9/20(ヴェルサイユ宮殿)


 朝、起きたら天気が良かったのでヴェルサイユ宮殿に行くことにしました。ヴェルサイユまでの行き方はRERのC線という郊外に行く電車に乗って、30分くらいです。
 このRERというのは地下鉄いわゆるメトロとは別会社ですが、地下鉄から直接のりいれています。東京でいうところの営団地下鉄千代田線直通常磐線といったところです。つまり切符を買わずに乗れます。しかし、これが曲者。フランスでは乗り越し清算という日本では当たり前のシステムがなく、なんと無賃乗車と見なされて罰金を取られるのです。このことはガイドブックで読んで知っていました。
 さて、話しは戻りますがこの日の僕。見事に切符を買わずに間違えてメトロから直接ヴェルサイユまで行ってしまいました。出口の自動改札では切符を入れても当然ドアが開きません。ここでパニックに陥りました。何しろ駅員に話したら罰金を取られる。かといって、またパリ市内まで引き返して切符を買いなおすのは面倒…。ここで選んだ手は強行突破でした。自動改札は日本のとは違い、イメージは遊園地によくある3本あるバーを回転させる形式のものでした。というわけで、そこをジャンプして通過。幸い、駅員には見られておらず無事に通過できました。
 駅から10分くらい歩いて、宮殿に到着。とにかくここも観光客が多い!!入場口も長蛇の列でしたがしかたなく並んで入りました。中もかなりの混雑ぶり。人の列が渋滞してます。日本人のツアー客も多いです。でも、おかげで日本語のガイドをただで聞けて良かったです。
 そのガイドの話によると(各部屋に1組は日本のツアーがいるのでガイドには困らない)ヴェルサイユ宮殿の本物の内装は革命の時に全て無くなってしまったそうです。だからここにあるのはほとんどレプリカ。これを聞いた時にはがっかりでした。それでも、歴史の教科書に出てくる鏡の間はやはり豪壮華麗だなと思いました。
 宮殿の中を見学後は庭園を見学。なんでもルイ14世お勧めの庭園の散歩コースがあるということでそれに従って歩いてみました。ちなみにそれはかなりマイナーらしく僕以外にそれを試している人はいませんでした。庭園は広大で池あり、森ありで管理が大変だろうなといらぬ心配をしながら歩きました。お勧めコースを半分ほど歩くと(すでに1時間くらいは経過)工事中でそれ以上コースを回ることができなくなりました。そのころには庭も飽きていて、しかもかなり疲労していたので戻ることにしました。しかし、気がつかなかったのですが庭園は宮殿からの景色がいいようになだらかな勾配があります。帰りは当然昇り坂。死にました。おかげで、この後グラン・トリアンノという宮殿まで行く予定を断念せざるおえなくなりました。
 宮殿の石段で30分くらい座ってボーっと休憩をした後、帰ることに決定。再び電車に乗って市内まで。まだこの時点で14時くらいだったので他にどこか行こうか考えました。地図を見ると、帰り道にエッフェル塔があるので立ち寄ることに決定。
 エッフェル塔はこれまた観光客が混んでいました。ここはディズニーランドのアトラクションかよ!!とつっこみたくなるくらいに並んでいました。しかたないので僕も並びます。30分くらいでようやくエレベータに乗り2層目まで。ここでさらに次の上に行くエレベータ待ちです。周りがカップルと家族連れでいらいらしました。カップルはすぐにキスをしだすし、子供はうるさいし。いらいらしながら1時間弱まちました。で、ようやく乗車。最上部まで行きました。さすがに1番上は見晴らしが良い。しっかり、オートゥイユ競馬場とロンシャン競馬場の位置だけは確認しておきました。
 帰りはエレベータを待つのは嫌なので、2層目からは階段で下りました。上りもそうしろというつっこみがあるかもしれませんが、さすがに疲れていて無理です。朝一ならば可能だった気もします。
 その後はオペラ座周辺を散策。日本語が使えるネットカフェを求めてぶらぶらしました。しかし発見できず。パリにネットカフェはないのでしょうか。あきらめてユースに戻り早々と寝ました。