今治旅行記その2

鉄御門(くろがねもん)
黒いです。見るからに新しいです
案内図
 橋を渡り、鉄御門をくぐり抜けて、今治城に侵入します。400年前にここに入ろうと思ったら、おそらく門の周りから弓矢や鉄砲が雨のごとく降ってきたのではないかと思いますが、平和な現代においてはウェルカムされております。


 そして、鉄御門を抜けると、でで〜ん!と広場(三の丸〜二の丸)が登場します。

 早朝の日差しをあびて、非常に気持ちのいい公園風景が広がっております。
 天守閣が開くのが9時なので、それまでは周辺を散歩しながら時間をつぶします。散歩してる時間よりも椅子に腰掛けて今後の予定を考えている時間の方がはるかに長かったわけですが……。
 日曜の朝早くから、散歩にいらしている方も多々おられました。気持ちのいい朝です。夜型人間なNPにとって、早朝散歩など恐ろしくて口にもできないものではありますが、こうして朝の日差しをあびつつ散歩したりベンチに腰掛けて読書(まっぷるだけど)したりして、あるいは散歩中の人や犬を眺めていると、早朝散歩もいいものだな、と思えてきます。もちろん、思うだけでこれ以後1回も早朝散歩は実行されていないのですが…。

藤堂高虎像 碑文(像の裏側にある)
広場から天守を見る


 そして、広場には、藤堂高虎の銅像がど〜ん!と立っております。
 藤堂高虎、という人物は、一般には臨機応変な対応が上手い(=主君をコロコロ変える)人、というイメージが強いのではないか、そのため、一般的にはあまりいい印象がないのではないか、と勝手に思ってるのですが、ここではそんなことはありません。名君主としての座をほしいままにしているような印象を受けます。おそらく、ここで高虎を馬鹿にしようものなら、四方から弓矢や砲弾が雨あられのように降ってくるのではないかと思われます。
 しかしまあ、実際、制海権を握るために今治に目をつけて、海辺に築城した目の付け所は、さすがということができるのではないでしょうか。えらそうな文章で恐縮ですが。
 あとから調べてみると、藤堂高虎の築城家としての評価はかなり高いみたいですね。いやはや。おみそれしました。

日本語的にはどこかおかしいけど
非常に味があって、
作った人の公園への愛情を感じる看板類

 あと、「お前はいつもトイレ写真ばかり撮っている」と怒られたので今回は写真がありませんが、トイレの注意書きの張り紙が非常に個性的で面白かったです。管理されている方々のこのお城(の中のトイレ)に対する愛情が垣間見えました。

 全体的に、なんというか、市民に愛されている公園・お城、という雰囲気が伝わってきます。最近行ったお城では、福山城を思い出しました。
 そして、今思い出すと、公園の中は本当にきれいだったな、という気がします。これも管理者・利用者のお城・公園に対する思いがあってこそなのではないか、と思うわけであります。
(もしかしたら「城の維持費は今治の財政を圧迫している!けしからん!」という意見が強かったりするかもしれませんが、まあ、部外者にはそんなことは分かりません)


 さて、本丸方向には吹揚神社があります。ということで、旅の無事を祈願しつつ参拝。

吹揚社 鳥居・階段
のぼっていくと、神社があります
拝殿 本丸から天守を見上げる

 その後、さらにベンチで読書を続け、ふと時計を見たら9時を回っておりました。てなわけで、いざ天守閣!

今治旅行記その1目次今治旅行記その3