松山旅行記その4


 道後温泉駅を下りると……そこは、観光地でした。「家族の週末」ムード満タンの湯築城公園とは別世界。
 大変な賑わい。家族連れ、親子連れ(同義か)、老夫婦、老じゃない夫婦、友達同士。まあ、見回す限り、男一人のNPみたいなさびしい奴は少ないですが……。いまさらそんなの気にしません。

坊ちゃん列車
前で記念撮影する家族連れが多いです
放生園とからくり時計
横でおじさんが唱歌?を歌っておられました
アーケード

 そんなわけで、アーケードに入ります。賑わってます。きれいすぎてあまり「温泉街」という感じはしませんが、立ち並ぶお土産屋さんや名産品店などが、観光名所であることを示しています。
 浴衣姿で歩いている方も大勢おられます。おそらく、この近辺のホテル・旅館に泊まっておられる方々なんでしょう。共済ホテルに泊まる貧乏人とは別世界。
 アーケードは右に曲がり、そこを抜けると、正面に見えてきました、道後温泉。歴史と風格を感じさせる建物です。

 靴を脱いで中に入ると、番台があります。周知の通り、コースは4コースありますが、僕は霊の湯コースにしました。
 指示に従い、赤絨毯をたどって階段を上ると、そこには脱衣場。おばちゃんの指示に従って荷物を置き、浴衣に着替えます。
 ゴールデンウィークの谷間の日曜の夕方ということで、すいてました(ただ、あとで前を通った個室の方は全部埋まってたような気がします)。
 ふう、やれやれ。ようやく待ちに待った温泉です。浴衣に着替え、貴重品を貴重品箱(有料)に入れ、いざ出陣!


斜めからとった外観 脱衣場
カゴに着替えを入れます
風呂上がりの珈琲牛乳
 霊の湯は思っていたよりも小さいお風呂でした。この手の温泉地では「大浴場!」を売りにするところが多く、僕も無意識のうちに温泉地ではそういうものを期待してしまっていたのですが、ここのお風呂はそういうものとは一線を画します。
 風呂まわりは撮影禁止らしいので写真はありませんが(そもそもカメラ持っていってないけど)、確かカランは4つ程度。少ないです。うちの近所の銭湯の方がはるかに広いです。この日はすいてたので何ら不便はありませんでしたが、混雑時には面倒なことになるのではないかと思います。
 しかし、そういう狭さ・窮屈さ(ある意味では不便さ)が歴史ある道後温泉の味となっているのではないか、と、思うわけであります。これが「日本一の大浴場!」に改装されたら悲しいよなぁ。

 そんなわけで、霊の湯からあがり、続いて神の湯。
 場所を聞いて、階段を降りて、神の湯へ。おおっ。混んでる。
 神の湯は普通の銭湯に近い感じ、と聞いておりましたが、まさにそんな感じ。脱衣場は人でごった返しております。いやはや。霊の湯のまったり観光地ムードとは全然違い、まさに日常生活臭あふれる空間。
 そして、浴場へ。こっちには石鹸とシャンプーないんですね。本当に銭湯的です。まあ、すでに霊の湯で身体も洗ってるので、軽く入ってあがることにしました(神の湯に入るとかえって汚れるような気がしないでもない)。
 銭湯的、と書きましたが、それでも真ん中に湯釜がど〜ん!と構える銭湯なんてそうそうないわけで、こういう趣のあるお風呂に日常的に入れたらいいだろうな、とは思います。ただ、日常的に混雑してる銭湯ってのは嫌だな、とも思いますが……。

 とまあ、ぐだぐだ書いてきましたが、観光旅行として訪れる温泉としては、非常にいい温泉でした。制限時間が1時間と設定されていましたが、おそらく空いていたためだと思いますが、特に時間を計っているような感じはありませんでした。まあ、1時間もあれば十分入浴可能でしょう。銭湯的なので、そんなに長湯したくなるわけでもないし。

 温泉からあがったあとは、又神殿と坊ちゃんの間の見学。坊ちゃんの間はさておき、又神殿はなかなか趣があってよかったです。歴史と伝統を感じさせるお風呂でした。天皇陛下をお迎えするだけのお風呂だというのは(丁寧な説明もあって)よく分かりました。
 そんなわけで、最後にコーヒー牛乳を飲んで終わり。外に出ると、既にあたりは暗くなっておりました。
夜の道後温泉

 そして、最後に温泉街をぷらぷら。せっかくなので伊予絣の商品を何か買っていこう……と思って手頃な(安い・小さい)商品を探したらコースターしかありませんでした。なお,NPは石垣島でもミンサー織の手頃な商品を求めてコースターを購入しております。何か他に手頃な商品ないですかね?
 ま,そんなこんなで,電車に乗って道後温泉に別れを告げます。

夜のからくり時計 夜のアーケード
まだまだ賑わってます
いよかんソフト
最近こんなのばかり
食べてる気がする
夜の道後温泉駅
電車の本数も、人の数も減ってます
夜の駅に滑り込む路面電車

 その後、大街道〜銀天街アーケードを練り歩き、松山市駅高島屋のレストランで夕食。一人で行って酒飲まずにいいものが食べられそうなお店、って、なかなかガイドブックに載ってないのよねん。
 アーケードは、さすが地方都市、という具合に人気が無くなっておりました。このへんは高松と変わらないですな。しかし,あとで知ることになるわけですが,松山の大街道〜銀天街の特徴として,「アーケードの電気が消えない」ということが挙げられます。そのため,夜な夜なダンスの練習している方々が多くいらっしゃいます(高知は消えてても練習している人がおられますが)。治安維持の観点から,「電気を消すと犯罪がおこりやすい!」「電気をつけたままにするとよからぬ人がたまって犯罪が起こる!」という2つの意見が対立するのでは無かろうとかと思いますが,どうなんでしょうか。単に電気代の問題なのかな?

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