メキシコ旅行記その36
1月9日その4
太陽のピラミッドを後にして、次なる目的地は死者の道の終点、月のピラミッドであります。
このピラミッドは見ての通り、一直線に階段を上っていくスタイル。坂なんて中途半端なものはありません。そして、何よりも重要なのは、階段が南側に設置されているということ。つまり……暑い!!のであります。
まあ、文句も言っていられません。物売りが鳴らしている笛のうるささに辟易しながら、階段に足を踏み入れます。なにしろ、これがメキシコ旅行最後のピラミッド登り。最後にふさわしい大物への登頂、といえるのではないでしょうか。
このピラミッドは四層構造になっているため、途中で休めます。中腹で座って休んでいると、蟻がいることに気付きました。こんな上にも蟻がいるんですね。どうやって上ってきたんでしょうか。まあ、蟻の巣の深さを考えたら、この程度のピラミッドなんて平気のへーなのかもしれません。
階段を上りきると、さらに岩をつたって頂上を目指すことになります。出っ張った石を頼りに、一歩一歩進んでいきます。ちょっと怖いです。カップルが楽しそうに上ってます。けっ。
ちなみに、ここを境にメモがボールペンから鉛筆に変わってるので、ここで最後のボールペンのインクが切れたと推測されます。
頂上からの死者の道の眺めは絶景です。本当に一直線に道が延びていて、王様になった気分です。下々の者どもが暑い中ひーひー歩いているのを、頂上から眺めるのはそりゃもう最高の気分であります。
一直線に伸びる道を眺めながら、当時の人々はどんなことを考えてたんでしょうかね?
とにかく、一直線の死者の道、それをもり立てるような左右の土台。ここから眺めると、太陽のピラミッドさえもおまけに思えてしまいます。いや〜、いい気分。
とまあ、多さ間気分も味わったところで、月のピラミッドからおります。
これで、メキシコ旅行のピラミッド登頂はおしまい。
続いて、ケツァルパパロトルの宮殿。いまいちどこからがジャガーの宮殿かよく分からなかったんですが……ってか、つかれててもうどうでもよくなってた、ってのが真相かな。
というわけで、もう写真だけ。
メモが残ってなくてコメントのつけようがない…疲れた。
で、遺跡から外に出ると、売店とトイレがあります。
よーやく、待ちに待った水分補給。そして軽く一服。
再び死者の道に戻ります。袋に入れたコーラ等の缶を売ってる物売りがおりました。まあ、いないほうがおかしいよねえ。
そして、太陽のピラミッドの向かいの出口から外へ。さらばテオティワカン。
外に出ると、レストランの凄まじい呼び込み合戦。面食らってしまいました。まあ、僕はレストランには用はないので、バス停を探すわけですが…どこ??
呼び込みの兄ちゃん(学生バイト?)が、僕がレストラン行きを断った後に「レストラン行かないならバスに乗るのか?だったらバスはここで待ってろ」みたいなことを言ってくれたんですが、バス停もないここで待つの??と人間不信に陥っていたNPは、それを無視してしまいました…(本当にごめんなさい)。
てことで、「自分がバスを降りたところにはバスが来るに違いない」という根拠の下、ケツァルコアトルの神殿側の出口を目指して歩きます。死者の道を歩くのにも疲れたのに、何にもない道を歩くのはさらに疲れます。ってか、せっかく遺跡に来てるんだから死者の道を歩いたほうがよっぽどか有意義だよなあ。なにやってんだ。車が通るから無駄に暑くて空気悪いし。当然他にこんな意味のないルート歩いてる人間いないし。
しかしまあ、なんとか元きた出口に到着。……しかし、やはりバス停らしきものは見あたりません。あれれ。仕方がないので、近くにあったインフォメーションでバス停のありかを聞きます。すると、「あそこで人が待ってるから、その横で待ってなさい」みたいなことを言われました。てことで、道ばたに座って待ちます。しかし、首都から最も近い世界遺産なんだからもうちょっと観光客に優しくしてもいいような…。
しばらくすると、上に”CENTRO MEXICO”と表示されているバスが到着。意気揚々と乗り込みます。
そして…爆睡。
目覚めると、みんなバスから降りています。バスターミナルではないことは窓見て分かります。しかし、みんな降りている。このまま取り残されるのはちょっと怖い。というわけで、あわてて僕も降りました。言葉もよく分からん旅先で、よくぞまあこんな危険な行動とったものです。まあ、時計見てメキシコシティの中心部には入ってるだろ、っていう予測はあったんだけど。
さて、今の自分の居場所はどこなのか。
近くに地下鉄の駅発見。おおっ。どうやらIndos Verdes駅のようです。場所が分かればもう怖いものはありません。とりあえず昼食をとらねば。
ってことで、露店で果物を購入。カップにた〜くさん入ってる奴です。$10。多すぎです。飽きます。
そして、地下鉄で再度ソカロに戻ります。グアダルーペ寺院に行くかどうか迷ったんです、ルチャリブレの時間を考えてやめてしまいました。
ソカロでは、「ふかしたモロコシの中にチキン?が入ってる奴」を食べたみたいです。他人事なのは、メモにあるだけで僕の記憶に全くないからです。ただ、メモを見るに、おいしかったようです。$8。……なんていい加減な旅行記だ。
ソカロには、また例のダンス集団がおりました。3回目だけど、それでもなんかいいリズム。でもやっぱりCDないなあ。