ロシア旅行記その11

 ホテルに戻り,荷物を受け取ります。いざ空港へ!
 途中,ベラルースカヤ駅の天井が綺麗!いやぁ,ロシア旅行を楽しむ余裕ができて我ながらなによりであります(この余裕がいかんのだが)。


 そして,出口が不明です。Airport Expressの駅くらい英語で指示を出してくれ……。これだからモスクワは困る。
 そして,奇跡は2日連続続かず,やはり出口を間違います。まあ,結果として駅の上にある教会を見られたからよしとするか……。
 ぐるっと回ると,道の向こうにミント色のいかにもな建物を発見。道を渡るのにも一苦労だ。
 それにしても,このあたりののんびりとした内容のメモは事後的に書いているのです。書いていてマジで辛い。

結果としてこの教会を見られたのでよかった!……とこの頃は思っていた 遠くにそれっぽい駅が

 駅に到達。切符は自動販売機で買えます。簡単でよいですな。
 で,電光掲示板に表示された時間を見て,大変なことに気付きました。今思えば気付くのが遅すぎるのですが。
 14:00発の電車はでたばっかり。14:30の電車まであと29分。14:30の電車の到着は,15:05。到着から飛行機の出発まで20分!!
 はっきり言って,絶望的。日本の国内線ならダッシュで行ってなんとかなりそうですが,ここはロシア。どう考えてもそんなに甘くない。
 ここで一瞬タクシーも頭をよぎったんですが,タクシーでいつつくかも分からず,おそらくリスクを高めるだけ。気は焦るが,焦っても仕方が無い。が,焦る。

駅に到着! 駅に入る 駅外観
こんなの撮ってる場合じゃないのに
自動券売機

 無事乗車。エアポートエクスプレスは定時運行しております。そして,焦ったところで電車が速く進むわけではない。が,焦る。
 本来とても居心地のいい電車で(中で寝られた。こういうときにも寝てしまう人間の睡眠欲の強さってすごいね),ゆっくり楽しめたはずなのに。悲しい。

 空港に到着。入るのに改札はなく,でるときだけ切符をチェックする方式。途中駅がないからできることですな。

 手元の情報では工事中だったDターミナルへの通路は完成しておりました。NPの前を2人走っている。仲間がいるとなんか嬉しい。が,そんなの気にしてる場面ではない。
 空港に入るのに荷物チェックがあることを見越して,危ないものは全て大きな鞄の中。なのでここでの時間ロスは最低限。
 そして,さらにダッシュ。疲れる。でもぶっちゃけ,この年になると旅先でのこういう場面でしか真面目に走ってない気がするな。そして,なにかと旅先でこういう場面に遭遇して走ってるような気がする……。具体的にいつとかは思い出せんけど。

 Dターミナル,国内線カウンターは一番遠い。ぐへぇ。
 国内線チェックインカウンターは長蛇の列。……終わった。こんなのカウンターに到達したころには出発しておる。ビジネスカウンターに突撃するか……と思ったら,自動チェックイン機発見。どうせ荷物は預け入れないし,間に合うか!最後に幸運の女神様!
 ……と思ったら,「45分前をすぎてるので無理」との残酷な表示。
 念のため,機械前にいた係員(ほかの客対応をのんびりやってたところにねじ込んだ。すいません)に聞いたが,やはり時間切れ,とのことでした。はい,ここでおしまい。

 まあ,電車の時間を見た時点で覚悟してたので,この時点での落胆は正直小さかったです。。

 とりあえずやるべきことは,チケットオフィスへ行くこと。
 エカテリーナさんがやってくれる。エカテリーナって,いかにもロシア的な名前ですよね。それにしても,自分のメモに「エカテリーナさん」という名前の記載があるのだが,なぜこの人だけ名前をメモったのかまったく思い出せない。特段美人だった記憶もないのだが。

 このエカテリーナさんの作業が遅い。というか,見るからにPCをいろいろいじって進んでいない。多少の機械トラブルならいいのですが,このあとの便が満席なのは非常に困る。なんせこの国のバウチャー制を考えると,宿泊先が変わるのはなにかと怖い。というか,全うにホテルを予約したりする自信が皆無。それより,下手に旅程変えたせいで官憲になにかされたら面倒かつ怖い。
 10分くらいすると,「JPY12000」などと数字を書いているのが見える。よかった,とりあえず満席は回避したっぽい。ある程度の金なら払いまっせ。
 が,ここからさらに待たされる。何が起きてるのか分からん。
 さらに10分くらい待って,エカテリーナ氏(←ここでもメモに名前があった。そんなに美人だったのだろうか。まったく記憶が無いのだが……)が「システムトラブル」である旨伝えてくれる。
 もう1人,横の窓口の人も一緒に見ている。そして,入れ替わり立ち替わり,ほかの窓口の人も後から見ている。う〜む。さらし者だな。まあいいけど。
 さらに10分ほどして,「一番安い航空券を取った。20:05発である」と伝えてくれました。「一番安い航空券を取ってくれ」とオーダーした記憶はないのだけれど(そんなに貧乏客に見えましたかね),まあぶっちゃけそれで問題ないんだけどね。
 が,それを伝えてくれてから料金提示があるまでさらに10分弱。まあ,20:05まで時間は有り余っているんでその意味では無問題。が,本来のサンクトペテルブルク着時間がだんだん近づいてきていて,いいかげん送迎の時間変更を伝えないといけないので,今度はそっちであせる。
 そしてようやく料金表示。15000という数字。okか,と言われるが,選択肢などないのである。ダメだと言ったらなにがおきたのかな。更に言えば,この時点でこの15000が円なのかルーブルなのかも分かって無かった。が,まあ流れからしてルーブルだよな……。最初のJPY12000が謎だ。
 まあ,日本でも1時間30分かかる場所への飛行機を割り引き使わずに乗ったらこれくらいの値段するものな。仕方ない。
 そして,無事20:05発のチケットゲットe-ticketも再発行してもらえました。
 結局,この日の夜の劇場は絶望的。これがなにより残念無念。

 さて,チケットをゲットしたので,あとは送迎の手配。電話機を探すが,カード式のものしかない。使い方が分からん。
 仕方が無いので,携帯から電話します。
 無事つながり(時間が遅かったら担当者帰宅とかもあり得たんだろうな。不幸中の幸いだ),飛行機の変更を伝える。こっちの電話番号を伝え,担当者より「確認の電話する」と聞いた気がするんだがな……。電話が来ないから1時間後くらいに電話したら軽く切れられてこっちも言い返してしまった。無駄に疲れた……。
 てことで,必要な手続は全て終了!しかし,へこむなあ。
 いろいろ考えたのですが,あと数分早く駅について,一本前の電車に乗れていたとしても,4分前はぎりぎり,どっちかというときつかった。のであれば,結局ダメだった可能性もそれなりにあり,まあそれならもうこっちの旅程の見立てが甘かったわけで,どうしようもないな。

 気を取り直し,て少し写真を撮って,制限区域へ。日本人が散見されました。見たところ,自分が乗るサンクトペテルブルク行きよりも1本早い便に乗ったようでした。
空港内でヨーグルト飲料購入。50ルーブル。


空港インフォメーション

エアロフロートチケットカウンター
ここでチケットを買いました

エアポートトレインまでの矢印

電光掲示板
 
アウディの見本
このあたりもソチ五輪モードでありました
ソチ五輪時にはもう少し英語表記増えたのかな…

空港に入る荷物検査

Dターミナル案内
  
複数あるバゲッジラッピングサービス
どこも1つ250ルーブルで統一されてました

コーヒー自販機の交換作業

エコノミーは10kg制限

自動チェックイン機
ここで死刑宣告を受けたのでした

制限区域への検査

制限区域内待合

50Rb

なぜこれを撮ったのか記憶にないが
多分これが先発のサンクトペテルブルク行き

 そして,自分が乗る予定だった便のゲートが17→1に変更。よりによって端から端への移動とは。そして,バスで飛行機まで。怪しい会社の便なので,ツポレフを期待してたのですが,残念ながら普通のエアバス。3−3の形で,前2列だけ2−2のビジネスでした。
 機内食はクロワッサンサンドイッチとリンゴジュース。コーヒーはインスタントチックな味でした。周りは紅茶を飲んでる人が多かった。座席の前後幅はアムステルダム⇔プラハのチェコ航空並に狭いな。横幅もロシア人にはきつそう。
 数名ではあったけれど,久々に着陸時に拍手を聞いた気がする。

自分が乗った飛行機 前後幅は狭い 機内 軽食が出ました


 プルコボ空港は外に出てからバゲッジクレーム。待ってたドライバーの兄ちゃんはとてもいい人。少し建物や大通りを案内してくれて,「ネハイロフスキーオオドオリ」だけ日本語も。
 なんというか,疲れて劇場逃して傷心気味だったのが少し洗われた気がする。改めて日本からスパシーバ。

ぶれぶれだけれど
プルコボ空港外観
行き逃したチケット

 モスクワホテル。Registration Feeとして50Rbとられる。必要なホテルと不要なホテルとがあるのはいったいなんなのだろうか。
 そして,自分が日本から注文していた劇場チケットはきちんとホテルに到着しておりました。これが本当に悲しい。ロシアで白鳥の湖を見る!という計画はこうしてあえなく頓挫したのでした……。ああ哀しい。

その10その12

旅行記TOPロシア旅行記TOP