Pardubice競馬観戦記
NP
※ 本記事は白馬22号に掲載した一太郎ファイルをそのままHTMLに変換したものです。表示が崩れている箇所があるかもしれませんが,ご了承下さい。
6月末〜7月頭にかけて、中欧旅行に行きました。中欧旅行で行った競馬場は開催中2カ所、非開催日1カ所でありました。まずはチェコのPardubice競馬。「パルドゥビツェ」と呼びます。
場所
そもそも、ここに行こうと思っていた理由は、「チェコで世界最難関の障害レースが行われている」ということをどこぞの競馬雑誌を立ち読みしたからであります。
で、僕の情報は上記のかっこ内のものに限られておりまして、競馬場名もなにも分かったものではありません。
そんななか、ネットサーフィンしていると、
某ブログでPardubice競馬場についての記事を発見。目的地を設定。
事前の問い合わせメール(英語力の無さを晒す)
Re: questions about the racecourse
Racecourse <racecourse@pardubice-racecourse.cz>
2007/06/18 20:36:13
Dear Sir,
Thank you for your email. To your questions :
You don´t need to buy the tickets in advance, you can easily buy it at the entrance. It costs 70 CZK (2 EUR).
The first race starts at 1 p.m., the last goes around 5.30 p.m. (the start list not finished yet).
You can take the pictures in the area of the racecourse but not inside the truck (where the horses run).
If you have any other questions email me or call me.
Looking forward to meet you 30 June and kind regards
Hana Kamenicka
Dostihovy spolek, a.s.
tel. +420 466 797 115
www.pardubice-racecourse.cz
----- Original Message -----
From: "NP"
To: <racecourse@pardubice-racecourse.cz>
Sent: Sunday, June 17, 2007 1:02 PM
Subject: questions about the racecourse
> Dear maneger.
>
> Sorry for asking in English.
> And because I am not a native English speaker, sorry if there were a mistake in English.
>
> Hi.
> I want to ask a few questions about the race held on June 30,2007(Gold Cup day).
>
> First, do I have to book a ticket to enter the course, or can I buy a ticket at the entrance of the course?
> I don't need to enter the member's stand.
>
> Second, would you tell me the time of the races held?
> What time does the first race start, and at what time does the last race start?
>
> At last, am I allowed to take pictures inside the course?
>
> I'm looking forward to visiting the course, thank you.
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というわけで、中欧旅行○日目(何日目か忘れた。また旅行記で)、NPはクラクフ(ポーランド)から遠路寝台列車で到着。午前中市内観光、その後のトラブル(いずれ書く)を経て、(バスではなく)歩いて競馬場へ。
競馬場案内図
有名な障害レースは、矢印(ちゃんと印刷されることを期待)の通りに走って、1号〜30号障害を走るようであります。
で、上図を見ると、スタンドが9つもあってとんでもなく大きな競馬場を想像されるかもしれませんが、そんなことはありません。H・I・F・Gスタンドは、スタンドというより桟敷の変形版に近く、単に席があるだけです。
F・Gスタンド
Dスタンド。ここにはメンバー専用エリアあり。
手前がC、奥にB・Aスタンド
競馬場は家族連れ、犬連れが多く、週末の休息場、という雰囲気。汚い・臭い競馬オヤジの姿はあまり見られませんでした。
馬券は日本的な統一オッズ。特徴的なのは寺銭の取り方で、最低購入単位は20コロン(円安につき1コロン6円……歩き方では4.5円だったのに)なんですが、購入時に5%追加して払います。つまり、20コロンの単勝を買う場合、21コロン払うわけです。
で、今寺銭5%と書きましたが、オッズに寺銭分が反映されていないことは確認しておりません。ので、もしかしたらシステムを誤解している可能性もあります。はっはっは。
では、イギリス競馬的雰囲気はないのか、というと、若干あります。というのは、スタンド内に帽子屋があることであります。
この日のレースは最終レースを除いて全て障害。障害好きにはたまりません。距離は2800〜3000後半くらいだったような気がします(手許にレープロがないので適当)。
とまあ、障害は非常に楽しいのですが、欠点は映像技術。ターフビジョンがないのはまだいいとして、林の奥でどんなレースが繰り広げられているのか全く分かりません。テレビ画面も存在しないのです(1カ所、プロジェクターで壁に映像を映している場所があった)。なにしろ競馬場が広いので、肉眼では、林の奥でなくても向正面付近の障害もよく見えません。見てハラハラな障害の醍醐味が没却されておりますな。
コースなのですが、上図を見るとちゃんとしたコースが設定されているようにみえるかもしれませんが、あるのはだだっ広い野っぱら(下の写真の奥の方参照)。
はっきり言って、なぜ騎手がコースを間違えないのか不思議です。
完走率はだいたい9割ちょっと。1レースで落馬は1頭くらいだと思われます。
よく分からないのがスタート。スタンド前でスタートしてくれなかったのでよく分からないのですが、遠目に見ている限り、ゲート式のスタートではないような気がしました。
最終の平地レースはゲートスタートでした。
また、レースの合間にはチアバンドの演技披露(小学生くらいのやつと、中高生くらいのやつ)もありました。
さて、馬券。
別の所でも書きましたが、特徴は窓口のお姉ちゃんが若いこと。そして、かなりの確率で英語を喋られます。この都市では英語を喋るのは物乞いと競馬場の窓口だけ、と覚えておけば完璧です。
買い方は紙に書いて買えば外人でも無問題。英語を話す人も多いので口頭でもOKな場合が多いです。
オッズはブックマーカー方式。購入時に払戻額は固定されております。そして、多分オッズは変動してます(表示画面を凝視してたわけではないのですが)。変動するのはあたりまえだろ、と思われるかもしれないのですが、どうもブラチスラバが違う方式っぽいので、あえて書きました。
僕は、単勝と、単複(単勝10コロン+複勝10コロンの馬券)を買いました。1レース的中。一応プラスで終わりました。
よく分からないのが締め切り時間。時間は分かるのですが、タイミングがよく分からない。JRA的にブザーでも鳴らしてくれると助かるんですが。
あ、そうそう。競馬場の雰囲気を表していると思われることの1つに、ゴール前の馬の出迎え方があります。
これが、完全に拍手なのです。最後のたたき合いをしていても、なぜか拍手。もちろん、なかには天国と地獄の境目にいる人もいるのだと思いますが、全般的に拍手で出迎えるのであります。このことからも、レジャースペースの色彩の強さが分かる気がします。
多分印刷すると分からないと思いますが、窓口の若いおねーちゃん達の図(その前にいるおっさんは別にナンパしてるわけではない…と思う)
トリ先生向け。小学生のチア披露の図
1号障害
結論として…
はっきりいって、障害ファンにはたまらない競馬場です。本当にレースを楽しめます。できればもうちょっと競馬場側に「レースを見せる」努力をしてもらいたいところではあるのですが、障害レースはやっぱいいな〜、と実感できること間違いなし。
そして、雰囲気も非常にいいです。鉄火場を望む人からすると、「ちゃらちゃらしやがって、ふざけるな!」と思われると思うんですが、それでも雰囲気は非常によいです。
あと、非開催日には競馬場内ツアーが行われる(英語もあり)みたいです。これにも参加したいな。
他にいろいろ書くべきことはあると思うんですが、手許に当時のメモ帳がないのと、今友達の家で(夏なのに)鍋パーティー中なので(手伝いせずに1人で原稿書いてるダメ人間)、これでおしまい。明日頑張ってブラチスラバ競馬場編を書きます。
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