ホクトイセキ

 さてみなさん,「ホクト」といったら何を思い浮かべますかね?ボーイ,ベガ,ヘリオス,ビーナス,フィーバス,ペンダント……いろいろいますね。自分が好きな馬が多い冠号です。金森森商事という,なんか森が1個多いのではないかと不安になるオーナー名もたまりません。現状はよく分かりませんが(なんとなく想像つきますが……),とりあえずこちらのサイトにホクトベガ記念館の写真も含めていろいろあったので,備忘用にリンクはっておく。このご時世の個人サイトなのでこれもまたなくなるかもしれませんが。

 とまあ,例によって無関係な話から入るわけですが,それもこれもこうして書かないとこれらの馬の知識が自分から抜けてしまうためです。老化が進んでおるのです。

 で。当初は右回りに回って北斗遺跡に乗り込む予定だったのですが……いきなり迷いました。どうやったらこれだけ整備されている場所でいきなりスタートを間違えられるのか,本当に馬鹿すぎて話にならないのですが,とにかくいきなり自分の居場所を失い,気付いたときには自分は左回りコースを歩いておりました。まあ,中山競馬場に行ってるはずが気付いたら東京にいました……とかそういう話ではないので実害はそんなにないのだけれど。どういうコースを歩くかちょっと予定を考え直さねばならない。

 で。序盤は林の中をひたすら下っていきます。こういう場所において「下り」の持つ意味は恐ろしいですよね。同じだけ登らないといけないわけで……。とはいえ,木道は基本的にきちんと整備されており,歩きやすかったです。
 ただ,解説が古くなって読みづらくなってたりするのが困りもの。釧路市はもうちょっとこのあたりに予算をさいてください。

出発 こもれび広場に到着し,
左回りで歩いていたことを
確信したのでした
こもれびの階段 吊り橋 ひだまり広場に到着
北斗遺跡に行くために
もう一回来なければならない
タンチョウと北斗遺跡の解説
解説
埃が湿気って読みづらい
雑巾できれいにするくらいのことを
やる人材もいないのか…
早速上り 丹頂広場に到着 丹頂広場からの眺め
木に遮られて何の感慨も湧かず
さらに進む サテライト展望台 解説。ここも読みづらい ここからの眺め


読みたくなくなる解説板 先にはもう1つ広場 もやがかかっててよく分からない
せっかくなので登る 上からの眺め
予想通り,そんなに変わらない
せっかくなので
あおさぎ広場まで向かいます
木道はがたがきてますが
補修はなされております
分岐点
まっすぐ行く気力を削ぐ
道の細さですね
でも基本的に道はよい 奥に広場発見 ヤチボウズと鶴居軌道跡の解説 あおさぎ広場からの眺め
解説はあれど,鶴居軌道跡は
どこなのかよく分からず
ここから先は通行止めです
見落としてた解説板。いずれにしてももう日焼けして読めないので見落としたままでよかったかも ひだまり広場に戻ってきた 北斗遺跡方面に進みます

 北斗遺跡までの道はさっきまでとはうって変わって若干トリッキーな道。そしてなにより人が減ります。人が減ると何が怖いかって,さっきからさんざんっぱら脅されまくってる熊です。花咲かない森の道で熊に出会ったらどうなるのか,童謡は一切手がかりを示してくれてませんので,こちらとしてはとにかく出会わないようにしなければなりません。まあ,脅してはいるもののそう滅多に出会うものでもないのだろうと思うんですが,いかんせん一回会ったら最終回な危険があるだけに,山梨でも使ったスマホの熊鈴アプリを起動させます。なお,ここらへんは人口が減りますが,それでもNP以外に歩いている人にいくつかすれ違いました。すれ違ってるってことはほかの方々は下から上に登ってこられているわけですが,みなさん北斗遺跡に行かれたのか,それとも鶴居軌道に行かれたのか……。最初はみんな北斗遺跡から戻ってきたのだろうと思ってたんですが,北斗遺跡に人がいなかったので多分後者なんだろうな。まあ,なんにせよ,こういう場所で人に会うと安心するのは事実ですね。

こんな感じの道 分岐案内
1100mという距離に
若干おびえるアラフォーなのでした
分岐点にあった案内板
人が触れてないせいか,
それとも夜な夜な熊が掃除してるのか
きれいで読みやすい
こんな道を歩く
湿原感ゼロです

 まあ,木道は若干危ういですが,分岐案内はしっかりしていて,特に迷うことはありませんでした。
 てことで,北斗遺跡方向に進みます。しばらくすると,竪穴式住居が目に入ってきます。
 複数の建物があるほか,地面がぼこぼことしております。おそらくはぼこぼこした穴一つ一つが竪穴式住居跡,すなわち竪穴後なのではなかろうかと思うのですが,こんなに密集してたのだろうか……。でもまあ,土地が広いんだからもっと広々使ったらいいのに,というのは現代人的発想であり,雪も降れば熊や外敵が襲ってくるような時代だったら近接して住んだ方がなにかと便利だったんだろうな。(なお,すぐあとで看板見て自分の浅はかさを思い知ります)
 ところで,どうしても比較対象が直近に行ったばかりの三内丸山遺跡になってしまうのですが,同じ茅葺の竪穴式住居でも,入口の作り方が異なります。三内丸山では基本的に入口は四角形でしたが,ここは三角形,正確には,三角形の入口の奥に四角く玄関があるというべきかもしれません。直感的には,四角形だと上に雪が積もって大変そうな気がしますが,北海道レベルの雪が降るとそんなちょっと積もって大変とかそういうレベルでなく,入口が雪で埋もれるんじゃなかろうかという気もします。なんにせよ,前回と同じ感想になりますが,竪穴式住居も奥が深い。
 また,北斗遺跡では(観光客数が三内丸山に比べて圧倒的に少ないのに),住居内でたき火がおこなわれており,煙がもくもくとしていました。住居内はかなり煙がこもることが分かります。一酸化炭素中毒とかにならんのだろうか。なお,今にして思えば観光客向けサービスではなく単に除虫とかそういう設備維持目的のような気がしてきた。

接近 最初の住居へ 脇にあるこれなんだろう? 入口 中は煙たい 周囲はぼこぼこ これはなんだろう??
復元しなかった住居跡か
ゴミ捨て場跡か
墓地跡か
それとも井戸的なものか
2つめ。向かって左側の色が違ってますが
どういう構造と理由によるのだろうか??
内部 いろり
上部 出入り口
土が崩れないようにするためでしょうが,
これだけ出っ張ってるとなにかと不便なのでは
なかろうかと思ってしまう
3つめ。閉まってた

 さて。竪穴式住居跡までくれば展示館まであとちょっと……と思いたいところですが,まだまだ道半ば。あれこれ時間大丈夫だよな。余裕をもって時間計算してるはずなのだが。といった具合に,若干不安に成りかかっていつつも,展望台があったので登ります。なお,不安になって余裕を失っているため,行きに展望台それ自体を撮り忘れました。
 この北斗遺跡展示館まで向かう道は個人的には階段が非常に歩きづらい。なんというか,階段の幅が自分の歩幅と合ってないのと,階段の土の部分が深くなっていてここを踏んで歩くと足を高くあげないとならなくなり,体力を使う上に時間も使う。これがかなりしんどかった。地味に体力と時間を削られました。まあ,階段があるだけ感謝しないといかんのはわかってますが,足を踏み外したら危ないのはわかりつつも木の上を進んだり,階段横の坂を進んだりしました。

 まあ,そんなこんなを繰り返して無事展示館に到着。
 展示館では10分程度ということでDVDの視聴を勧められ,言われるままに視聴(体感で10分以上あったような)。単に座って休みたかっただけという説も無きにしも非ず。なお,こんな場所誰も来ないだろうと高をくくっていたところ,あとから人が来てびっくり。自分のようにえっちらおっちら歩いてきたのではなく,普通に車で展示館横の駐車場に横付けできたようです。展示館の方に歩いてきたのかと驚かれました。

住居地帯付近の谷
堀的な役割があったのか
それともたまたまか
土塁?を下る 解説 展望台からの眺め 復元住居の屋根だけ見える
解説 歩きにくいったらありゃしない 展望台
展示館 解説 DVD 展示館内復元住居 ジオラマ 土器
黒曜石 樹木いろいろ

 歩きにくいながらもなんとかもとの場所に戻り,さらに鶴居軌道跡まですすみます。結局熊には出会わずに済みました。よかったよかった。

こんな道を進んでいく トビケラ

 というわけで,いよいよ湿原地帯本番です。続く。


釧路湿原その1釧路湿原その3


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