覇王への道〜2018年東京優駿〜

 2018年のダービーに行ってまいりました。ダービーを生観戦するのは,タニノギムレット以来。あれは2002年のワールドカップの直前でした。ダービーを見た後,東京でキャンプを張るサウジアラビアの練習風景を見学に行こう,とか考えていたのですが,ギムレット勝利の結果(正確にはちょっと違うのだが)にうちひしがれてやる気を喪失したのを覚えております。

 さて。そんなわけで,東京競馬場。ダービーデーとはいえ,早い時間はまだまだすいております。競馬場それ自体が大きいってのがあるんだろうな。このへん,中山の有馬記念とは雰囲気が違いますね。

競馬場への道 オジュウチョウサンの
ヒーロー列伝ポスター
すべては,この熱き日のために インスタスポット
出走馬一覧です
まだまだスカスカですね

 てことで,とりあえず開門ダッシュした知り合い2名にご挨拶。私よりも年上,しかも一人は愛媛県民,というわけ分からん状況で,前々から並んでの開門ダッシュとは,本当に頭が下がります。

 で,とりあえず先般無くなったテイエムオペラオーへの記帳。まあ,私はナリタトップロード派だったわけですが,何をやっても敵わないこのテイエムオペラオーとかいう奴は,本当に強かった。評価について色々毀誉褒貶ありますが,こいつは本当に強い奴だった,と思っております。この世代はトップロードもアドベも早世しており,ドトウが存命なんですかね。ドトウも,マル外に天皇賞が解放された初年度の馬のわりに,あまり目立たない奴でした。


 それから,例によって競馬博物館を見学して,あとは競馬に集中です。


 特別は,青嵐賞からパドック見始めます。
 このレースは1着同着。ダービー前に皆さんに薄く広く馬券資金を支給しようというJRAの心配りが垣間見えます。
 1着ムイトオブリガードはここから3連勝でアルゼンチン共和国杯2着。同着のパリンジェネシスも若干足踏みしましたが,年末〜2019年初戦のサンシャインSを連勝。
 そして,下位勢からも,シークレットパスが障害入りして中山新春JSを勝利し,今後が期待されております。また,サンデームーティエがエダテルを乗せてダイヤモンドS2着。これを書いている2019年3月時点で,天皇賞出走は不明ですが,はてさて,どうなるか。

青嵐賞
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 上り 人気 馬体重
1 4 ムイトオブリガード 牡4 57 ルメール 2:22.9 10-10-10-10 34.6 1 484(-2)
1 8 パリンジェネシス 牡4 57 川田将雅 2:22.9 同着 4-4-4-4 35.1 4 510(0)
3 10 イチダイ 牡5 57 内田博幸 2:23.3 2.1/2 8-8-7-8 35.1 3 526(-4)
4 2 スマートルビー 牝5 55 戸崎圭太 2:23.3 クビ 6-7-7-6 35.2 2 440(-2)
5 14 コスモジャーベ 牡5 57 松岡正海 2:23.5 1.1/4 10-10-7-8 35.3 7 478(0)
6 7 ケイブルグラム 牡5 57 池添謙一 2:23.5 ハナ 6-4-4-6 35.5 9 524(0)
7 1 マイネルクラフト 牡5 57 丹内祐次 2:24.2 4 8-9-10-10 35.9 11 488(0)
7 13 ジャーミネイト 牡4 57 石橋脩 2:24.2 同着 13-13-14-13 35.7 6 462(-8)
9 9 サンデームーティエ 牡4 57 北村宏司 2:24.3 クビ 2-3-4-4 36.4 8 442(0)
10 5 コールストーム 牡4 57 武豊 2:24.4 3/4 1-1-1-1 36.8 10 500(+2)
11 6 ドラゴンズタイム 牡7 57 大野拓弥 2:24.5 1/2 12-12-12-13 36.0 13 446(0)
12 3 シークレットパス 牡7 57 江田照男 2:25.0 3 14-14-12-10 36.7 14 466(+4)
13 12 マイネルカレッツァ 牡6 57 柴田大知 2:25.3 1.3/4 5-4-2-3 37.6 12 510(-4)
14 11 アジュールローズ 牡5 57 ボウマン 2:26.2 5 3-2-2-2 38.6 5 520(+4)

 続いて,準メインはむらさき賞。エアウィンザーがここからチャレンジCまで4連勝することとなります。
 また,3着ミッキーグローリーはこのあと阿武隈S勝利からの京王杯AH勝利,2着アップウォークは秋にウェルカムSを勝ってオープン入り。クラウンディバイダとクリノヤマトオーもその後勝ってオープン入りしており,なかなかのメンバーでありました。

むらさき賞
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 上り 馬体重
1 7 エアウィンザー 牡4 56 M.デム 1:45.4 4-6-8 33.3 1 496(0)
2 9 アップクォーク 牡5 56 ボウマン 1:45.4 クビ 12-12-12 32.8 3 514(+8)
3 13 ミッキーグローリー 牡5 56 ルメール 1:45.4 ハナ 2-3-4 33.7 2 546(+2)
4 4 ハギノアレス 牡4 55 田辺裕信 1:45.5 クビ 8-9-8 33.4 8 522(+8)
5 6 クラウンディバイダ 牡5 54 大野拓弥 1:45.7 1 1-1-1 34.3 10 474(+2)
6 12 プロフェット 牡5 57 川田将雅 1:45.7 クビ 10-6-6 33.8 7 464(+2)
7 14 コスモナインボール 牡6 54 丹内祐次 1:46.0 1.3/4 2-2-2 34.5 14 486(-2)
8 1 クリノヤマトノオー 牡4 56 藤岡康太 1:46.0 ハナ 4-3-4 34.3 5 458(+4)
9 3 サーレンブラント 牡4 55 岩田康誠 1:46.1 3/4 14-12-12 33.5 9 452(-4)
10 15 エンジニア 牡5 56 北村宏司 1:46.1 ハナ 4-3-3 34.5 4 482(0)
11 8 コーカス 牡4 55 戸崎圭太 1:46.2 3/4 11-9-10 33.9 6 506(+2)
12 2 マイネルラフレシア 牡5 55 柴田大知 1:46.3 クビ 8-6-6 34.4 12 468(-2)
13 10 セセリ 牡7 52 武藤雅 1:46.4 1/2 7-9-10 34.0 15 504(0)
14 11 ブライトエンブレム 牡6 57 三浦皇成 1:46.4 ハナ 13-14-14 33.6 11 510(-2)
15 5 ヴィーナスアロー 牝4 50 藤田菜七 1:48.7 15-15-15 35.5 13 418(+6)


 ってなわけで,日本ダービーです。よく見えたのは後付けでもなんでも泣く,ワグネリアン。でも,この大舞台で福永を買えますか,って話です。キャラってのがあるわけですよ。もう。


 ところで,エポカドーロがパドックに出てくるのが遅く,しかも出てきたと思ったら横に白いのを1頭引き連れておりました。どうも,地下馬道で硬直し,シュガーヒルを帯同させることにしたようです。少なくとも,自分がナマでこのような併せ馬パドックを見るのは初めて。海外含めても初めてじゃなかろうか。過去にどれくらい例があって,どういうルールでこれが可能になるんでしょうかね??ダービーだから許されたのか,ローカルの未勝利戦でも可能なんでしょうか??

第85回東京優駿(G1)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 上り 馬体重
1 17 ワグネリアン 牡3 57 福永祐一 2:23.6 4-5-6-4 34.3 5 450(-2)
2 12 エポカドーロ 牡3 57 戸崎圭太 2:23.7 1/2 1-1-1-1 34.7 4 490(-2)
3 7 コズミックフォース 牡3 57 石橋脩 2:23.8 クビ 4-3-2-2 34.7 16 464(-2)
4 14 エタリオウ 牡3 57 ボウマン 2:23.8 ハナ 17-14-13-15 33.5 13 454(+4)
5 8 ブラストワンピース 牡3 57 池添謙一 2:23.8 ハナ 8-5-5-4 34.5 2 532(+10)
6 1 ダノンプレミアム 牡3 57 川田将雅 2:23.8 アタマ 3-3-2-4 34.6 1 498(0)
7 6 ゴーフォザサミット 牡3 57 蛯名正義 2:24.0 1.1/4 8-8-8-7 34.5 7 496(0)
8 15 ステルヴィオ 牡3 57 ルメール 2:24.0 クビ 15-16-13-12 33.9 6 462(+2)
9 4 アドマイヤアルバ 牡3 57 丸山元気 2:24.1 3/4 18-18-18-18 33.4 17 472(+8)
10 10 ステイフーリッシュ 牡3 57 横山典弘 2:24.2 クビ 8-10-11-11 34.3 10 452(-2)
11 2 タイムフライヤー 牡3 57 内田博幸 2:24.4 1.1/4 11-10-9-9 34.7 14 450(-4)
12 5 キタノコマンドール 牡3 57 M.デム 2:24.4 クビ 15-16-17-16 34.0 3 490(-12)
13 18 サンリヴァル 牡3 57 浜中俊 2:24.5 1/2 6-8-9-9 34.9 12 494(+6)
14 13 グレイル 牡3 57 岩田康誠 2:24.6 3/4 13-14-16-16 34.2 9 486(-8)
15 9 オウケンムーン 牡3 57 北村宏司 2:25.0 2.1/2 11-12-13-12 34.9 15 448(-6)
16 16 ジェネラーレウーノ 牡3 57 田辺裕信 2:25.3 1.3/4 2-2-2-2 36.2 8 498(+2)
17 11 ジャンダルム 牡3 57 武豊 2:25.4 1/2 13-12-11-12 35.3 11 488(-4)
18 3 テーオーエナジー 牡3 57 藤岡康太 2:26.2 5 6-5-6-7 36.7 18 504(+4)

 この日の国歌独唱はさだまさしさん。まだやったことなかったんですな。

 で,レースは,といいますと,あらためて振り返るまでもなく,ワグネリアンが,福永らしからぬ,勝ちに行くレースをして,勝利。
 馬券は外れてますし,福永自体そこまで好きな騎手でもないし深い思い入れがあるわけでもないので特段彼のダービー制覇に思うところがあるわけでもないのですが,まあ彼らしからぬレースぶりは,彼のダービーへの思いもあったんでしょうし,それが伝わってくるレースでした。福永家の悲願,という彼の言葉はまさにそのとおりでしょうし,福永家には,本当におめでとう,と言いたいところです。

発走前の様子。さすがに混んでおります さだまさしさん登場
1周目 ゴール 戻る各馬
勝者の帰還 確定!

 さて。このあとは織田ライブ。時間的に余裕があると勘違いしており,最後は慌ただしく渋谷駅からタクる羽目になりました。
 あらためて見てみると,さくらももこさんから花が出てますね……。さくらさんが亡くなるのは,これから3か月弱後の8月15日です。ちびまる子ちゃん世代の人間としては,非常にショッキングなニュースでした。


 そんなわけで,かけ足で東京遠征終了。
 まあ,自分の自堕落な生活を考えるに,織田さんのような還暦を迎えられる自信は皆無なのですが,自分は自分なりになんとかしていきたいと思っているのであります。ピーヒャラピーヒャラパッパパラパーなのでありますよ。


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