浜野谷憲吾オーシャンカップ2021制覇記念

西武多摩川戦2020〜多摩川編〜

1 多摩川競艇場

 これを書いているのは2021年7月28日です。この直前の2021年7月25日、浜野谷憲吾がSGオーシャンカップを優勝しました。なんと14年ぶりのSG制覇だとのことです。前回のSGは2007年の平和島総理大臣杯。ボートレースクラシックではなく、総理大臣杯です。あの、植木が優勝戦でフライングして引退の一因になったのではないかと言われている、あの総理大臣杯です。浜野谷ってあれからSG勝ってなかったのか(その間にあの2010年賞金王が挟まっているのです)。それを思うと、この年でSGを制覇したのは本当に凄いです。あらためて、おめでとうございます。


 新型コロナウィルスで世間が暗くなる中、経済を回し、税金を納めるべく多摩川競艇場へ乗り込みます。ほかにやることがないから競艇場に行った、というのが正解ではありますが。
 多摩川に行くのはよく考えたらかなり久しぶりで(後述の通り、5年ぶりでした)、かつてはホームプールとして1開催前日乗り込んで喜んでいたのが嘘のようです。

 そんなわけで、多磨霊園からバスで多摩川競艇場へ。予算削減の波の中で、自分が初めて多摩川に行ったときにはまだ西口なるものが存在していて、府中本町からのバスはそっちに着いていたように記憶しておりますが、気付いたら西口は封鎖され、府中本町からのタクシーはなくなりました(そもそもバスとタクシーが両立していたのが凄いと思うんだが)。そこへきてコロナ禍ですから、もしかしたら多磨霊園からのバスも無くなってるのかな、とちょっと不安になりましたが競艇ラッピングのバスなどほかに使い道がないのか、きちんと運行されていました。ありがたやありがたや。

バス待ちの列 バスがやってきました
バスにはまだ
ウェイキーがのっています
多摩川競走場
という表記です

 体温チェックとアルコール消毒を済ませて入場。これを書いているのは約1年後の2021年7月ですが、この体温チェックで引っかかった人を未だかつて見たことが無いので、自分が第1号にならないか不安で仕方ありません。

 場内はソーシャルディスタンス(分かったようで分からない英語ですが、一気に広まった用語なので、この言葉を考えた人は極めて優秀だったといえるのではないでしょうか)を取るべく、利用不可能な座席があったり、食堂も椅子が間引かれていたりします。
 コロナウイルスの関係では、やはり予想屋さんは声を出して予想したり勧誘したりできないので、この日はみなさん休業。みなさん、持続化給付金だけでやっていけるのでしょうか。予想屋さんはやっぱり舟券で生活できるのかな。なんにせよ、多摩川と江戸川の予想屋さんは客寄せでそれなりに予想を話してくれる人が多く、初心者時代に結構勉強させて貰いました。皆さん元気に復帰できるとよいですね。

自分が知ってる多摩川に
ヤマザキデイリーはない
入場口 中はこんな感じで、特に何も変わらない多摩川です 座席は適宜間引かれてます 孝養の像はマスクなし

 多摩川と行ったら牛炊です。まあ、常連さんからしたら毎日こんな塩っ辛いもの食べてたら高血圧で死んでしまうんでしょうが、私のような素人からしたらやはりここでしか食べられない牛炊は偉大な料理です。
 この牛炊、自分の感覚では来るたびに値上がりしている印象でした。ただ、現実的に来るたびに値上がりすることはあり得ないので、単に自分の中の価格設定が誤っていて、来るたびにその頭の中の価格設定とのずれをみて「値上がった」と思い込んでるだけなのでしょう……と思っていたのですが、どうも2012年2013年の食べログ口コミだと700円、2016年のブログだと750円です。こちらのブログですと、2020年に最終更新されたようで本文には850円と書かれていますが、写真では800円となっています。つまり、数年に1回、順調に50円ずつ値上がりしているようで、ここ最近の私の多摩川行きの回数を考えると、「来るたびに値上がりしている」という感覚は間違っていなかったのかもしれません。

 ちなみに、多摩川もう1つの名物はおそらくチキンカツで、これは昼を食べてからもうちょっとしてから、3時のおやつ的にゆっくり食べよう、と思っていたところ、案外あっさりと完売してしまいました。残念。こちらは昔は250円だったんじゃなかったかと思いますが、この日は300円でした。

食堂も座席が間引かれてます 牛炊 チキンカツ完売 代わりにいかげそ

 今回、多摩川に行くのはどうも2015年の多摩川記念以来のことで、なんと5年ぶりだったのです。そして、5年ぶりに多摩川に行って驚いたことがあります。そう、水面側が芝生になってました
 ……
 …
 「今頃お前は何を言っているのか」という感じで、普段から競艇場に行かないまでも競艇の中継なりなんなりをみていたら当然気付いているべきことなのですが、普段から競艇もSGのときだけポチポチスマホ投票してるレベルなので、まったく気付いていませんでした。本当にこれだからニワカは困ります。
 それにしても、水面側が芝生になるだけでずいぶんと雰囲気が明るくなります。芝生の維持管理にはお金がかかると思いますが、これはいいですね。競馬場ほどの開放感はないのでここで横になってごろ寝、というわけにはいきませんが。
 ちなみに、多摩川のゆるキャラと言えばみんな大好きかわうそのウェイキーとその彼女?のリップルで、そこを萌えキャラの静波まつりが侵食している、という認識でした。当初はゆるキャラは添え物的に立ってればよかったのが、最近では自らしゃべって広報できる人間キャラの方が使い勝手がいいのかもしれません(そりゃTwitterで「またFかよ」なんて主催者側が書く日が来るとは思わなかったよなあ)。そんなわけで、ウェイキーの所在はだんだんと失われている印象であります。


 上にも書きましたが、コロナ対策ということで、座席は間隔を保つように指示が出ております。まあ、もともと客は多くないのでこれは基本的に守られております。
 他方で、喫煙室の「最大利用人数4人」というのは、そもそもそういうルールを作った側も利用者が守るとは思ってなかっただろ、といいたくなります。ルール作る以上は守らせる努力をしてください。


 多摩川といえば、過去の「競艇」の歴史を思い起こさせる様々な看板はなおも健在。両替屋などは存在すら過去のことになっていますし(自分が競馬を始めた頃はウインズにそれっぽいのがいたようないなかったような)、コーチ屋の手口も令和の世の中になると歴史の一部として消えかねないものなので、こうして多摩川が語り継いでいくことは非常に大事なことであります。


 今更ですが、この日の出走表と開催案内。
 ……ところで、江口はなんで裏(表?)のオーシャンカップじゃなくてこんなところにいるんだ。というレベルで、最近の競艇事情に疎いのであります。



 てなわけで、11レース。南がイン逃げ成功。

ボートレーサー レースタイム
1 1 4466 南   佑典 1'50"4
2 2 4907 小池  修平 1'51"6
3 6 3699 富永  正人 1'53"0
4 4 3934 鋤柄  貴俊 1'54"1
5 3 4560 庄司 樹良々
6 5 3882 新田  智彰


 この日は、私が到着してからは1番がオール3連対。8R〜11Rまで1番が4連勝。もうこういう堅い日には私はやってられません。
 というわけで、12R、優勝戦です。最後まで流れに抗って穴を狙うか、最後は諦めて堅く行くか。迷った結果、中穴を狙います。


 すると……最後の最後で、6番梶野が勝利。舟券は大荒れとなりました。
 そりゃまあ、東京の梶野は押さえでは買ってましたが、さすがに頭では買えなかった。せっかく最後に荒れたのに。無念。


ボートレーサー レースタイム スタート情報
1 6 4140 梶野  学志 1'49"7 .01
2 3 4055 吉田  俊彦 1'51"5 .09
3 1 4428 有賀  達也 1'52"6 .11
4 2 3159 江口  晃生 1'52"9 .16
5 4 4653 小野  達哉 .15
6 5 3885 久田   武 .10  抜き



 そんなこんなで、コロナ禍で大変なさなか、きちんと納税して帰った私はえらい。


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