西大寺

 大和西大寺駅に降り立ち,西大寺へ。
 出口がどっちか分からず(駅名のわりに駅構内に案内が少なく,あまり西大寺押しではないのかな?),結果的に逆に出たので線路脇を歩いて西大寺を目指します。

北向地蔵尊 火の用心

 道中,線路下にお地蔵様。

 で,西大寺です。もっと盛大に街から隔離された大きなお寺なのかと思っていたら,案外街に溶け込んでおりました。

西大寺が見えてきました 向かいの飛地にある石落神社
境内立入禁止でありました
解説


 石落神社に入れなかったので,すぐに西大寺へ。東門をくぐり中に入ります。
 神社というと,あけっぴろげな境内に,お堂がいくつか立っている,というスタイルを勝手に思い浮かべるわけですが,西大寺のお堂は土塀で区切られており,お寺の中にさらにいくつものお寺がある,ようにも思えるスタイルでありました。というかですね,どこか別のところにも書きましたが,学校で四天王寺型とかの伽藍配置を教えるのはいいんですが,それにあてはまらないお寺の方が圧倒的に多いのはなんとかならんのでしょうか。そのへん,もうちょっとお寺の伽藍について教えてくれないと,自分で勉強する気のないNPのような人間にはまったくお寺に対する知識が広がらないのであります。さらにいえば,四天王寺式とか飛鳥寺式とかの特定の伽藍配置だけを取り上げる理由ってのはなんなんでしょう?「宗教」ではなく「歴史の一部」というかたちで教えられるからなのでしょうか?
 個人的には,お寺に限らず,神社やキリスト教会,モスクなんかも含め,宗教施設内の建物や設備等々の名前や役割くらいは義務教育レベルで教えてもらった方がいいと思うんだよな。

東門 西大寺 伽藍案内
錆びてます


 てなわけで,入って右手の四王堂であります。ここで,共通チケットを購入。
 中に入ったはいいものの,正直仏像についてはそこまでよく分かっておらず,その場その場で「おぉ〜」と思いはするものの,特に記憶には残らないのでありました。いやもちろん四天王と踏んづけられてる邪鬼がいたとかそういうことは記憶にありますが。
 で,何が記憶に残っているかというと,ここの受付の机の上に,おそらくお寺の方のものと思われる手帳が置かれておりました。その手帳に,JRAのレーシングスケジュール(前年度ダービー馬が表紙になっているやつ)が挟まっていたのです。ここで「仏教に帰依する人間がギャンブルなどけしからん!」などと思うような野暮なNPではなく,一気に西大寺が好きになったのでした。
 というわけで,各地のお寺さんは積極的にJRAのスケジュールを入手しましょう。

四王堂 共通チケットの裏側 玄武
幽遊白書の姿しか浮かんでこないので
まさか蛇と亀がからまっているような
姿をしてるとは思ってもみなかった
2010年にできたらしい


 そんなわけで,土壁のあいだを抜けて,護摩堂に寄りつつ,本堂の方向に進んでいきます。

閑静な路地にみえます
これでお寺の中なんだなー
護摩堂 解説


 で,本堂が見える場所にでました。左手にはかつて東塔があったとされる台が残っております。どんな塔だったのだろうか……。でも,西大寺はわりとごみごみしているように思えたので(土壁とかがあるからそう感じたのかも),塔が無くて広々している今の姿も悪くないと思うのでありました。

東塔跡 解説 東塔跡 本堂 近くから 本堂


 本堂への参拝を済ませ,続いて愛染堂。そして,その横にはどぎつい緑色(何色って呼ぶんでしょう?)の観音像。「平和観音像」と呼ぶらしいです。

愛染堂 解説 鐘楼 平和観音像 本堂と東塔跡方向


 そんなわけで,西大寺参拝終了。興正菩薩廟に行く時間は無いのでパス。薬師寺に向かうのであります。

交番にあった注意書き
絵が上手い!
橿原神宮薬師寺唐招提寺

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