ラオノガイセンモン

 ビエンチャン2日目。この日の目的地はブッダパークです。このためにここにやってきたのです。

 とりあえず,ホテルで朝食。おかゆです。ビエンチャンにはおかゆ文化があるのか,それともホテルが主に中国人向けにおかゆを出しているのか,どっちかは分かりません。


 では,まずは向かいにあるお寺にご挨拶。Wat Mixaiというお寺のようです。本堂の入口ではなにかお勤め中だったので,本堂には入っておりません。まあ,これからブッダパークに行くからいいのさ。

ルアンパバーンのような
大きな英語看板はなく
こんな手作りの表記でした
本堂
ちょっと赤みがかった黄色で
日に照らされていい感じ
何かお勤め中だったので
中には入らず
小学校です 小学校の手洗い場だと思われます

 あとは,歩いてバスターミナルへと向かいます。人通りも車通りも多く,街も広いです。さすが首都。
 適当に街歩き。暑いですが,まあ耐えられます。空気は相変わらずよろしくない。ポーンサワンはもちろんのこと,ルアンパバーンと比べても街がアスファルトで覆われているんですが,それでも砂埃が多い。体調がよければいいんでしょうが,喉がやられつつある身にはきついです。数ヶ月後にはマスクが当たり前の世の中になっているとはこのころは想像もつきませんでしたが,自分は1人マスクして不審者感あふれてました。

ルアンパバーンにはメイソーがありましたが,ここにはダイソーがあります
ハードロックカフェと並ぶというのがびっくり
道路の様子
なぜこんなに土埃が多いのか
観光地の案内がひっそりと
ここには中国語はないみたい
意識しなかったけど
電線の量が凄いですね
道路の様子 2020とHokkaido 警察署 ブルネイダルサラーム大使館 ブッダパークへの案内するぞ
というトゥクトゥク広告
おいらはバスに乗るから
使わなくてオーケー
大統領府

 そして,タラートサオショッピングモール。インドでも似たような感じのモールをみました。よく言えば由緒ある,悪く言えば若干古くなったショッピングモール,という感じであります。
 ビエンチャンはさすが首都だけあって,物乞いがいました。社会主義国とはいえ,やはりこういう人はいるのです。
 そして,このまわりも若干ごみごみしていて,脇にバイクの駐車場があるのはいいんですが,ナイトマーケットのような市場が形成されており,ショッピングモールの高級感とはほど遠い空気感ができております。このあたりは無理矢理にでもショッピングモールだけでも豪華にしてしまおう,というスタイルでは無いんですな。出店のための賃料はいくらくらいなんだろうか。結構権利関係ドロドロしてそうです。

TALAT SAO MALL 物乞われました 向かい側は建設中
中華資本が入ってますね
あらためてモールに近づく バイク駐車場
モール入口 その脇を進んでいきます。多くの店が出ており,よくも悪くもモールに高級感が無い
モール脇には店が並びます フードコートがあります
ここもモール脇の高級感は無い

 てことで,ショッピングモールを抜けると,そこはバスターミナルです。
 ビエンチャンのバスシステムは(なぜか無駄に)ハイテクであることが知られており,バスの所在もGPSで表示されます。日本と変わりませんね。それもそのはず,バスは日本から寄贈されており,日本の影響が強いのであります。”From Japan”ではなく,”From The People of Japan”になっているのは,ラオスが社会主義国だからなのか,特に意味が無いのかは分かりません。
 そして,バス乗り場の案内もしっかりしております(壊れてるけど)。英語表記付き!なんだこれ,下手な日本のバスターミナルよりもよほどしっかりしてるじゃないか。

バスターミナル! 脇はごちゃごちゃ バス停案内
ブッダパーク行きはCBS-2ですね
ウドンタニ行きの
インターナショナルバス
日の丸がほどこされたISUZUののバス
これは京都から
京都の知名度があってこそ
この表示になったのでしょう
バスターミナル2 年季の入った日野のバス ここにも日の丸 これもいすゞ

 とまあ,案内がしっかりしているので,余裕綽々でバスターミナルと,居並ぶ日の丸を眺め,別に自分が何をしたわけでもないのになんか嬉しくなっておりました。
 だけんども,しかし。
 バスターミナル2に,14番のバス停がありません。ほかのバスのバス停はあるのに,いったいこれはどうしたことでしょうか。なんども探してみましたが,無い,無い,無いぞなもし。
 やむを得ず,交差点にいた警備員?さんに「ぶっだぱーく?」と聞いてみましたが,指示されたのはよく分からん車で,明らかに14番のバスでは無い。なんだなんだ,いったいどういうことだ。
 で,アプリを見ますと,14番のバスは2台表示されております。いずれもビエンチャンバスターミナルからは遠くにおります。しかし,バスが動いていることは間違いない。

 どうするか迷った(タクシーを使うか,諦めてビエンチャンでのんびりするか)んですが,そもそもビエンチャンに来たのはブッダパークに行くためであり,それを考えるとやはりビエンチャンでのんびり,は選択肢としてとれない。というわけで,確実にいる14番のバスを捕まえるために,GPSにうつっている14番のバスがここに戻ってくるタイミングを待つことにします。それまでは,ビエンチャン観光。時間的に,パトゥーサイには行けそうです。暑さに耐えきれるのかが気がかりだけど。

 てことで,ショッピングモール内を探索し,その後パトゥーサイを目指すことにしました。
 まずはショッピングモール。建物内なので涼しいのはありがたいんですが,なんか中もあまり高級感はありません。日本で1階に化粧品ブランド店が入ってることの意味が分かったような気もします。

脇のドアから入ると,中は雑然としております
一応,外の店よりは多少高級感ありますが……
正面から入るとこんな感じ
これだときれいですね
電化製品が売られていると
高級感が出ます
吹き抜け エスカレーターで2階へ
3階の電気が消えてますね…
2階から1階を見下ろす 3階へのエスカレーターは封鎖 2階は宝石店ばかり
貨幣価値が怪しいために,金が買われるのでしょうかね……?

 さて,さらにあるいてパトゥーサイ。パリの凱旋門を模してつくられたとされております。現地では「凱旋門を模して」という部分になんの違和感もなかったんですが,よくよく考えてみると,ラオスから見たらフランスは占領者。凱旋って,何の凱旋?
 てことで,おしえてWikipedia。どうやら,「1962年から、内戦の終結とパテート・ラーオの勝利を記念して建造が開始された」ということのようです。フランスを追い出して国内を統一したことを記念して,追い出したフランスの凱旋門を模した建築物を建てるというのは,皮肉が効いてていいですな。英語版Wikipediaはもうちょっと詳しくて,本来は空港建設のためのアメリカの資金を流用したようです。さすが社会主義政権。なかなかやりよるな。ちなみに,この英語版Wikipediaでは建造は1957年〜1968年の間とされてますね。日本人の調査により,これが5年縮まったようです。気になるのがフラ語版Wikipedia。きちんと対仏戦争勝利記念と書いてますね。よいよい。

見えてきました 斜めから 近づく 仏教的な装飾が施されております
したの左右にいる奴はあまり見ない造形
上部の装飾 見上げる
簡単な解説 真ん中の上部の絵 噴水側を臨む 店と店の前でくつろぐ方々 チケット チケット売店

 というわけで,のぼっていきます。パリの凱旋門にのぼったことはないです(登れるのかも知らない)が,ここは中は普通のコンクリ建物の中のような様子で,あまり風情がありません。たたずまいから,どうしてもキリスト教会に登る気分になってしまうのですが,それとは全く異なる趣であります。
 そして,中間階には土産物屋さんがはいっています。なんというか,雰囲気が暗く,しかも土産物と言ってもあまり魅力的なものも無く,中途半端です。果たしてちゃんと売上あがってるんでしょうか……。
 さらに上に上がると,一旦外に出ます。そして,真ん中の塔に入ります。気分はドラクエ。真ん中の塔も3階になっていて,1階2階に土産物屋。スペースがあったら土産物屋を詰めてやれ,という強い意思は見受けられますが,

こんな階段をのぼっていく このあたりが仏教建築っぽい 途中階の土産物屋
その上の階の土産物屋 一旦外に出ます 四隅の塔はこんな感じ
真ん中の塔へ 真ん中の塔の1階の店舗 真ん中の塔2階。ここかららせん階段でさらに上に上がれます
最上階に到達 最上階の窓はこんな感じ
あまり見晴らしはよくない
最上階からの眺め 最上階の天井部。それなりにガタがきてます
中層階の片隅に
鎮座する仏像です
噴水側の眺め 手前は学校か何かでしょうか? 四隅の塔の上部
仏像の造形が細かい
道路が伸びます 豪華な建物が眼下に 遠くに高層ビルが見えた Google Photoさんがつくったパノラマ写真
こうやって見ると,あちこちで工事してますね

 そんなわけで,凱旋門から外に出ました。気分は凱旋門賞制覇,ってところですね。
 さて,せっかくなので凱旋門がある広場をちょっと歩きます。
 このまわりは中国色が強いです。中国から友好の証として贈られた,という記念碑もありますが,贈られたのは噴水なんでしょうか,なんなんでしょうか??いずれにしましても,肝心のフランスはなにやってんのよ。

ネスレの熊と椅子
熊は募金箱かと思ったら
ネスレのキャラクターみたいです
陶器の皿や壺が集まってできた塔
「中老友誼長存」とあるので,中国がラオスに対して「これからもよろしくね」と笑顔で送ったものなのでしょう。恐ろしや恐ろしや。
このあたりにラオスでの中国の存在感が見えますね
クリスマスツリーと
ハッピーニューイヤー
噴水越しの凱旋門
だんだん近づいていってみました
中国とラオスの友好のため
中国から贈られたとのこと
これはAirAsiaの宣伝
上から見えた豪華な建物
総理府のようです
最後に見上げてさようなら!

 さて,再度バスターミナルに戻ります。

国連の事務所がありました モールに戻る

 バスターミナルまわりの屋台で,魚を買い食い。火が通ってるので大丈夫でしょう。頼むから葉っぱを水洗いしないでいてくれよ(腹は下さずに旅を終えてます)。

こんな感じのところ 焼き魚〜!!
なんで中途半端な日当たりの場所で写真撮ったんでしょうね,私は

 さて,もうすぐバスが来る,はず。頼むから来てくれ。

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