おおまちまちめぐりその3

 さて,草競馬は3時頃に終わるんだとばかり思っていて,それを前提とした計画を立てておりました。
 が,予想に反し,終わったのは2時過ぎ。想定よりも1時間以上時間があまりました。もともとはここから観音寺まで歩くっていう計画だったわけですが,いくら今からいったら法事の終わった本堂を見られるだろうとはいえ,さすがに再訪するだけの気力はありません。
 てなわけで,流鏑馬会館を目指すことにしました。まあ,一応馬つながりってことで。
 なお,この地域の博物館というと,道路標識を見る限り山岳博物館が圧倒的に有名かつ力が入っているようです。ですが,どうも坂を登らなきゃ到達出来なそうだったので,ここは断念…。

 そんなわけで,いかにも歴史と伝統のありそうな建物が現われます。予想通り,これが目的とする塩の道博物館でした。
 とりあえず中に入ります。中は基本的に,「昔の商家」展示がメイン。まあ,NPのように暇をもてあまして全国の競馬場を駆け巡ることのできる恵まれた人は多くないでしょうから,地域に1つはこういう建物は必要ですね。小学校の社会科見学でも使うだろうし。

 そして,ちょっとだけ道祖神の解説もありました。ただ,この解説自体はあまり読んでもらおうとしてないな……。小学校の社会科見学的には道祖神の説明はいろいろ難しい面もあるだろうし。逆に中学校の社会科見学だと馬鹿を調子づかせるだろうしな。

歴史と風格があります 塩問屋 よく分からないけれど
安かったです
館内案内図 楽しい空間
さらっと「男根」や「女陰」という
言葉が入ってるな…
大町市の文化財の解説 道祖神が祀られてます 女清水 どれか分からなかったのですが
これなのだろうか…

 続いて,3つ連なる土蔵へ。この3つの土蔵は,どうも江戸時代のものの現存だとのこと。おお,これはいいですね。土蔵だけあって,中に入るとひんやりとしています。素晴らしい。

 1つめは,黒部ダムに関する展示。塩の道とは全く関係がありませんが,大町市としては市内のどこかに展示しないわけにはいかず,新たに町立博物館や黒部ダム記念館を建てるくらいだったらここに,ということになったのではないかと推測いたします。
 ちなみに,当方石原慎太郎に興味が無いため(刑事ドラマは刑事ドラマとして好きだけど),「黒部の太陽」という映画は存じ上げません(原作も知らなかった)。なかなかリアルなもののようなので,ちょっと借りて見てみたくなりました。
 そんなわけで,展示は半分近く黒部の太陽でしたが,まあこういう田舎町の登山町の観光に訪れる年齢層を考えると石原・三船をクローズアップするのはやむを得ないところでしょうな。

 面白かったのが2つめ以降。2つめは漬物蔵,3つめは塩蔵。特に塩蔵には,「にがり溜め」と呼ばれるものの遺構が残っております。ここに書かれているようににがりだめが残っているのが本当に珍しいのかどうかは全国塩蔵調査委員会の面々にお任せするとして,塩蔵の構造がよく分かって非常に面白かったです。3つめの蔵にあるので,一般の方々は疲れてすっ飛ばしてしまうのではないかと不安になりますが,このあたり,大町市としては日本塩蔵普及保存協会とタイアップして全国的にアピールしていってもらいたいものです。


石仏

カクヒラマークの入った
自家消化ポンプ

暗くて,手前ににがりが
流れてくる流れがパッと
分からなかった…

にがりかめ

しょうちゅうかめ

土蔵外観

壁をアップで

 そして,土蔵の向かい側には流鏑馬会館。
 中に入ると,いきなり回転する馬の像。この回転機能は明らかに金の無駄だと思いますが,まあ深くは突っ込まないでおきます。


 そんなわけで,お茶をいただいて会館をあとにします。


牛方と塩の道 機織り

 う〜ん。時間があまった。とりあえず,近くにあった西宮神社に寄ります。大きな神社ではなく,新しく整備されておりました。整備されていることが特徴ですね。
 しかし,まあ,整備されてしまうとあまりうろついて時間をつぶすことは出来ないのであります。

鳥居 由緒
商売繁盛ってったって,
どういう経緯で西宮神社を勧請することになったのか
もうちょっとはっきり説明してもらえると嬉しかったなー
だれか兵庫県出身の人とかがいたのでしょうか?
清水 拝殿 秋葉神社
三峰神社 恵比寿と大黒
さっきも博物館で見たような
この地域はこれが好きなのかな?
名称不明 大町料芸組合

 なお時間をもてあましているので(バスをキャンセルして1本早いのに乗りたかったのですが,時間切れでありました…),とりあえず晩飯なのか昼飯なのか自分でも分からないけれど食事。なぜかソースカツ丼屋があったので行ってみました。ソースカツ丼というと福井に桐生と,基本的にレース場がある場所にあるイメージでしたが,ここ大町にもあるようです。大町は特に発祥地を主張しているとかそういうわけでは無さそうですが,近くにある伊那市が発祥地だと主張しているようでありますs。


 さらに時間があまりました。てなわけで,近所の喫茶店で時間をつぶして,大町に別れを告げることとなりました。帰りのバスは小仏トンネルの自然渋滞に工事渋滞が加わって数時間遅れでの到着となりました。疲れた…。
 途中までは思いっきり晴れていたのに,バスに乗ることになると突然雨が降ってきました。これは「山の天気は変わりやすい」という事象の一例に加えてしまっていいのでしょうか?
 それにしても,日焼けした。予定外でした。もやしっ子としては日焼け予防は欠かせません。

信濃大町駅 駅について さらさら越えの解説がこんな場所に 黒部ダム50周年 枕木で花壇をつくっております


草競馬

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