後閑AS制覇記念上州城めぐりその8
岩櫃城


 さて,道の駅で昼食を買ったので,岩櫃を目指します。途中,不動の滝に行くプランもあったんですが,時間もないのでスルーしました。
 岩櫃といえば,武田三名城として知られ,さらには武田滅亡直前に昌幸が勝頼を呼び込もうとした城,もっといえば,真田太平記のドラマで忍者屋敷状態の怪しい仕掛けがあった城として,あまりにも有名です。
 岩櫃って群馬県の城だったんですね。武田の城の位置関係が完全によく分かってない状態で,困ってしまいます。どういうルートで昌幸は勝頼を連れて行く予定だったのだろうか。

 岩櫃城への道は若干新しくなったようで,ナビにない道がありました。まあ到達できればどうでもいいです。
 駐車場を出ると,向かいに小屋があり,中に岩櫃のパンフ。どうもここは大多数の人にとってはハイキングコースの出発点となっているようで,そっち方面の案内もありました。ハイキングといってもしっかりした山であり,どっちかというと登山なんだろうな。



登山コース


蜘蛛がいました


休憩所
この中にパンフ発見




歴代城主
真田の前の斉藤氏時代の話は
またいずれ勉強せねば

飾られてました
この地域のおひな様?

 さて。登山コースと登城口が同じなのか不安になってちょっと迷いかけましたが,結論として同じでした。レッツゴー。

 この「登山口」が,往時はどういう役割だったのか,縄張り図を見てもなんともいえないところがあります。今歩いている道は現代人が観光用に作ったのか,真田氏あるいは斉藤氏のころからあったのか…。
 いずれにしても,中城に入る箇所は虎口構造になっており,とりあえず「昔からこの道を進んでいた」ということにしておきたいと思います。



ここでよかった


登山者に別れを告げる
  
こんな道を進んでいく
 
虎口構造 写真にすると土塁がよく分からないのは仕方がない 振り返る
ぶれたけど
虎口を抜けると
急に明るくなります
前は道 中は藪

 中城は特に中の居館跡とかを整備する気はなさそうです。それなりに広い曲輪なので,かつてはここに色々あったんじゃないかと思われますが……。

 そして,中城を抜けるあたりになると,栗の木が増えます。そして,そこかしこに栗の実が落ちております。久々にこんなに大量の栗を見た気がするな。

 栗はさておき,中城のまわりをまわって,二の丸方向に登っていきます。この道も昔からあったものなのか分かりませんが,左右が盛り上がっている中を進んでいく形になっており,上から狙われたらひとたまりもありません。


藪から栗林に切り替わる
 
なかなかこれだけの栗は見ないな

二の丸に向けて登る

 そして二の丸。二の丸は現在は本丸への通過点となっていて,特に何もありません。往時はおそらく建物か何かがあったんでしょうが……。
 ただ,二の丸まわりの堀はしっかりしており,見ていて楽しめます。

曲輪の名前も不明ですが
人為的な平地なので多分かつては何かがあったのでしょう
二の丸に近づく
右に登ると二の丸ですね
二の丸を見上げる 二の丸と中城の間にも堀 右折して二の丸へ
開けてますが,
昔からこうだったのかな?
二の丸へ 振り返っても何もない 二の丸

 さて,本丸に向かいます。
 二の丸と本丸を区切る堀切はしっかり残って(整備されて)おり,見ていて美しいです。名胡桃にしてもそうですが,堀がしっかり残ってると山城を攻略した甲斐があってうれしいですね。
 まあ,おそらくこれ以上岩櫃城が発掘されることもなければ開発されることもないんでしょうが(真田か武田が大河で大きく取り上げられない限り……でも,風林火山でダメだったんだから真田が大河にならない限り無理だろうな)

堀切が一直線ではないことも分かりますね 本丸へ。
下って登る,まさにバンケットです
振り返る
竪堀の底から左右を見る 本丸の二の丸寄り部分
からの眺め
二の丸を見下ろす
本丸 毎度おなじみの石碑 由来
居館跡地とのこと
看板がボロいですが,研究は行き詰まってるのでしょうか
石のお社
修験道に関係あるのかな
さらに奥への道
今回はここでおしまい
本丸内,一部高くなっており,櫓台とのこと 櫓台の下部

 そんなわけで,無事攻城終了。
 駐車場に戻ってくると,時間は15時30分ころ。あ,馬券買ってない。まあいいや(ワンセグ電波も入りが悪い)ってなわけで,迷ったんですが,岩櫃神社に寄ってみることにしました。岩櫃神社は場所的には天狗の丸にあるようです。「天狗」の名前の由来については解説が無いのでよく分かりません。昔は神社でなくお寺があって,天狗的な人がいたのかもな。それとも位置的に天狗の鼻っぽい場所にあるからか。

 案内板しか出てないので,どれくらい歩かされるか若干びびってたんですが,ほどなくして神社に到着。
 ただ,期待していたような岩櫃城や武田真田関係のものは特になし。普通の田舎の神社でありました。残念。まあ,こういう神社は嫌いじゃないんだけれど。

駐車場脇にありました 天狗丸方向 岩櫃城本丸方向 岩櫃神社へ プレハブ小屋です
後ろから 前橋市の方が願主のようです 記念碑 3つ並んでます 境内 「武田三堅城」をウリにするなら
六文銭だけでなく武田菱も
幟に載せた方がいいのでは?
あるいは,斉藤氏の家紋は分からないのか?

 そんなわけで,エピファネイアが無事神戸新聞杯を制したようで,こちらは上毛高原に戻ります。


吾妻峡小川城

旅行記テーマ別