
 液体に何か(多分甘くするための砂糖か蜂蜜か、味付け用の何かか、それとも固めるための何かか?)を入れて熱しながらかき混ぜ、冷やして固める。
 固まったものを棒状にして、最後は包丁で小さく切って終了。
 もちろん、最後にはお土産コーナーが待っております。

 これを書いている2021年に改めて見てみると、素手で色々な工程を進めていて、もちろん観光業が死んでいることも合わせて、果たしてここで働いておられた皆様はどうしているのかな、と思ったり。まあ、社会主義国だから色々としっかりはしてるんだろうけれど。


謎の液体

ねるねるねるねを思い出します

外皮が燃料になってる

冷ましつつ棒状に

この包丁で切ります

包みます

できあがり

 さて、ここでつくられたココナッツキャンディ工場は、ベトナム土産の定番です。
 生半可な知識で語りますと、この手の「職場に小分けできるお菓子をお土産として持って行く」文化は日本独自のもので、カンボジアでは日本人が日本人観光客向けの小分けできるお菓子としてアンコールクッキーを作った、というようなことだったはずです。
 そんなわけで、まさに日本人が泣いて喜ぶこの小分けできるココナッツキャンディ。もちろん私もお土産として持って帰るわけですが、まあこれが不評。何故不評なのかは推して知るべし、ということになるわけですが、とりあえずベトナムの皆様におかれましては、ココナッツキャンディを越える何かを作り出せば、日本人が喜ぶ可能性があることをお伝えさせていただきます。

 ちなみに、ここには大蛇がおりまして、首に巻いたりできます。こういうのはとりあえずやっておくタチなので、とりあえず首に巻いたりキスしたりしてみました。一体私は誰と間接キスしたことになるのでしょうか。というか、蛇の前に生身の女性となんとかしなさい、という突っ込みはしてはいけません。


16 メコン川モーターボートの旅

 さて、一行はモーターボートに乗って、メコン川へと出ます。ついに、メコン川を船で攻略できるのです。
 ここなら競艇場つくってもいいんじゃないでしょうかね。

 波は非常に穏やかで、モーターボートが作り出す風が非常に心地よいです。
 で、波もおだやかなので、船の先端に立って記念撮影。一人旅だと絶対にこんな状態にならないので、こういうのはツアーならではであります。

これに乗ります 近くの橋
たぶんさっきの支流はこっち
出発です 現在地 右手 左手
メコン川へと進みます 右手 マイクを持つブンさん メコン川を爆走します 遠くに誰かがいた
記念撮影。大学生がやるならいいけど
アラフォーがやっても絵になりません
カメラを受け取って
船の上を撮ってみた図
前方を撮った図 船内でも撮っていただいた図 ブンさんが立つと
非常に絵になります
瀬戸内海よりもよっぽどか海っぽい気がしますね 船とすれ違う

このへんです

 というわけで、一行はメコン川の船旅を終え、再度上陸致します。

17 エレファントイヤーフィッシュ

 さて、写真で振り返ると、船旅は20分くらい。時間は12時40分過ぎであります。
 みんなお待ちかねの昼食です。

犬が待ち構えます 門は開かれた 果物 レストラン入口のお供え物
宗教的には何になるんだろう?

 このツアーの売りは、昼食にエレファントイヤーフィッシュが出てくる、ということにあります。なんか凄い名前ですね。日本語ではそのまま、象耳魚というようです。
 この象耳魚、気になったので検索してみたところ、とにかくこのメコンデルタツアーやミトーまわりで食べられた姿(つまり、揚げられてテーブルの上に晒されている姿)ばかり出てきます。もしかして生まれながらにして揚げられていたのでしょうか。
 まあ、そんなわけはなく、グラミーという魚の仲間の中の、オスフロネムス亜科に含まれるジャイアントグラミー(オスフロネムス、オスフロネムスグラミー)というのが、こいつの正体のようです。また、世の中にはエレファントノーズフィッシュなるお魚もいるようですが、これはエレファントイヤーフィッシュとは似ても似つかないお姿です。
 Googleさんは、ベトナム旅行記書いてるから気を利かせて揚げられた姿ばかり紹介したのでしょうが、生きてる姿も忘れないであげてください。

1枚を除いて揚げられてます すべて揚げられた写真です

 Googleの画像検索に文句を言ってるくせに、自分がアップするのも揚げられた姿です。
 これをどのように食べるかというと、身をほぐして、ライスペーパーに包んで食べるのであります。揚げられた姿を晒されたあげく、最後は骨だけになった姿を晒されてしまうのであります。ああ無情。
 ちなみに、揚げられてはおりますが、非常に淡泊なお味で、その他諸々とあわせると非常においしく食べられました。

晒されたエレファントイヤーフィッシュ
インスタ映えのためだけにこんな姿に……
ブンさんが身をほぐしてくれます 残された姿
顔のまわりとか、
まだまだ食べられそうですが
そんな下品なことはしません

 何に驚くって、自分がこのエレファントイヤーフィッシュの写真しか残していないことです。ほかにも料理はあったはずなのに、一体何をしていたのでしょうか。当時の私はインスタ映えのことしか考えていなかったようです。まったく、これだからインスタ慣れしてないアラフォーおじさんは困りますね。

18 ハチミツ農園

 TNKトラベルさんのページには「ハチミツ農園」とあったので釣られて「ハチミツ農園」という題名にしてしまいましたが、よく考えたら農園にいるのは蜂であってハチミツではありません。

 昼食を終えた一行は再び船で移動して、ハチミツ農園だかミツバチ農園だかに移動します。


 ブンさんが、蜂の巣箱から1枚取り出します。おお、ミツバチだ。
 今、ふとブンブンブンという歌を思い出しました。目の前にブンさんがいるんだから、現地でもこの歌が頭の中をよぎった可能性はありますが、そんな記憶はないので、おそらく今初めてブンブンブンという歌とブンさんが紐付いたのだと思われます。
 この歌、実は蜂が飛んだ後の歌詞をど忘れしまして、気になったので検索したところ、Wikipedia情報では、ボヘミア民謡+ドイツ語歌詞が元になった歌のようです。これは知らなかった。


 ちなみに、ここの水槽の中にはエレファントイヤーフィッシュがいました。なんだ、ここで出てくるならさっき頑張って検索しなくてもよかったじゃないか。
 それにしても、この魚のひれは特に象の耳に見えないのは私だけでしょうか……。


 ここでは、ハチミツに柑橘(何を入れたかは知らない)を搾ってお湯で薄めたお茶的なものをいただきます。柑橘の断面の安全性は気になりますが、もう旅も終盤なのでそのあたりは意識の外であります。
 もちろん、これで終わるはずもなく、ハチミツやらローヤルゼリーやらを購入できる、という仕組みです。あれ、もしかしてアラフォーおじさんは相手にされてないんじゃないか。


 そんなわけで、この日のツアーは全行程を終了しました。
 ボートで対岸に出て、車で戻ります。


 いや〜やっぱり船っていいですね。気持ちよかった気持ちよかった。
 そして、ガイドのブンさんもいい人で、場違いなアラフォーおじさんを邪険にすることなく楽しませていただきました。
 日本人だけのツアーに乗り込むのは実はかなり久しぶりだったんじゃ無いかと思いますが、日本人ツアーはやっぱりいいですね。旅先だとほかの人と謎の連帯感が生まれるし。

 てことで、ホーチミン市内に戻ります。

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