メキシコ旅行記その11
1月4日その5
無事パレンケ村に帰ってきました。
時間もあるので、探索。メインストリート?を上ります。町の印象としては、とにかく「坂の町」という感じ。地図(歩き方)上では坂があることを想定していなかったので、余計に坂の存在が印象に残っているのかもしれません。
町全体としては、ごみごみしている感じ。なにがどうごみごみしているのか、と聞かれると困ってしまうのですが。なんとなく、人が多い。車も多い。その割に町が小さい。そして、道がそれほど広くない(郊外へ行く道に出たらそんなことはないんですが)。
また、道路は完全に舗装されていたのですが、その割にはなぜかほこりっぽい。ネットの旅行記を色々と読む限り、舗装されたのは結構最近のようで、そのせいかもしれません。
僕が歩いたのはメインストリート沿いだけなので、これだけで町の印象を語ってしまうのには無理があるのでしょうが…。全体的に小さな村です。地図で見たとおり。
…なんというか、最終的な印象として、「ドラクエに出てくる村」みたいな気がしました。どこがどう、ドラクエなのか、と問われると、これまた困ってしまうのですが…。それ以前に、ドラクエは5までしかやってないんですが…。でも、まあそんな印象を受けたのでした。はい。
せっかくなので、パン屋に入りました。システムは日本と同様、棚にあるパンを客が自分でタング使って取っていく方式なのですが、棚にガラス戸があるのが日本との相違点でした。パンの種類としては、日本で言うところの惣菜パン、マヨネーズ類を載せて焼いたタイプのものは少なく、それ以外はまあ日本でもみたものばかりでした。
そして、何よりも驚かされるのがその値段。1個1.1ペソです。馬鹿にしてますね。もしかしたら日本のパン屋が馬鹿にしてるのかもしれませんが。5個買ったんですが、"シンコ・シンコエンタ"と言われたのに、てっきり頭のシンコはどもっただけかと思って50ペソ出して受取拒絶されてしまいました。まあ、50ペソ(1個10ペソ)だとすると物価に比べて高すぎだろ、という感じになるのですが。
まあとにもかくにも、パンを購入。これで翌日以降朝食に飢える心配が無くなりました。いや、今日も飢える必要性は皆無だったんですがね。
さて、村の印象を続けます。
上述の通り、ごみごみしている、という印象が抜けませんでした。ということで、やっぱり治安面での不安はあります。村の写真がないのはそのためです(掲載写真は公園から撮ったもののみ)。過度に怯える必要はないんでしょうが、NPは小心者なのです。はい。
町中には銃を持った兵隊(警察)さんもおりました。まあ事件があったら観光収入に差し支えますからね。
メインストリート沿いに、旅行代理店のようなお店がありました。そこの前を通りがかるたびに、なかのおじさんが「コンニチハ」と言ってきました。こんな感じに、多分いい人ばかりなんだと思います。単にNPが怯えてるだけで。はい。
まあ、てなわけで、メインストリートを2往復くらいして、他の場所も探索するか迷ったんですが、疲れていたこともあり、メインストリートを突き当たったところにある公園で休息をとることにしました。
公園では、他にも休んでいる人、本を読んでいる人などさまざまでした。
暑い場所にあるわりに、公園には木が少ないです。そのため、木陰のベンチは人気で、満席でした。ま、僕としては日陰を求める以前に、休息を求めていたので、そこは我慢。
公園の地面はほぼコンクリ。子供が遊ぶ場所、という感じではないです。
公園の向かいには黄色い市庁舎が。なんというか、市庁舎っぽい市庁舎です。わけがわかりませんね。
しばらく休んで、いい加減夕食をとることにしました。朝食抜き、昼食もろくにとっていない身としてはとっとと店に入ってもよかったのですが、バスの中で腹を減らすのもあれだなあ、ということで、我慢してみたのでした。
小心者NPは、小心者らしく公園前の英語メニューがあるお店に。
店内にはクリスマスツリーが。さすがキリスト教国ですね。年が明ける前にツリーを片づけないと婚期が遅れる、みたいな言い伝えはないんでしょうかね?
昼食時の失敗を繰り返さないように、生野菜のなさそうなメニューを探します。スープと主食、そして飲み物。コンソメスープは日本と違った味でした。てか、コンソメって何?
ここの特徴は、店内にも物売りが現われる、ということです。押し売りしてくるわけではないので、拒否すれば特に問題は生じません。
他の人を見る限り、メキシコのチェックは、空に指でサインを書くタイプのようでした。僕がやっても通じませんでしたが。
レストランにも結構長居していたのですが、あまり長々と居座るのもあれなので、8時前にレストランを出てバス乗り場へ。
既に書いたとおりバス乗り場は、小さいです。そこに人がごったがえしています。
窓口前の長椅子(ベンチ)は既に満杯。外に人が溢れています。雨が降ったらどうなるんでしょうか。晴れててよかった。
窓口を見ると、どうやらパレンケ→メリダのバスが増便されている様子。増便の基準はよく分かりません。本当に増便だったのかも断言できません。
僕の乗る予定のバスはOCC社のものです。OCC社のバス自体は出発時間直前に到着しました。が、いっこうに出発口に来てくれません。こっちも置いてきぼり食らったら大事なので、係員に聞きますが、やはり遠くに止まっているOCC社のバスで間違いないようです。
まあ、時間通りに動くことは全く期待してないからいいんですがね。取り残されさえしなければ。
結局、出発時間は1時間くらい遅れました。その1時間のあいだ、何が行われていたのかは不明です。単にバスの運転手さんが休んでただけなのかもしれません。とりあえず、前に乗っていた客のごみがそのまま残っていたので、清掃作業はしていなかったことだけは明らかです。
そして、手荷物検査もありませんでした。テロ・バスジャックを起こしたいならパレンケ発のバスにしましょう。
ということで、長い一日を過ごしたパレンケ村とおさらばです。ばいちゃ。
バスが出発した直後、どこかに停車し、警察官らしき人が乗り込んできました。そして、車内を歩いてまわります。これは翌日Gordonから聞いた話ですが、どうやらグアテマラからの入国者チェックをしていたようで、Gordonのバスでは2人連れて行かれて1人しか戻ってこなかったそうです。もう1人はどうなったんでしょうか。
気になりましたが、こっちは疲れ果てていたので熟睡。
…が、椅子の倒し方が分からず、肩がこりました。はぁやれやれ。