超A級B級スポットin勝山!

 いよいよ,勝山城です。勝山城と越前大仏にまつわるタクシー会社社長さんのエピソードはネットのあちこちに転がっているのでいまさら触れません。とにかく,郷土にこれだけのものを作り上げたその意気込みだけは素晴らしいと思います。あとに残って維持していく人たちのことまで考えてくれてたらなおよかったんでしょうけれども。

 そんなこんなで,念願の勝山城。念願ではありましたが,内部撮影禁止だったこともあるので,さくっといきます。

 平泉寺から車で降りていくと,勝山城があります。正確には,平泉寺に登る途中に見えてたんだけれど。車に乗って接近していくと,田園風景の中に場違いなデカイ城が登場するのでかなりインパクトがあります。ほんと,異常な場違い感。凄い。これぞ日本の誇るB級スポット。その場違い感を写真に収めようと思ったんですが,後続の車がいたりしてなかなか上手くいきませんでした。最後に平泉寺から下る途中で車をUターンさせて路肩に停めてちょっと撮影。あまりうまく行かず。大野から勝山に向かう道から見た姿が一番だったな。

 さて,駐車場に車を停めて城に接近。石垣には龍が掘られております。すげえ。少しでも現存する天守に似せようと思ったら絶対出てこないこの龍。この龍がなんなのかはあとで越前大仏を見に行って分かりましたが,いやあこの龍の醸し出すチープ感がまたなんとも。でも,普通に考えたら石垣にこんな余計なものつけようと思ったらかなり大変だよなあ。よくぞこんなものを。

 そして,中に入るのに左に折れればいいところを右に折れたため,無駄に城の周りを一周しました。普段の城だったら一周することに意義があるんですが,この城に関してはそんな意義ありゃしません。ただ,四方の石垣に龍がいることが確認できたのでよしとしたいと思います。

 内部の展示は基本的には勝山まわりの歴史解説と,複製品の展示。どうもここは川中島合戦図屏風を持っているらしく,年に数回実物が出てくるようです。それ以外の展示は日焼けして読みづらかったりするものも多く,ちょっと力尽きかかってて心配になります。
 このどでかい勝山城,内部資料によると,名古屋城や大阪城の天守(これらの数字の根拠はなかったですが,おそらく今立っている名古屋城・大阪城天守だと思われます)よりも背が高いようです。名古屋にしても大阪にしても,今や都会のビルの中にあるとはいえ,あれだけの縄張りがあってお堀があっての天守ですが,この勝山は普通に田園地帯の中のこのどでかい天守なわけで,そりゃ異常だ。
 あと,2階にはなぜかカワイ透明グランドピアノが展示されており,しかも自動演奏装置付で,自動演奏されていました。なんでここにこんなものが…。


これぞディープインパクト
(電線がちょっと邪魔)
 
南方向
  
東方向

北方向

でかい寺が見えます

西方向

内部の階段
広いため,階段スペースも広い

そして1階1階が高い

 ちなみに,この勝山城,本物の勝山城があった場所に立っているわけではありません。もともとの勝山城は市役所等がある場所にあったのであり,どうもそこには勝山城の碑かなにかが立っているようであります。まあ,それはあとで知ったことなので,当然見逃しております。
 ここでも一応勝山城関係の図録を買おうと思ったんですが,品切れを起こしていたために後日郵送していただきました(郵送料無料)。ありがとうございました。

 そして,最後に越前大仏。
 カーナビに大師山清水寺と入れたところ,なぜか山の方に連れて行かれ,危うく山道を慣れないレンタカーでサンデードライバーが突撃しそうになりました。途中,民家の駐車場を借りてなんとかUターン。その際思いっきり犬に吠えられました。近所迷惑でごめんなさい。
 観光名所にしようと建てられた越前大仏に行くのにそんな山奥に行く必要があるわけが無く,普通に大通りから簡単に駐車場に入ることができます。そりゃそうだ。

 そして,時間もないので駆け足で廃墟として著名な門前町を抜けて,境内に入ります。営業時間の関係で,先に五重塔を見てほしいとのことでした。どうも五重塔は4時30分閉館,大仏殿は5時閉館のようであります。
 てことで,五重塔を目指します。目指しますといっても,若干道に迷ったためにあまり目指せませんでした。そして,五重塔に到達したときに,柴田勝家史料館に電話し忘れていたことを唐突に思い出しダメ元で電話してみました。「翌日12時」というはた迷惑な時間の参観願いでしたが,OKというお返事。よかったよかった。
 あらためて五重塔。暗い内陣に並ぶ仏像がなんとも独特の雰囲気を醸し出しております。それ以外はまあ普通のコンクリ展望台であります。エレベーターもあるしね。
 この五重塔も日本一の高さとのことです。2位は但馬の長楽寺とか。どこだそれは,と思って検索してみたら,「但馬大仏」として知られたお寺さんのようです。ん,と思って縁起を見てみると,やはり但馬大仏も多田さんの寄進によるものらしい…。日本中にこういうの建ててるのか。ほかにもあるのだろうか。


大門
 
阿吽の形ではなく両者大口開けてる狛犬
モノはついておりませんでした
 
仁王像


よく見ると,結構年季入ってます

中門

なんか大量に並んでおりました

首からぶら下がっているものを
アップで撮ってみた

廊下もいい雰囲気



阿弥陀釈迦薬師
 
最上階からの眺め
これが全部花粉をつけて襲いかかってくるのか…
というのはさておき,緑が一杯でなかなかに凄い

大仏殿の奥に勝山城
なんかいろいろと
訳が分からない光景

木が大仏殿のすぐ脇まで
迫っているように見えますね

4階内陣



3階

2階

1階

 五重塔を見終えた時点で4時30分をまわっていたので,この無機質な五重塔の途中で入口のドアを閉められたらどうしようかと本気で心配しながら駆け下りていきました。無事脱出できて一安心。これで落ち着いた心で大仏さんを見に行くことができます。
 でもその前に,越前九龍壁。さっきの勝山城の石垣にいたあいつと,同じ発想の元に作られているようです。そして,こっちが正統派だな。
 泰澄大師と九頭龍王の伝説の解説を盛り上がったところで中断して一足飛びに「アジアの各地には観音様と龍との伝説が多く伝えられています」と一般化してしまう大胆さには目を見張ります。こうでないと。製作を中国政府に依頼したとのことですが,ほんまかいな。でも,五重塔下の解説には輸出許可云々という話があるので,中国で作られたものであることには間違いなさそうです。
 なんとも大胆なことをするもんだ。お金持ちはうらやましい。しかし,このタクシー王多田さん,馬主になろうとは思わなかったのかな…。


なぜか五重塔の下にあった

 さて,お待たせしました大仏殿。でかいです。とにかくでかいです。いやぁ,さっきまで勝山城とか五重塔とかでかいものを見てきたので若干間隔が麻痺しておりますが,なんともはや,凄いですね。そして,手前にあるもろもろを横目に見つつ中に入ります。

 おおっ。正面にででん!と大仏様。脇を4体の立仏が押さえています。これはなんとも。それにしてもでかい。脇の4仏も大きい。なんというか,巨人の国に行ったガリバーの気持ちってのはこんな感じだったのかな。ほんと,そんな巨人の国に紛れ込んだような気分になります。
 そして,普通大仏殿というと下から眺めるだけですが,ここは上に上がって大仏の顔の正面から大仏を拝むこともできます。正面から見ると,思ったよりも表情がきついことが分かります。もしかしたらこの清水寺の財政状況をご理解して表情がきつくなっているのかもしれません。あと,髪がパーマですね。あえて螺髪にしなかったのは,誰か別のモデルでもいたのだろうか。

 それから,壁一面に仏さんがおられます。なんとなくペナンのビルマ寺院を思い出しました。ただ,それぞれの仏様にちゃんと檀家さんなりなんなりのお金が出ているのかは若干疑問です。タクシーで1万円以上乗ったら仏像1体プレゼント,とかやった……はずはないだろうな。

 
例によって申と午だけ

ここに限らないんですが
変な場所にスペースが空くのは
なんでなんでしょうか?
 
2階から

サッシには若干埃があります
これだけ大きいと掃除も大変だ

裏の門


 最後に日本庭園を眺めて,門前町を再度通って帰ります。一応,車は18時に返却する約束にしてたのですが,帰りに銭湯に寄っていく予定も入れており,時間オーバーはほぼ確実の情勢。まあ,一応安心パック的なものに入っていて営業時間内に戻りさえすればOKなんだけれど。
 日本庭園は一応池泉回遊式。ですが,ちょっとスペースが狭くて窮屈なところに池を作った感じでした。
 そして,門前町は廃墟なんですが,潰れた店を休憩室として使ってたり,そもそも似たような建物が並んでいたりと,雰囲気はまさに奈良競輪場を思い出すのでありました。


 さて,このあとは風呂に入って車を返しておしまいです。
 福井県という所は今もなお銭湯が多く残っており,勝山にも2つあります。このうち,浴場組合のホームページを見るに,土曜日も営業しているのは木久の湯。てことで,住宅街を進んで木久の湯へ。一応店の前に駐車場もありました。だがしかし。見ての通り,そしてドアを実際に動かしてみたところ,休業でした。ううむ。まあ,おそらくはお年を召した方がやっておられるのでしょうし,ホームページ通りに営業してないことはある意味想定の範囲内。であれば,もしかしたら南部湯は実は土曜にやってるかもしれない!と思い,あらためて南部湯のホームページを探して車内でスマホをいじっていると……。車のドアをノックするおばちゃん。「今日は休み」とあらためて教えてくれました。この銭湯の方なのか,とおりすがりの方が不審者を見つけて声をかけたのかは不明です。とりあえず,休みであることは既に確認済だったのだけれど,もしかしたら「待ってれば開くと思ってるかわいそうな人」だと思われたのかもしれないな。いずれにしても,わざわざノックしてまで声をかけていただいて感謝です。

 で,ダメ元向かった南部湯ですが,やはり休みでした。そりゃそうだよね。

 
木久の湯

南部湯

 仕方がないので,福井市に戻って,駅を挟んで反対側にある松の湯に行くことにしました。駅からそこそこ近い場所にある銭湯ですが,駐車場はあいておりました。よかったよかった。もちろん,銭湯経営的によかったのかは知りません。
 田舎らしく,ロッカーとカゴの併用式であります。ところで,最近の牛乳瓶はゆとり仕様になっていて,蓋を取りやすく出っ張りをつけたりしていることが多いですが,ここで売られていた牛乳は,昔ながらの円形の蓋でして,久しぶりに「開けるのにちょっと苦労する牛乳瓶」の気分を味わいました。小学校の学校給食が懐かしいです。


駐車場には湯のマーク

ソファーがふかふか


 そんなわけで,風呂を浴びて1日の汚れを流し終えたので,車を返却。夕食は福井名産ソースカツ丼。あまり福井駅周辺には店がなさそうなので,総本店まで歩きました。前回もヨーロッパ軒で食べたような気がしなくもないですが,まあ気にしない。ごちそうさまでした。


 てことで,また明日。
平泉寺白山神社福井

旅行記テーマ別