ツルノキドウ

 てことで,ようやく出ました鶴居軌道跡。
 さすが軌道跡だけあって,まっすぐです。が,まっすぐ道が走ってたんだろうな,というのは分かるものの,これが道でなく軌道であるということは言われないと分かりません。もしかしたら専門家はパッと見てわかるのかもしれないけど。
 そして……誰もいません。北斗遺跡は寄り道なので北斗遺跡への道に誰もいないのはまあ分かりますが,こっちはある意味観光の目玉的な道だけに誰かしらいるだろうと思ってました。まっすぐ伸びる道。人影はありません。熊影もありません。東京にいると,もちろんこんな自然に囲まれた場所に立つのは容易ではないですし,まして周りに誰もいないような場所に立つのも容易ではない。というわけで,こんな場所を独り占めという,ここにこないとできない体験であります。
 で,自然に囲まれていると言いつつも,写真を見ても分かるとおり完全に人為的に整備されておりまして,危険も不安も(熊と蜂の件はさておき)ありません。いやぁ,素晴らしい。そして,これが気温35度の炎天下だったら地獄でしかないですが,北海道なので気持ちがよい。いやあ,素晴らしいですね北海道。
 あと,湿原内にある土の道でありながら,基本的には乾いていて歩きやすい。木よりも土の方が膝への負担は少ないし(多分),それでいて路面が乾いていて歩きやすいというのは非常に助かります。

分岐点に到着 案内図
これがボロボロだと不安になりますが
きれいなので安心です
後ろ 花。当然名前は知らない
ちょっと進んだ 案内
温根内ビジターセンターまで4.1キロ
左右はこんな感じに
湿地になっております
さすが釧路湿原
途中,ぐるーっと回りながら撮ってみた
上の続き 15分かけて1キロ弱進んだ
3級基準点 あおさぎ広場にもどる分岐点に到達。20分弱。 当然ここは通行止です 案内板が気になったので
ちょっとだけロープを
越えてしまいました……
分岐点を超えるととたんに悪路に
不安になりましたが……
ちょっと進むと
また道が広くなりました
ヤチダモの解説
写真が落ちているので
さっぱり分からない
途中にあった橋
腐っておらず
安心して渡れます
この川を渡った あと1.8キロ
鶴居軌道に入ってから35分
山側の景色
湿原側の景色 残り1.3キロ
残り1.3キロ地点の湿原方向をぐるっと
植生調査中 調査しているあたりの湿原 この木は軌道の邪魔に
ならなかったのでしょうか

 そんなわけで,鶴居軌道に入ったのが13:55(カメラベース)。それから約45分後に温根内木道との分岐点に到達しました。まあ写真撮りながらたらたら進んでいたので悪いスピードではないでしょう。暑くないし重い荷物もないので特に疲れることなく到達できました。
 ここからどう進むかが論点になるわけですが,やはりここまできたからには木道を歩かずしてどこを歩くのか,というわけで,木道に入り,ぐるっと大回りすることにします。どうもこの木道を歩く人は多いようで,この木道の周りは解説も充実しております。また,温根内ビジターセンター発と思われるガイドツアーにも遭遇しました。追いかけてもよかったんですが,自分と逆方向に進んでいた(ビジターセンターを出発して木道を進んでいるのだから当たり前)のでやめました。

案内板 案内10 こっちが旧軌道 こっちが木道 というわけで
木道を進みます
またぐるっと一周写真を撮ってみた
このあたりに来ると植生が変わる 案内9
同じ湿原を歩いているとは思えないですね 抜けた
また広々とした草原風景に とはいえ,木が目立つ 草(正しい表現が浮かばない)
の種類も変わってる気がする
地平線が伸びる
ワタスゲ
所々このテの植物案内が
ありますが,昔はもっと
多かったのでしょうか?
案内8
草花は分からないが
鳥はもっと分からない
ぐぐぐっと曲がります このあたりの景色 奥に人発見
かなり久々に人に会う
振り返る
もうちょっと進んで振り返りつつ山側の風景はこんな感じ 案内7
湿原を眺める もうちょっと進むとまた植生が変わる で,また変わる
このあたりの景色 なんだかんだと水はかなり深そう
また植生が変わってる 案内6 案内5。残り半分
案内4 3 また植生が変わる 案内2。あと1つ 進む
案内1 総合案内 多分これが質問に出てた
水溜りだと思う
深さ3mあるのか……
ビジターセンター到着!!

 と,いうわけで,無事怪我なく温根内ビジターセンターに到着!
 到着は15:24(カメラベース)なので,結構歩いたつもりが2時間も歩いてないことになります。まあでもアラフォーにとってはいい運動になりました。満足満足。
 満足ついでに,ここでなにかソフトクリーム的なものを食べて消費したカロリー以上のカロリーを摂取しようと企んでいたのですが……このビジターセンターは出発地点の展望台のような場所ではなく,純粋なビジターセンターでして,ソフトクリームのような軟派なものはありません。あるのは真面目に解説をしていたり関係書物を読んだりするスペースだけであります。

自然伝言板 断面 丹頂の写真など 休憩兼子供用スペース

 バスは16:26なので,しばらくビジターセンター内をうろうろしつつ休憩。その前のバスは15:06でして,もうちょっとどこかで頑張っていればこのバスに乗れたはず。まあいいや。仕方がない。

地区案内図 日本で最も美しい村連合
なるものの存在を知る
ここまで車椅子に優しい
場所も日本では珍しい気がする

 てことで,なんだかんだと盛りだくさんだった3連休もおしまい。釧路空港は盛大に霧がかかっておりましたが,飛行機は遅れることなく無事帰宅できました。

釧路駅にてまりもの解説 たんちょう釧路空港 シマフクロウ
ホルスタイン 空港で念願のソフトクリームゲット 展望デッキ。霧のせいでなにがなんだか


釧路湿原その2


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