マンノチャレンジ〜万田坑2011

 2011年3月。荒尾競馬へと向かいます。
 なぜか写真には残されていないのですが、このときは松山からフェリーで小倉へと向かい、そこから天神に出ました。
 2011年3月と言えば、言うまでもなく、3月11日、東日本大震災が発生した直後であります。東日本大震災からまだ3週間も経たない時期ではありましたが、西日本勢としてはとにかく経済を回すことが重要なのであります。
 これを書いているのは2022年12月であり、2011年3月から既に10年以上が経っております。その後の日本、その後の日本競馬についてはさておき、このときに非常に強く覚えているのは、当時まだ東北地方で水不足・水が出なくて苦しんでいる方が多数おられるのに、フェリーの中という特殊な場所でさえ水が出てくる、という状況になんとも不思議な気持ちになったものです。

 そんなわけで、天神から西鉄で大牟田へ。


 大牟田から、バスで万田坑へと向かいます。
 万田坑が世界遺産に登録されたのは2015年7月。当時は世界遺産登録に向けてアピールが最終段階に入っていたようです。多分自分としては、「目指してるんだ。へー。まあ頑張れや」という程度の冷たい目で見ていたんじゃないかと思いますが、実際に世界遺産登録にこぎつけた皆様には拍手です。

 なお、10年も経つと文明は進化しますし、予算もつきますので、荒尾市の公式YouTubeチャンネルには万田坑VRという動画があがっておりました。勉強になります。というか、これを見たら、以下の旅行記不要ですね。

ここから島原への船着き場にも行けるようです 目指せ世界遺産! こっちはJRかな? 地図
荒尾駅の右上に馬マークがありますね

 そこから、万田坑の最寄りバス停へ。そこから少し歩いて到着です。

バス停 バスの時刻表 荒尾競馬場まで3キロ! 世界遺産を目指して! 万田炭坑館
ぱっと見宗教施設かと思った
万田坑ステーション

 万田坑の解説。そして、万田坑ステーション内に万田坑のジオラマ。三井専用の電車が走ってたのですな。
 万田坑ステーション内には、なんとビックリ、「競馬を撮ろう」というポスターが。こんなポスターがあったのか。完全に記憶から飛ばしてた。

万田坑の解説 三池炭鉱と万田坑 競馬を撮ろう 荒尾競馬所属馬の蹄鉄を用いたお守り
ジオラマ。三井の鉄道線路が非常に印象的であります

 まずは入場券とパンフレットから。


 構内の解説ツアーに参加して、万田坑内を見ていきます。自分の記憶としては、ツアーを見た後に写真を取り逃した箇所を撮りにもう1回まわったんですが、残された写真を見ると2回まわった感がありません。ちょっとどういう写真の撮り方をしたか記憶にないぞ。

ツアー一行出発です

 まずは、右手に桜町トンネル。荒尾市と大牟田市を繋ぐ生活通路とのことで、正門の外にあります。


 そして、構内へと向かいます。案内図は基本的にパンフレットと大きく変わらないと思うのですが、それにしても撮るの下手すぎじゃないでしょうかね。


 さて、まずは山の神を拝み、倉庫及びポンプ室〜安全燈室及び浴場を眺め見て進んでいきます。さらっと流れて行っていますが、いずれも国重文であります。

竪坑とエレベーターも気になります
第二竪坑巻揚機室の扉が閉じられております
竪坑を埋めた跡かな? 山の神 事務室(旧扇風機室)
これも国重文
倉庫及びポンプ室 浴室 安全燈室 手前が浴室&安全燈室

 そして、第二竪坑櫓へと進んでいきます。
 途中、トロッコが野ざらしになっており、廃墟感がありますね。

さびたトロッコ

 トロッコのトンネルから、中に入ります。
 今は埋められている竪坑ですが、埋められたのは平成9年(1997年)と、この時点から約15年前。割と最近ですね。サニーブライアンがダービーを勝っているころ、ここの竪坑が埋められていたのでしょうか。全く関係がないですね。

第二竪坑櫓! 第二竪坑櫓へ
これは中に人が詰め込まれていたであろうトロッコ
何かを引き上げるのに
使ったのかな?
上部
ここから坑内へ 第2竪坑
平成9年に埋められたとのこと
案外最近埋められておりますね
信号等 もうちょっと上手く
撮れなかったのだろうか

 第二竪坑櫓をあとにして、続いて向かいにある第二竪坑巻揚機室へと向かいます。


 竪坑に下ろすトロッコを持ち上げるための巻き揚げ機は、向かいの建物にあるのであります。今はワイアーが出ていた箇所は緑の扉で封鎖されております。
 文系なので中の機械がどのようなものなのかはなんとなくしか分からないのですが、安全に配慮して設計されている(その背景には色々な事故もあったのでしょう)のがなんとなく分かります。機械のことを理解していないので、なにかよく分からないものを見ると無条件に畏敬の念を抱いてしまうのであります。

解説 入口側から見る 第2竪坑と巻揚機室 奥への線路 奥のスペース
重要文化財指定書&附書 様々な仕様書

 第二があるのだから、当然第一があります。続いて、第一竪坑跡へ。
 第一竪坑は櫓が残っていないので、廃墟感が増します。この櫓、北海道に持っていったようですが、どうやって輸送したのだろうか。凄いな。

トロッコ跡。手前の巻揚機械で引っ張ってたのでしょうかね? 第一竪坑口 櫓の基礎

 メインパートはこれで終了です。建物内で楽しめるのは第二竪坑のみなので物足りない人には物足りないとは思いますが、私のような文系的には十分楽しめました。
 それにしても、やっぱり櫓は絵になりますね。

選炭場跡 第2竪坑櫓 浴室&安全燈室を見下ろす
煙突 沈殿池

 最後に、万田坑レーズンサブレと、確かなにかのCDを買って移動です。どうやって荒尾競馬場に向かったかは記憶がありません……


荒尾競馬2011

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