チェダー探訪その1

 と,いうわけで,チェダーに到着。降車ボタンを押したら運転手さんから「どのバス停か」と聞かれました。そんなの知らんがな,とりあえずどこかで降りられれば歩くぞ,と声を大にして言いたいところですが,そんな語学力も勇気も持ち合わせていません。完全にどうでもいいんですが,なんで「ゆうき」の変換第一候補が「優木」なのでしょうかこのATOKは。長らく優木まおみに触れてないと思うんだが。というか,ここ数年スーパー競馬見てないんですが,まだ司会やってるんですかね。スーパー競馬にでると競艇のイベント出たらダメとかあるのでしょうかね。

 さて。どこでもいいよ,という顔をしたら適当な場所で止めてくれました。うむ。徒歩数分で観光インフォメーションに到着。Google Mapさんがいれば迷いません。
 それにしても,この頃はまだ「イギリスの町並み」が珍しかったんですが,今にして思うと,イギリスの町並みって知識がないと全く特徴が分かりませんな。つまり,僕には知識がないので違いがよく分からない,ということになります。唯一分かるのは,自分が今いる場所はドイツに空爆でやられたので建物が軒並み新しい,というだけです。おそらく知識があれば○世紀に流行した建築様式,とか,○世紀に流行した石材とか,そういうのが分かるんだろうけど。

 ところで。"Cheddar Gorge"というのが今回訪れた観光地の名前です。Gorgeというのは今回初めて知った英語でありまして,Weblioさんによると「峡谷」とか訳されております。他方,Googleさんに「チェダー 峡谷」と入れたところ,NPの日本語は全く信用されていないため,「チェダー 渓谷」の結果が跳ね返ってきました。と,ここで,NPは馬鹿すぎて峡谷と渓谷の違いを分かってないことを認識したのでした。字面を見る限り,峡谷は狭くなっている谷,渓谷は谷底を川が流れているイメージですが,果たしてそれでよいのか。なんせ,このCheddar Gorgeの谷底部分を走っているのは道路。川なんてありません。強いていえば洞窟内に水はあるけど。
 ということで,日本が生んだGooの辞書(大辞泉)を見てみたところ……「渓谷」は「山にはさまれた、川のある所」,「峡谷」は「幅が狭く、両側が切り立った崖 (がけ) からなる谷」と出てきました。字面からの判断で合っていたようです。
 続いての疑問は,Gorgeが峡谷なら渓谷はなんというのか。これをWeblioさんに聞いてみたところ,"valley"と返ってきました。今の今までvalleyは谷,谷はvalleyだと思ってたんですが,valleyは峡谷限定だったのでしょうか。これ以上考えていると話が進まないのでこれくらいで勘弁してやりたいと思う次第なんですが,語感としてどうなんでしょうかね。まあ,そもそも水が無かったら谷なんて出来ないでしょうから,深く考えてない可能性もありますが。
 なお,Wikipedia師匠はチェダーの項目において,「チェダー峡谷」と峡谷説を採用しております。よって,師匠を信用して以下峡谷にします。


Googleさん ここで降りた バスの時間チェック インフォメーションまでの道のり インフォメーション

 チケット購入。全てのアトラクションに入れてバスにも乗れて18.95ポンド・3500円だから,まあ1日滞在することを前提とした値段設定とアトラクション数ですな。ただ,結論から書けば,峡谷の上を歩かないのであれば半日で充分でした。ちゃんとチーズを吟味して買いたいとかそういう必要性があればまた時間かかるんだろうけど。
 バスは2階建てで2階は屋根がありません。ザ・観光地というバスですね。当然みんな2階に上がります。ガイドさんも2階でガイド。
 なお,なぜかここで職場からメールが入って,こんなザ・観光地なバスの中でノーパソを広げる羽目になった……。何をやってんだか。

チケット 峡谷案内 峡谷の上の歩行マップ バス バスの上からの眺め
自動音声ではなく,ガイドさんがついてます

 さて,バスはまず峡谷の奥まで進んでUターン,メインの洞窟であるGough's Caveの近くでみんなを下ろす,というルートをたどります。
 道路の両側はででん,と岩壁がそそり立っており,そこに山羊がいます。よくいわれるとおり,山羊はどうやって,どういう目的でこんな場所にいるんだ,というような場所にもおります。あと,日陰で若干くらいのとバスがそこそこのスピードで走ってるのと,自分がカメラを使い慣れてないのとで写真がぶれぶれであります……。

峡谷へ 山羊発見 岩盤が皿状になっております。
自分の地学知識の欠落が痛すぎる……
そりたつ岩壁 盛大にヒビ入ってますが
大丈夫なんですかね

 そんなわけで,まずはGough's Cave。入口に荷物置いていけないか訪ねたところダメだといわれました。狭い道がないことを祈る(結果,余裕だった)。
 このGough's Cave,その名の通り,Richard Goughさんが発見した洞窟のようです。Wikipedia英語版にも独立項目があります。

入口 Goughさん

 さて,ここにはCheddar Manという,紀元前7150年頃の人骨が発見されたことで知られております。いや,もちろん僕は知りませんでしたけど。日本でいう明石原人的な知名度があるのではなかろうかと。時代的には大谷の縄文人骨には及んでいないので,大谷に行った身として若干優越感に浸る訳ですが,イギリスは色々侵略したりされたりと大変な歴史を経ている場所なので,今に連なる遺伝子がここから出ているということの持つ意味は日本とはまた異なるのではなかろうかと。なお,こちらのブログも参照。ほかにも1万3000年前のマンモスの骨なんかも出てるみたいですね。


 さて,お勉強はここまで。あとは自然と時間が作り出した素晴らしい景観を見て回ります。
 特に奥のSt. Paul'sは素晴らしい。いやー,やっぱりこういう自然景観って人間が想像つかないようなかたちになるからいいですね。飽きがこない。


こういうのに小銭をいれる文化は
こっちにもあるんですな
 
Water Goes up the Chimneyと名付けられてた
  
Cave Matured Cheddar

St. Paulsへ
 

 そんなわけで,Gough's Caveの探索終了。期待以上の洞窟でした。
 これは続くCox's Caveにも期待が高まります。

ウェルズその2チェダーその2


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