釜山競馬場観戦記後編(釜山旅行記その10)

11.12 第7レース。1800mコースと女性騎手発見

 7レース。バスの時間を考えると残りは7レース8レースだけということに加え、返し馬診断で外し続けているので、あらためてパドックへと向かいます。
 パドックの雰囲気はもうおおよそ分かっているので、後ろの方に腰掛けて各馬の様子をぼーっと眺めていたのですが……騎乗命令が出たのち、最前列にいたおっさんが、騎手に話しかけておりました。そして、騎手はそのおっさんに応えます。韓国ではパドックで客と会話してもOKなようです。禁止されてる国って日本以外にどこがあるんでしょうかね。
 そして、その応えている姿を見て、騎手が女性であることに気付きました。おお、女性騎手がいたのか。
 ただでさえパドックに陣取ってる人が少ないのに、騎手に話しかけるほどやる気のあるおっさん、果たして馬主なのか、単なる女性騎手好きのエロオヤジなのか、騎手のご家族なのか、私には分かりかねますが……ストーリーとしては、エロオヤジということにしておくと楽しめるのではないかと思います。

 なお、私もエロオヤジですので、その姿をほほえましく眺めるだけではあきたらず、嬉しそうに騎手の写真を撮ってました。普通に考えると、直接話してコミュニケーションを取る奴より、遠くからニタニタ写真撮ってる奴の方が100倍ヤバいですね。救いようがありません。
 ついでに、予想誌冒頭の騎手の騎乗レース一覧を見直します。ハングルが読めないのがきついですが、7レースの3番をキーにすれば見つけられますね。その結果、2レースの3番と6レースの4番にも彼女が騎乗していたことが分かりました。そして、よく分からんのですが、記録上1レースの2番にも乗ってました(あらためて写真を見返すと確かに乗ってるのは彼女っぽい)。どこかで騎手変更があったのだと思いますが、予想誌上のデータが反映されないタイミングで騎手変更があったんでしょうね。それにしては、騎手変更のアナウンスがなかったような気がするんですが、単に私が気付かなかっただけでしょうね。そこで騎手変更に気付いていれば、もっと早くから女性騎手の存在に気付けたかもしれなかったのに。エロオヤジパワーが足りませんな。なお、この次の第8レースにも乗る予定があることが判明したので、現地のおじさんと彼女の会話シーンをしっかり撮りたいところ。

パドック。騎手が馬の所に向かう様子 こちらのお客さんも
声かけしてました
誘導馬 予想誌の騎手騎乗レース一覧を
再確認
女性騎手の名前の読み方を
Googleさんに聞いた図
Dream Run With Star Good Daddy
Choi Eun Gyeong騎手とおじさん Good Daddyに騎乗する騎乗するChoi Eun Gyeong騎手
周回して戻ってきたときはひと言二言 Super Crack
Shine Monster Yeonseung Glory Running Warrior
Heart Breaker Boomy Star Doctor Leo
Corner One

 さて、レースを見に行きます。このレースは1800m戦。この日最長距離のレースとなります。
 予想誌は読めないし、パドック・返し馬診断しかしてないからレースの距離なんて全く意識してませんでした。
 そして、コースを見ると、思わぬ所にゲートがあります。なんと内回りコースを使用するようです。てっきり調教用のコースだとばっかり思ってました。まさかレースでも使用するとは。内回りはゴールまでコースがのびていないので、内回りから外に出るのでしょう。これは楽しみ。

 というわけで、あわててスタートの近く、スタンドの座席の一番奥側まで移動します。せわしない日本人ですな。
 しかし、せっかくスタンド前(というほど前じゃないか)発送なのに、スタートをしっかり見に行こうというマニアはいないのですね。ちょっと寂しい。
 あと、カンパイおじさんの正しい配置がどこまで全世界的にルール化されてるのか知らないんですが、ここではカンパイおじさんが2人スタンバイしてました。ほかのところも2人なのだろうか。
 一応動画も撮ってたことを思い出しました。スマホから撮っててズームもしてないので見づらいですね。なんで撮ってたのでしょうか。

5分前 スタートゲートを見る
内回りなこともあってか、ゲート近くまで行って観戦する人はいませんね
日も暮れてきました
1800mコース設定 残り30秒ちょっと 枠入り 分かりづらいですが、カンパイおじさんは2人おります
スタートしました 1周目の内回り 内回りコースから外回りの直線に出てくる
最後の叩き合い。Running Warriorが抜け出して勝利 結果

 このレースはパドック馬券で買った7番Running Warriorを購入。1点買いです(単勝1点買いを自慢するようになったら終わりだと自分でも思う)。結果、6倍ついて、この日の収支が一気にプラスに。今まで通りのレートで買ったら次のレースを外してもこの日のプラス収支が確定。そして、最終だからといって大金をぶっ込むことはしないので、プラス確定であります。この時点で、持ち前の貧乏性が出ており、「大量に出してしまった現金を競馬場で使う」という発想が消え失せております。

 なお、成績を見直すにあたり、このレースからは韓国産馬の血統も調べるようにしたんですが、9番YEONSEUNG GLORYの母の父がサクラシーキングでした。ほかには特別な馬はいなかったかな?

当たり馬券を
バウチャーに追加しに行ったら
機械の整備をしてました

11.13 第8レース。女性騎手を追いかける

 さあいよいよ個人的最終レース(第9レースまでいるとバスに間に合わない)の、第8レースです。いい加減日も暮れてきて、私のような素人がパドックの写真を撮るのが辛くなってきました。
 なお、暗くなって馬を引いている厩務員さんの服が目立つようになり、ようやく、厩務員さんの服に馬番が書かれていることに気付きました。今まで何を見てたんだ俺は。
 そして、さきほどのパドックをふまえて騎手とパドック客が話しているシーンをしっかり撮ろうと思ってたはずなのに、なぜかパドックへの到着が遅れています。どこかで寝落ちしたか、寒いから避難してたら時間がすぎてたのか、ちょっと記憶がありません。
 とりあえず途中から慌てて動画を撮り始めたのは記録に残っております。

 んで。先ほど発見したChoi Eun Gyeong騎手は11番。そして、もう1人。3番も女性騎手でした。なんと2人も女性騎手がいたのか。エロオヤジ大興奮です。
 そして、この3番のKim Hye Sun騎手。この人の読み方はキム・ヘソンであるとバレています。なぜかというと……このお方、2023年のダービージョッキーなのであります(netkeibaの記事)。当年度のダービージョッキーを知らないとは、お恥ずかしいったらありゃしない。エロオヤジとかそういう次元ではありません。
 キムヘソン騎手も、もちろんこの日既に複数鞍乗っており、2レース7番、4レース4番、6レースの1番だったようです。まったく気付いてなかった。

 まあ何がいけないかというと、自分が韓国に興味がなさ過ぎて、名前を聞いたときに男性か女性か分からない、というのがいかんですね。自分が知ってる韓国人女性というとユンソナとかチェジウとかになるわけですが、ソナやジウが女性特有の名前なのかどうか、さっぱり分からん。
 なお、6レースでChoi Eun Gyeong騎手に話しかけてたおじさんはいなくなってましたが、このレースでもChoi Eun Gyeong騎手は周囲からの声かけに愛想良く話しておりました。もしかしたら馬主なのかもな。

Pilgrim Choegang Marine Nakdong JeonsaとKim Hye Sun騎手
Named Wonderful Bobcat Bobby Sparrow Purple Line
Loki Bliss Yeosu Tornado Doctor Cuckdo
Great OneとChoi Eun Gyeong騎手

 さて、最終は1600m。1600m戦もこの日初めてですが、普通に外回りコースです。面白みがありませんね。なお、1600mコースは2コーナーポケットからの発走となります。
 馬券は、というと、方針は変えません。こういうところでエロ路線に走らないあたりが帰って気持ち悪いですね。パドックは全体的に大人しかったのですが、比較的良かったのが4と9.返し馬では4と5。それなら4に全部ぶっ込むのが漢だろう、といいたくなりますが、こちとら性別は男でも人間的に漢ではないので、4と5の単勝と459の馬複ボックス。プラス確定してるのに最後まで当てにいってるから始末に負えません。

 そして……勝ったのは11番、Great OneとChoi Eun Gyeong騎手でした。自分が買った馬だと、4番の4着が最高着順。私の選馬眼などそんなもんです。
 最後に女性騎手が勝利するという、エロオヤジ万歳な展開となったのでした。私もちゃんとエロオヤジに徹していれば……。

 帰り道なので、検量場前まで行きましたが、女性騎手が勝ったのを見に来たエロオヤジは私くらいなもんでした。日本だったらサインを求める大行列ができているところでしょうが、韓国はそのへん純粋な馬券ファンが多いのでしょう。パドックで話しかけてたおじさんもエロオヤジではなく単に騎手に話したいおじさんだったのでしょうか。つまるところ、女性騎手をストーキングしてる私が一人ダメダメだということなのであります。
 ちなみに、検量場では、Choi Eun Gyeong騎手は馬からおりるなり「疲れた~」という雰囲気でしゃがみ込み、戻ってきたKim Hye Sun騎手に話しかけるなど、あざとい行為を連発しており、これが日本だったら私も「実力よりも愛嬌でのし上がろうとするあざとい騎手はろくなもんじゃない」などと言って露骨に嫌悪感を出しているところだと思われ、海外の女性騎手だとなぜこうも扱いが変わるのか、我ながら勝手なもんです。
 なお、検量室前でも動画撮ってました。エロオヤジパワー全開です。それにしても、動画だとこんなに明るく撮れるんですね。スマホって凄いですな。

1600mコース 下におりてきました レース中 Great Oneが先頭でゴール
検量場前に到着 Great OneとChoi Eun Gyeong騎手 疲れた様子を見せるChoi Eun Gyeong騎手
柵にもたれかかり、Kim Hye Sun騎手に話しかける
Choi Eun Gyeong騎手
再び話しかける 検量中 お疲れ様でした

 まあ、結論として、韓国競馬はパドック派も返し馬派も日本の種牡馬産駒大好き派も女性騎手派もみんな勝てる素晴らしい競馬場なので、是非みなさん訪問しましょう!ということで今日の釜山競馬場はこのへんでお開きとさせていただきます。

11.14 さらば釜山競馬場

 馬券バウチャーは、人のいる窓口に持っていったら何も言われずに現金に戻してもらえました。ありがとうございます。微額でも勝つって気持ちいいですね。当初の現金を消費して云々の話はどこに消えたんでしょうかね。

 スタンドに別れを告げ、競馬場をあとにします。ライトアップは中途半端な感じですね。インスタ映え的な雰囲気ではありません。

スタンドに別れを告げる 馬像のライトアップは無し お疲れ様でした 帰り道のライトの色が変わります
出口へ ゲート 入場券販売所 バスロータリー

 そして、ロータリーへ。おじさま方が並んでいるので安心です。後ろに並びます。しばらくして、バスがやって来ました。

バスが来ました

 今にして思えば、写真をよく見るとバスが2台やってきていることに気付くわけですが、当時の私は列に並んでやって来たバスに乗ればいいとしか思っていなかったので、やって来たバスにそのまま乗り込んだのでした。思い返しても(写真を見ても)列が2列あるわけでもなく、しかも乗ったのは先にやって来たバスです。ただ、このあたりは思い込みと先入観で、「18時台に下端行きのバスがやって来る」と信じ切っていたので、記憶は極めてあやふやです。
 そんなわけで、列に並んで流れるままにバスに乗り込みます。2-2の座席配置の観光バス的なバスですが、横におっさんが座ったので、ほぼ満席に近い状態だったのではないかと思います。

 そして、バスは18時9分に出発。これは18時予定のバスが9分遅れたのか、もともと18時10分予定のバスだったのか、今となっては分かりません。

 バスは、競馬場のゲートを左に出ました。あれあれ来た方向と逆だぞ。というわけで、例によってGoogle Mapさんと睨めっこ。5%くらいの確率で渋滞避けのためにどこかで下端方向に方向転換するのでは、と淡い期待を抱いておりましたが、残念ながらそんなことはおこらず、もう1つの駅に向かって進んでいきました。正確には、「もう1つの駅」に向かっているかどうかの確証も全くなかったんだけど、自分の中では、バスの混雑っぷりと相まって、まあどこかの駅には立ち寄るだろうと楽観的にGoogle Mapを見ていたのでした。

 そんなわけで、バスは無事駅に着きました。現在地の近くに「M」マーク。これで苦労なく帰れます。それに加えて、全員降りていくのでなお安心。横に座ったおっさんにどいて貰う手間もかかりません。

妖艶なバス車内 あれあれ 到着しました 僕はここにいる

 自分がどの駅にいるのかはよく分かっていませんが、大事なことは自分がいる駅名では無く、Google Mapさんが指示する帰路なのであります。GPSが動いており、Google Mapさんの指示があれば、今自分がなんという駅にいるのかはどうでもよいのです。
 今あらためて写真を見たところ、私がいた駅名は大渚という駅のようですね。てっきり周礼だと思ってた。もしかしたらどこかで「周礼に連れて行かれたなう」とかつぶやいていたりしたかもしれませんが、気にしないことにします。
 空港への乗換駅だということは表示を見て分かったので、乗る電車にだけ注意が必要ですね。

メトロ案内 空港行きはこっち メトロ改札へ よく見ると大渚と書いてあります ホーム。ここでは地上です

 そして、蓮山で乗り換えて釜山駅へ。メトロには慣れつつあります。

駅名だけ写真に撮っていた

12.トネヌ 釜山草梁店

 さて、夕食。
 前日に引き続き、一人飯@釜山的な検索ワードで検索し、1人でも入れる焼肉店を釜山駅近くに発見しておりました。店名も分かってませんでしたが、今Google Mapさんを見たら、トネヌ釜山草梁店とのことです。にしても、日本人が「1人で入れる店」として拡散しちゃうと、ボッチ日本人がわんさかやってきて店としては儲からなくなっちゃうのではないかと不安になります。
 とりあえず、私が入った時点では、金曜の夜なのにそこそこすいていたので、まあ私の存在が迷惑になることは無かったと思います。

 注文したのはわらトン、オリフンジェ、味付けカルビ。わらトンはおそらくここの名物、オリフンジェはハズレのない燻製鴨、味付けカルビはまあ王道。というわけで、合計25,000ウォンで充分おなかいっぱいになりました。韓国らしく、キムチとサンチュなどの付け合わせは全て込み込み。それどころか、頼もうか迷っていた卵茶碗蒸しなるものとおもわれるものもついてきました。これで儲かってるんでしょうか。
 とにかく、また釜山に来ることがあるかどうかは分かりませんが、もし来る機会があったら真っ先に行きたいお店であります。

メニュー 付け合わせ わらトン
焼きます 最後にやって来たのがカルビ もちろん焼きます お会計 店舗外観

 さて、お店から歩いて帰るわけですが、そのとき丁度テキサスストリートの辺りを通りかかりました。
 その交差点に、いかにもやり手ばばあっぽい妙齢の女性が数名おられます。椅子に座っているばばあはそのままでしたが、立っていたばばあはなにやら話しかけてきました。こちとら馬券で買ったとはいえ、ほぼトントンなのでもちろん無視します。
 のちに「テキサスストリート」で検索すると、やはり売春的な何か、しかもまさかのロシアがらみのものがあるようです。ロシアならテキサスじゃ無くてシベリアストリートとかじゃないのか、という気はするのだけれど、ネーミングセンスはよく分かりません。朝鮮戦争やその後に米軍兵がたくさんいたんでしょうが、どこからロシア人街になったのだろうか。ちなみに、歩いている限り、ロシア感はありませんでした。キリル文字も見なかったような。コロナでなにか文化が途絶えたのでしょうか。それとも、まだ時間が早すぎたのかな?
 一応、2017年の東スポ記事。この周辺にモーテルが多い理由もなんとなく分かりますね。今回はあえてモーテルで無く東横インに泊まったのだけれど、モーテルにぼっちで泊まるのもやはり試してみるべきだったか……。

 おまけの写真を3つ。東横インって釜山でも東横インだから凄いですね。

インスタ映え用 東横インのコンセント
目立つところにあるのは日本式で、
韓国式のものは電話の裏にあります

 では、おやすみなさい。また明日。

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