東武博物館ユキノニッコウ番外編その2

 男の子というのはなぜか乗り物が大好きです。一般化していいのか不安ですが,ただ乗り物が好きな男の子が多いのはほぼ間違いないことだと思います。
 で,NPも例に漏れず乗り物全般好きでした。今でも別に嫌いではありません。乗り物が嫌いだけれど旅が好きって人はなかなかいないでしょうし。

 ですが,まあ業界からは小学校くらいで足を洗っておりまして,たとえば○○に乗ることを目的として旅行するとか,乗り物を撮るために旅行するとか,そこまでの熱意はありません。業界から足を洗ったと書きましたが,考えてみたら人生で○○に乗るために旅行したって経験は特にない(遠回りして乗り物に乗るくらいならあるけど)ので,そもそも足を入れていなかったんだろうな。業界の方から見たらひよっこどころの騒ぎではないですね。

 そんなわけですが,今回,向島百花園に行くついでに東武博物館に寄ってみました。というのも,日光には昔路面電車やケーブルカーやらが走っていたというびっくり情報を入手しまして(ケーブルカーの存在は明智平で知り,そこで調べたら路面電車の話を知った,という流れ。知りたいと思う程度には業界に興味があります),しかもどうやら当時の遺物が東武博物館にあるとのことなので,百花園に行くついでに行くことに致しました。
 基本的に西東京民でしたので,京王・西武・小田急については多少親近感がありますが,東武なんてほとんど乗ったことが無い電車です。よって,伊勢崎線だのなんだのといわれてもどの辺を走っているのか,伊勢崎線が日光を通ってるのかどうかも全く分かりません。何が言いたいかというと,なんで東向島という駅に東武が博物館をつくったのか,この地と東武の関係が全く分からない,ということです。


 前置きが長くなりましたが,とりあえず東向島の駅近くの食堂でラーメンを。昔ながらのラーメンかと思って頼んだら,麺が自分好みだったので大満足でありました。

 で,東武博物館へ。一人者の中年男性がいくような場所でないことは入場口のソラカラちゃんで分かりました。基本的には親子連れ向けの場所です。退役実車両展示,ジオラマ展示,運転シミュレーターなど,昔の自分だったら大喜びだったものがそろっております。ただ,運転シミュレーターは新人研修のために一時停止になるとのこと。新人研修にも使われるものなのか。それを一般開放してるってのは凄いな。壊されたら大損害じゃなかろうか。
 そして,見ながら思ったのは,子どもは力任せに機材をがたがた触るので,結構頑丈に作らないとダメだよな,ということ。それも込みでシミュレーターは凄いな。
 内部は奥の重要資料以外には基本的に写真撮影可能扱い。これは一人者の中年男性には嬉しい設定。

ソラカラ
この時点でNPが
お呼びでないことを悟った
機関車と腕木信号機
デハ5。「デハ」の意味とかは全く分かってません。車内にも入れるのは楽しいですな
信号について 信号のはたらき
トキ1形無蓋貨車。小さくなっていますがかつての面影が残っているようです デハ103号
東向島駅の歴史。そもそも昔は「玉ノ井」という名前だったのか……。と思って調べたら,その前は白髭という駅名だったんですね。
どうも玉の井というのは有名な私娼街だったとか。このイメージを払拭したかったのかな。
キャブオーバーバス。なんか昔の映像で見たことありそうな「昔のバス」っていう感じです エンジンが前方にある 運転席
右にたくさんスイッチがあるけど
押し間違えたり腕が当たったり
しないのだろうか…
エンジンが前方にあるので
後ろは平坦です
ED5015電気機関車 上から撮影 バスのシミュレーション 鉄道模型のジオラマ
走る電車の生中継 2階からジオラマ 駅のシステム
駅の内側 ウォッチングプロムナード
高架下という立地を生かした見学設備

 あえて順番を変えて,日光関連のものだけを抽出。
 見ていて思ったのは,東武にとって日光への輸送はかなり重要な基幹路線だったんだな,ということ。東武に関する知識がなさ過ぎてそういうことも分かっていないのであります。
 それにしても,自分の中ではロマンスカー=小田急だったのですが,東武にもロマンスカーがあったのか。当時は商標とかはなかったのかな。ロマンスカーっていう名前からして,新婚旅行やカップルが多く温泉地に行っていて,それをあてにしたんだろうな。と思って例によってMr.Wikipediaのお力をお借りしたところ,なんと2人掛けの座席をロマンスシートと呼んでいて,ロマンスシートを腰掛けとして使用した鉄道車両の愛称として使われたのがロマンスカーだということです。ううむ,世の中奥が深い。さらに,結局ロマンスカーは小田急の登録商標のようですね。さらにどうでもいいんですが,小田急ロマンスカーというと,NP的にはオレンジ色のあいつのイメージだったのですが,どうも最近のロマンスカーは白だのグレーだのといった,特徴ない色をしているんですね。へー。

昭和43年の路線図 観光輸送の始まりと発展 ケーブルカー営業廃止記念
馬返⇔明智平
軌道線営業廃止記念 新春初詣記念乗車券
小田急以外にもロマンスカーってあったのか… ネコひげのけごん5700系5701号
後方部 中庭からスカイツリーを見る ED101形 金型
スルーしがちですが(特に子ども的には),
産業遺産として貴重とのことです。
貴重なのに屋外においておいていいのだろうか
明智平ロープウェーゴンドラ ペナント その上にひっそりと
増発記念切符
さちときぬ
昔の女性の名前みたいだ
ブリキのおもちゃ デラックスロマンスカーと模型 発売されてたらちょっとほしいかも
日光軌道線203。これを見るために行ったと言っても過言ではない 昔のダイヤ 昔の路線図
路面電車・ケーブルカー・
ロープウェイに連絡バスと,
乗り物好きにはたまらんな
路面電車について
昔の写真 外に展示されているけごん 外から見る路面電車 解説
結合部と先頭部 日光軌道線のパンフレット
買ってしまった
ところで,この場所の軌道線のところに
現在は道路がありますが,当時は
自動車と歩行者はどこを走っていたのでしょう?

 結論として……交通博物館・鉄道博物館に比べて知名度的にはかなり劣っている博物館ではありますが,予想していた以上に見所が多く,かつそこまで混んでいないので,子連れで行く分にはいい場所なのではないかと思います。繰返しになりますが,中年男性が1人で行くべき場所だとは思わないですが。
メジロヒャッカエンに続く

ユキノニッコウ本編ウエノトウショウ

旅行記TOPテーマ別