トリの旅行記北米編 9/18

 本日は1日自由行動の日らしい。朝、起きてSAM,NPと共にコロンビア大学へ向かう。コロンビア大学といえば宇多田ヒカル。果たして彼女に会うことはできるのか?そんなの早稲田に行って広末に会えるのかと同じレベルのことであることは百も承知。その上でコロンビア大学に行くのだ。それからコロンビア大学といえばサッチーの聴講生疑惑。もしかしたら簡単になれるのではないだろうか?そんな疑問を確かめにコロンビア大学へ突撃。

 入講。思ったより狭い。アメリカの大学はだだっ広く、ゴルフ場付きであるべきだと思っていたのだが。考えてみれば当然だ。N.Yのど真ん中にゴルフ場を作るにはセントラルパークをつぶすしかない。敷地はおそらく本郷の方が広いし、また建造物も本郷の方が趣きがあってよろしい。しかも、この大学本郷でいういわゆる赤門的建物がない。いったいどこで記念撮影しろっていうんだ。しかたがないので図書館と思われる建物の前で記念撮影。

 勝手に構内をうろつく。建物に入るとクラスルームをなのる部屋がある。日本のT大の駒寮に存在するクラスルームとは「月とすっぽん」なり。どちらがすばらしいかはあえていわないし、比較できる事柄ではない。

 カフェテリアへ。学生達がたむろしている。そんな中で学生気分で飯を食う。まんざら学生に見えないこともあるまい。なにしろ日本では学生なのだから。メニューでおもしろかったのが「Sushi」を販売していたことである。これは意外だ。しかもかなり正しい寿司だ。よっぽどT大生協より正しい。結構人気なのかもしれない。

 ここで、SAM,NPとわかれる。しばらく構内をぶらつく。あわよくば講義にもぐりこもうとするも皆目検討がつかず断念。次の目的地、世界で最もでかいゴッシク様式の教会へ行く。名前は忘れた。この教会は未だ建設中だということ。確かに右半分に足場が組まれている。いったいいつ完成するのだ?ヨーロッパのどこかでも建設中の教会というものを聞いたことがあるが、教会ってそれでいいのか?と思いつつ中へ。うーん。おもしろくない。1周まわる。まず解説が英語だと拒否反応発令。日本語でかかれていてもおそらく理解できないだろうし。さっさと、まわる。いつのまにか怪しい小部屋に到着。ドラクエなら宝箱の1つも置いてありそうな小部屋。どうやら、骨壷を収める部屋らしい。金さえ払えば誰でも置いてくれそうな感じだ。気がめいるのでその部屋を出る。しばらく歩くと教会の中にでかいお土産物屋を発見。ドラクエでいうと洞窟の中でいきなり宿屋がある状態。なんでこんなところにあるんだ。

 1つ目の教会をクリアし、2つ目のダンジョン、リバーサイド教会へ。ここもでかい。どこから入っていいのやらわからないのでとりあえず正面から。中は暗く、案内表示もなく、場違いムード。観光客らしき人影もない。功略本によればまず塔に上れと書いてあるので、エレベータをさがす。

 途中でチャペルを横切る。突然、そこに座っていた人に「あーゆーくりあ?」と話しかけられる。くりあ?くりあは形容詞だっけ。どういうことだ。もしかしておまえの心はきれいかと聞かれているのかと思いつつももう1回たずねる。やはりくりあだ。もう1回たずねる。なにやらかたわらのおばさんが韓国語でまくしたてる。ようやくその単語はコリアン、つまり韓国人かということに気づく。訂正し「Japanese」であることを告白し、しばし語らったあとわかれる。韓国人に韓国人と間違われるのは初めてだ。

 さて、ダンジョン功略のつづき。エレベーター発見。乗る。とりあえず、1番上まで行く。工事現場だ。おっちゃん達が不審な目で見る。これは違う。引き返す。地下まで降りて、再びエレベータをさがす。今度は展望台まで行きますと書いてあるエレベータを発見。乗る。展望台へのボタンを押し、上る。到着。確かに眺めは良い。が、ここも工事をしている。そんなこんなしているうちにおっちゃん達が資材を持って到着。退散。再び地下をさまよう。何も発見できず。しだいに不安になってきたので外にでる。

 次なるダンジョンはグラント将軍の墓。だいたいこの手のところはグラント将軍の亡霊を倒すなりして鎧などのアイテムをゲットできるはずである。閑散としている。あたりまえだ墓なのだから。入る。警備員が近づいてくる。何かいわれるのかな?いわれた。「Good after noon.」それだけだ。挨拶を返し、前へ進む。南北戦争時の写真などがあって最後に棺を発見。終了。

 グラント将軍の墓の目の前に「SAKURA PARK」を発見。説明によると1911年に何かを記念して日本が桜の木を贈ったそうだ。中に入ってみたが桜が咲いているはずもなく、しかもデンジャラスなかおりがして奥にいったら帰って来れなさそうな空気があったので(冗談ではなく)入口付近でひきかえす。

 帰りの地下鉄に乗ろうと思って、通りに出たその瞬間、目の前をバスが横切る。確か今もっている地下鉄のカードでバスに乗りほうだいだ。そんな安易な考えで路線も確認せずとりあえず来たバスに乗車。こんなことができるのも、N.Yの地理がわかりやすいからである。バスは期待道理の方向へ走っていく。しかし、遅い。なにしろバス停に各駅停車するのだ。途中、車椅子の人が乗り込んできた。運転手は手際よく車椅子乗車用のステップを下ろし、車椅子を上に運ぶ。そして、座席をたたんで車椅子用スペースを作る。さすがにアメリカはその辺進んでいるようだ。

 時間がかかりつつもバスは目的地近くまでくる。ここで、バスは違う方向へ行きそうになったので下車。歩いて5番街へ。高級ブランド店が建ち並ぶ。場違いだ。買えるものなどない。

 ぷらぷら歩いていると、突然日本人風の初老の人が近づいてきた。「Are you Japanese?」とりあえず、「Yes」なんだこのおっさんは。道でもききたいのか?などと考えつつ次の質問を待つ。「Do you speak clearly English?」なんだ?あきらかに不審な顔をしているとたちさっていった。なんだろう?

 その後、さらにぷらぷら歩いてペンステーションの方へ。お土産を買わなくてはならないのだ。しかも、1番大事な人へのお土産が決まっていない。大事だからこそ決まらないのだが。さあ、どうしよう。

 その時、向こうから見慣れた人影が。S.Wだ。偶然、この人間海N.Yで出会う。暇そうだ。暇らしい。一緒にお土産屋をまわる。大事な人へのお土産をS.Wと相談して決める。こんなんでいいのだろうか?

 ホテルで4人再会。各々頑張ったようである。4人そろって最後の夜は本場のハードロックカフェへ。店内はハードロックがかかり、すごくいい感じ。本場は違う。とはいえ実はハードロックカフェなんてどこのも行ったことがないので比べようがない。今度原宿に行ってみよう。ここの食事もボリュームがありすごい。特にイモの量が半端ではない。S.Wがデザートを注文。到着。やはり量は多い。食べてみる。まずはアイス。意外と普通。次にクッキーみたいなやつ。ひどい。というかすごい。人生でこれほど甘いものは食べたことない。本当に甘い。ほかの形容詞はいらない。こんな甘さがあるとは驚きだ。

 そんなこんなで最後の夜もふけていった。

トリの旅行記 北米編 9/19

 帰国予定日。この日まで無事過ごせた。ちゃんと旅行会社の人が迎えに来てくれ、何事もなく出国手続きをすませ、免税品店でのショッピングを楽しみ、お帰りの飛行機。気が向いたので、映画を見る。つまらない。終わる。寝る。

 日本についたら、また世間とのしがらみがまっているのだ。

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