メキシコ旅行記その38(完)

1月9日その6・1月10日

 てなわけで、メキシコでの全予定を終了し、ソカロ。
 とりあえず、最後の晩餐を済ませなければなりません。
 が……日曜の夜は店じまいが早いです。ソカロにも露店がいない!!仕方ないから昨日行った店に行っても、閉まってます。
 う〜ん、これは困った。もうマックは嫌だしなあ。
 ってことで、閉店間際の露店を発見し、トウモロコシ?を炒めた?やつ$10購入。塩をかけるとおいしいです。

 ホステルに戻ると、カナダ人がいました。「どこに行った?」と聞かれたので、「テオティワカンとルチャリブレ」と答えたんですが、なぜか「テオティワカンとグアダルーペ」と聞こえたようです。NPの英語力がよ〜く分かる一幕でした。
 カナダ人のおっさんは闘牛を見てきたようで、「一度は見るべきものだが、2回以上みたいとは思わない」と言っておりました。僕も闘牛は見たかったんですが、時間の関係で(ルチャリブレと天秤にかけて)やめたのでした。ま、闘牛は本場スペインで見ればいいしね。行く予定なんて皆無だけど。

 その後、メキシコ人学生・スイス人と色々会話してたんですが、まあ内容は忘れました。雑記にいくつか残ってますが。「欠陥」の英語が出てこなくて、この旅で2度目の電子辞書使用を行ったことだけは覚えてます。多分、日本の電子機器の優秀さをアピールした場面だと思われます。
 あと、日本人氏とはあまり話さなかったんですが(会社やめて放浪中らしい)、僕が目覚ましのために取り出した携帯電話……のストラップにまさかの反応。当時の僕のストラップはレディア(現役)とエメのユニ型ゴム(携帯クリーナー付きだったんですが、早いうちに壊れた)だったんですが(←の説明だと訳分からないと思いますが、流れ上後述)、それを見て反応してきたのでした。予想外の事態です。
 そう、日本人氏はFC東京サポなのでした。そして、”Dejima-Jiken”という単語が(会話は英語で行われています)。まさかメキシコまで来て”出島事件”の名前が出てくるとは思いませんでしたよ。ま、日本人氏も僕も当時現場にいたわけではないので、出島事件第2ラウンドinメキシコ、みたいなことは起きませんでした。
 というわけで、分かる人にしか分からない話はおしまい。レディア、ってのは浦和レッズのマスコットで、年2回しか働かないことで有名(レッズフェスタ=ファン感とオールスター。ま、実際はもうちょっと働いてます)。エメってのは今はカタール人?のエメルソン大先生。退団時のゴタゴタでレッズサポ・ファン内でも評価が割れる選手ですが、僕は今でも好きです。出島事件というのは何かと仲の悪い?レッズサポとFCサポの間で起きた一騒動。レッズ視点の事件解説(清尾氏のコラム:解説とはちょっと違うかな?)。FC側にもFC側の言い分はあると思うので、それはFC側の言い分の載ったサイトをご覧下さい。ちなみに、僕はFC東京は結構好きだったりします。相手にしてない人は多いだろうけど、好感持ってる人はレッズサポ・ファンの中には少ないだろうな

 まあ、そんな予想外の事態もあったのですが、帰宅のパッキングも済ませ、就寝。寝坊すると大変なので、腕時計2つに携帯電話のアラームをセットしていたところ、「お前は腕時計2つもしてるのか!(これだから日本人の考えることは分からん)」とメキシコ人学生に突っ込まれました。…いや、今晩だけですから。特例ですよ、特例。 旅行ってのは不思議なもので、体力回復の必要性が低い最終日に限って熟睡できるものです。熟睡しました。しましたが、皆様の期待に反し、ちゃんと目覚めました。深夜4時。日本にいたらそろそろ寝るか、という時間です。
 音を立てないようにゆっくりと部屋を後にして、フロントへ。タクシーを呼んでもらいます。
 それから約10分。閉め切られた門の外からクラクション。タクシー到着の合図です。
 タクシーは、僕が今まで見てきたものとは違い…まわりにタクシーマークがありません。不安になります。が、一応中には無線がありました。 しかし、これっておじさんが変な気を起こして、どこかに連れて行かれたら絶対分からないよな。
 深夜ですが、警察の車が結構まわってます。防犯活動お疲れ様です。

 メキシコ空港では、チェックインカウンターに出国の書類を出すのですが(国外から来た人は入国時にもらってるから不要)、いかんせんペンを2本なくし、最後のペンのインクが切れているので、僕には筆記具がありません。……が、こんな僕に、僕の前に並んでいたメキシコ人のおじさんが「ペンはないか?」と聞いてきました。一応、ダメもとでインクの切れたペンを渡してみたのですが、ダメでした。残念。
 ま、僕もアメリカ入国時の書類には困り果てた結果、サインペンの細い方を使うはめになったのですが。
 帰りの飛行機も窓側でした(但し、中欧旅行で思い出したんですが、非常口前の幅広スペースでした)。聞かれた記憶も窓側しかないから観念しろと言われた記憶もないんだけど。

 疲れがたまっていたのでしょう、帰国後、13時間爆睡しました。目が覚めたとき時計見て自分でもびっくりしましたよ。 というわけで、長々と続いたメキシコ旅行記はこれでおしまい。
 海外一人旅ってのは実はこれが初めてだったのですが(単独行動はありますが)、そのどきどきも含め、非常に楽しく、有意義で、僕を成長させてくれた旅行だったと思います。はい。
 メキシコは本当にいい国でした。なんだかんだと(危ない臭いはしたけど)危ない目にも全然遭わなかったしね。料理も安くておいしいし。もしまた来る機会があったら、もっと色々と食べてみたいですね。遺跡も、今度来るときがあれば、また発掘が進み(観光地化が進み?)また思いっきり変わった表情をしているのでしょう。それを見に来たい気持ちもあります。

 自己満足的にだらだらと書いていたら38頁にも到達してしまい、自己満足「的」ではなく、本当の自己満足になってしまいました。ここまで到達した方がおられるとはちょっと思いがたいのですが、もしおられましたら、こんなものを読んでいただき、本当にありがとうございます。
 なにかの間違いでこのページだけ読んでおられる方は、おそらくこの最終段落まで到達してないと思うのですが、もし到達されていたら、このページを読んでいただき、本当にありがとうございます。
 それにしても、旅からはや2年半。いや〜、(無駄に)長かった。お疲れ様でした。

TOP/1月9日その5