三景宮島杯その3

 さて,大聖院に向かって進んでいきます。
 歩いて行くと,大きな岩に道案内。「大聖院をへて弥山に二丁三丁」と読めますが,いかんせん現代っ子なのでちゃんと読めてるか自信がありません。

 で,上から歩いてきてるので,塔頭はいくつか飛ばした状態で御成門です。まあこのへんは帰りがけに見ればいいや。


 さて。境内に入ります。さっそく,いろいろな石仏や,その他諸々の奉納品が出迎えます。いやはや凄い。どんだけ檀家がいるんだ。
 でもまあ,これくらい石仏が並ぶ寺院は過去にも見たことがあるので,まだそこまでの異常さは感じておりませんでした。



 まずは境内進んで右手にあるお堂。観音堂です。本堂かと思っていたら違いました。
 意気揚々と階段をのぼると,中ではお坊さんの説法が行われておりました。どうせ観光客向けの説明かなんかだろうからすぐ終わるだろう,と失礼なことを思って,とりあえずまわりに備えられている面白い奉納品を眺めます。
 (もしかしたらほかの寺院にもあるのかもしれませんが)自分としては初めてみるものばかりで,大変興味深く拝見しました。
 あと,秀吉がここで和歌会を開いたんですね。あの秀吉がなんでこんな場所で(厳島神社を見下ろせる場所ってんならまだ分かるんだけど),と思ったりもしますが,それだけこの寺院が由緒正しいってことなんでしょうね。

 とまあ,一通り見たんですが,まだ説法は終わりません。う〜ん,予定外。ですが,あまりここに長居するわけにもいかないので,とりあえず内部には入らずに先に進むことにしました。

 で,最後に帰ってきたら,説法は終わっておりました。てことで,中に入って参拝。ここはチベット仏教と縁が深いんですね。チベット仏教については特に知識を持ってないので,これ以上コメントできませんが……。ただ,チベットはいずれ旅行してみたい場所ではあるんだよなあ。中国はなんとかならんでしょうか。
 そして,下に向かう階段もあり,戒壇めぐりができるようです。しかも,料金所がありません。無料です。なんとも太っ腹な。てことで,ありがたく中に入りました。通常,戒壇めぐりというと,「左手を壁に当てて道なりに進んでいくと,途中で錠前があります」とかなんとか解説されていることが多いですが,ここはそういうことはなく,途中に仏像が現れます。観音霊場のお砂踏みと戒壇めぐりがセットになってます。こういうのは初めてかもな。真言宗の戒壇めぐりだと,「南無大師遍照金剛」と唱えながらまわってくれ,と書いてたところもあった記憶がありますが(どこだったかな。完全に忘れた),ここは「南無大慈大悲観世音菩薩」と唱えながらまわるルールです。まあ,こちとら何も唱えずに無言でまわりましたが。
 それにしても,特に戒壇めぐりアピールがないから僕のほかに階段を下りていく人を見かけませんでした。ある意味静かでいいんだけど,せっかくあるのにもったいないな。

観音堂 目出しダルマ 狸僧。なんともいえない顔です。
それにしても,狸の置物にいろいろな意味が込められていたことは
初めて知りました。そりゃ意味もなく置かれてるはずがないよな…
関白和歌御会の図


観音経摩尼車
回してよかったってことに今気付いた
すりこぎ 「スタンプラリー」と
明言しとる……
チベット密教砂曼荼羅 戒壇めぐりへ 和歌会ではこの庭園を
見ながら和歌を詠んだのでしょうか
昔はもっと大きな庭園
だったのでしょうか?

 で,正面にあるのが本堂です。観音堂の方が目立っているため(入口から近いし),参拝者も観音堂の方が多い印象……。

閻魔大王 本堂 十六善神。
最近は4つ加えて20体を祀ることが多いようです,
と解説されているように,20体祀られております。

しかしながら,自分としてはそもそも16善神をそんなに見かけないのでした。

 さて,さらに奥に進みます。あちこちにいろいろな仏像が祀られていて,このあたりで自分もこのお寺のいい意味での異常さに気づき始めました。厳島神社の別当寺らしいけど(てか,てっきり大願寺が別当寺かと思ってたら違うんですよね。まずその事実に驚きます),そういう由緒正しき厳格なお寺ってわけではなさそうだぞ……。


 さて,上からお経を読む声がずっと聞こえていたのがずっと気になっておりました。おそらくここから階段で上がった摩尼殿から流れているお経です。
 この摩尼殿に向かって,摩尼車が並んでおります。それにしても,「1回回せばお経を1回読んだのと同じ功徳」ってのは,お経を読んでる人を馬鹿にした話じゃ無かろうか……。まあ,こういうのを考えて楽な方楽な方に流れるのが人間であり,寺院もやはり人間が作っていくものなのでしょう。


般若心経です
 
彫刻が素晴らしい

面白い構造の建物です

 さらに進みます。いろいろなものが次から次へと登場して飽きませんが,いったいなんでこの寺院にここまでいろいろな仏像等々が集まるのでしょうか。
 宮島ってそこまで人口多いようにも思えないんだけれど……。


包丁塚

薬師如来と十二神将

十二支の地蔵
 
例によって申と午

大師堂

なで大師
 
一願大師

これだけ全方位対応の石仏を並べた寺院で
「一つだけの願いをかなえる」大師様がいるってのも興味深い

平成の一願大師
  
遍照窟入口と,その内部と内部の案内
入口の雰囲気からして暗い洞窟を想定していたら,まさかのライトアップされた広間でした
台湾の太歳宝殿を若干思い出しました

ちなみに,入口手前の「アリガトウ地蔵(布施)」ってのもなかなかにいいキャラです

弥山への登山道は閉鎖中

奥にはお社

読み書きそろばん
 
七福神のいる八角万福堂

その脇の池
七福神が宝船っぽい岩の上に
並んでおります
中には大量の小銭

 そんなわけで,一応最奥まで拝観できたようなので,戻ります。
 最後に仏足石で遊んだりしながら,戒壇めぐりをして,山門を抜けます。

 
涅槃像+十六羅漢

仏足石

こういうのは非常に嬉しい

 山門を抜け,先ほど通らなかった階段を下りていきます。
 ここにも摩尼車があります。好きですねえ。
 その他,塔頭等々を眺めながら降りていきます。最後の仁王門まわりにはいろいろな石仏や石碑が乱立しており,愛媛石手寺とはいかないまでも,それに近い異空間でありました。


アンパンマン☆
 
霊宝館

フランス語もあります
英訳を見る限り,直訳に近そう
   
仁王門
「明るい社会は合掌から」と,なんか法務省みたいなキャッチコピーがついてます
  
いろいろと面白い
ガネーシャの色濃い歓喜天がおります

 というわけで,宮島の奥の方にある寺院ではありますが,なかなか興味深く拝観できました。夏ならここまで歩く気力無かっただろうから,こういう時期に宮島に来られてよかったよかった。


その2その4

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